ハイパーインフレ時の経営 | 想いが伝わる本を書くブログ

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武蔵野デジタル出版社長の牛田肇がモーモーするブログです♪

1980年代、ハイパーインフレに
なっていたブラジルでは
「レストランでは客は注文したら
 すぐに精算をする」
と言われた。食事を終えた時には、
値段が上がっているからである。

日産のカルロスゴーン氏は、
ミシュラン時代の1985年、
ハイパーインフレ真っ只中の
ブラジルに赴任した。

ゴーン氏は

「実際に金利は、
1カ月30%で上昇していました。

問題があれば、その場で解決
しなければなりませんでした。

製品の支払も、
納入前の先払いを要求するなど、
ありとあらゆることを行いました」

という。危機的状況時においては、

「混乱した状況では、
全ての人に進行中の事柄を伝える
コミュニケーションが重要になります
四六時中、工場、営業、ディーラー
など言葉を交わした。
この結果、赴任した85年、86年は
赤字でしたが、
87年になって黒字に転じました。

この状況で必要なのは、
「若さ」と「俊敏」さです。
遅れ、先送り、決断のための会議は、
贅沢なもので、許すことはできません

結局、この経験が、
私を成長させてくれました。
危機的状況では、
一つ間違えば、赤字の海に沈みます。

トップが方向性を示し、
リーダーシップを発揮することを、
社員のすべてが願っているのです」

(ルネッサンス~再生への挑戦~ カルロス・ゴーン 日産 ダイヤモンド社)