池袋ウエストゲートパーク / 石田衣良 | 活字中毒

池袋ウエストゲートパーク / 石田衣良

池袋という土地柄に対するなんとなくの偏見なのか、見ていないのにドラマの印象なのか・・・。「暴力的」というイメージが多かったIWGPなので、なかなか手に取ることができませんでした。でも、読んでみてよかった。暴力というより石田さん得意の少年たちの話だったんですね。


高校を卒業したての真島誠が主人公。彼の目線から池袋駅の西口公園に集まる少年少女たちのことが綴られていきます。池袋西口公園の近辺で起こる様々な事件を、少年たちのグループ力で解決していきます。


友人たちであるマサやシュンと一緒にマコトが池袋で過ごす日々は、私には少々刺激的?暴力的?な感じではあるのですが、彼らの中身はまっすぐなんです。友人を心配する気持ち、助けたいと思う気持ち、大好きな池袋の街をなんとかしたいという気持ちが彼らを動かしています。その姿は読んでいて気持ちがよいくらい。石田さんの本を読んでいていつも思うのは「この人は少年を書かせるとうまいなー」ということなのですが、やはり今回も同じ。マコトやその周りの少年たちがとても上手に描かれていると思います。


シリーズは外伝まで含めると6冊。一気に読んでしまおうかな。


** 他に読んだIWGPシリーズ **

 >> 少年計数機 IWGP2
 >> 骨音 IWGP3

 >> 赤・黒 IWGP外伝

 >> 電子の星

 >> 反自殺クラブ

 >> 灰色のピーターパン


タイトル:池袋ウエストゲートパーク
著者:石田 衣良
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