料理人の道場六三郎氏は、
職人気質について
「私の考える職人気質とは、
『人に喜んでいただく』
ということです」
どんな仕事でも人に喜んでいただく
という気持ちがなければうまくはいかない。
僕たち料理人の場合は、
『せっかく足を運んで下さるお客さんに
喜んでもらうために何をするか』
になります」
という。
「修業中は、早く料理の腕を上げたい
早く一人前になりたい、
早く店を持ちたい、
もっともっと勉強しなくちゃ、、、
その一心だったように思います。
そんな思いでがんばっていると
いつか、ふと
『人に喜んでもらいたい』
という気持ちが生まれます。
それが、『職人の仕事』だと
胸を張って言えるようになるのです」
(伸びる男とダメな男はすぐわかる 道場六三郎 新講社)