活字中毒

いつもご訪問ありがとうございます。ずいぶん長いことお休みしてしまっていました。その間も相変わらず本は読んでいたのですが、真面目に感想を書いたりする余裕がなかったために更新が滞っていました。ごめんなさい。

お休みの間も、たくさんの方が遊びに来てくださって嬉かったです。まだまだしばらくはゆっくりペースでの更新になりますが、徐々に増やしていければと思っていますので見守っていてくださいね。


カテゴリーは国内外および男女別がメインになっています。作者別で探したい場合はカテゴリーの「作者別の作品一覧 」というページをご利用ください。一応、作者ごとに作品名を書いてあります。


あと、しばらく休んでいた間にSPAMのトラックバックが多くて処理が大変だったので、TBは承認制にさせてもらっています。TBしてもすぐには反映されませんが、ちゃんとしたTBだとわかったら反映させますのでしばらくお待ちくださいね。ご協力よろしくお願いします。にひひ

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さきちゃんたちの夜 / よしもとばなな

よしもとばななさんの作品を、最近になっていくつか読み返していたところに新作。とはいっても、3月に出たものなので半年になりますが・・・。

6人のさきちゃんが出てくるお話です。(実際には5話ですが・・・)

失踪した友人を探す早紀。
亡くなった叔母の遺品を整理しに行った紗季。
祖父母秘伝の豆スープを配る咲。


なかなか厳しい世の中だけど、お話の中のさきちゃんたちはとても輝いていました。もちろん人生楽ばっかりではないし、大変なこともたくさん。毎日楽しくて仕方ない!という感じでもない。でも、読み終わった後にとても気持ちの良い感じが残ります。

この感覚って、ばななさんの作品にずっと一貫して通じている気がします。
人生ってつらいこともあるけど、でも、だからこそ楽しいよね!という感じ。
そこが好きだなぁと思う部分でもあります。





タイトル:さきちゃんたちの夜
著者:よしもとばなな



おしりをしりたい

おしりっていうだけで、ある年齢の子どもにはうけること間違いなしです。(笑)
一見下ネタ?みたいに見える表紙の本ですが、おしりは大事だよ~とか、おしりって実はこんな役目をはたしているんだよとか、おしりのつく言葉などを教えてくれる楽しい本です。

私はこの本を小学1年生の息子のクラスで読み聞かせに使いました。 おしりという言葉を使ったことわざの部分は、まだ1年生になったばかりの子どもたちにはちょっと難しかったかな?という気もしますが、言葉遊びが好きなお子さんならはまると思います。特におしりのたくさんある町のイラストはすごいですよ。子どもと一緒に楽しんでしまえる一冊です。

タイトル:おしりをしりたい
著者:鈴木 のりたけ
¥1,365
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まぼろしハワイ / よしもとばなな

久しぶりによしもとばななさんの新作を読んでみました。新作とは言っても昨年のものなので、出遅れているかもしれませんが・・・。相変わらず「ばななさんらしい」という言葉がぴったりの本でした。


この本には「まぼろしハワイ」「姉さんと僕」「銀の月の下で」という3つの短編が入っているのですが、どれもハワイが絡んでくるお話です。ひとつひとつのあらすじは、書けないです。というか、書きたくても主人公たちの哀しみを私が書いたら薄っぺらくなってしまいそうだから。

もう先入観なしに、ばななの世界へどーんと飛び込んで欲しい感じです。そしたら、間違いなくばななさんの紡ぎだす言葉たちが、ふんわりと受け止めてくれるから。


生と死、人間関係の不思議さ、ハワイという土地の空気。そういったものがすべて絡み合って、とても穏やかなのになんともいえない雰囲気に仕上がっています。


生きるということ


死というもの


家族


人と人との不思議なつながり


そういったことをしみじみと考えさせられる作品でした。


ばななさんの作品って、どうも「死」が必ず大切な部分を担っているような気がします。できれば目をつぶっておきたい死という部分を、あえて掘り出している感じ。でも、嫌な気持ちになるわけではなく、登場人物たちの悲しみは必ず温かな気持ちとともに癒えていく。さわやかな気持ちで読み終えることができます。


タイトル:まぼろしハワイ

著者:よしもとばなな

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しゃばけ / 畠中恵

しゃばけ は本好きの叔母に勧められて読みました。 難しくない上に、おもしろいので小学生の高学年くらいになったら十分楽しめる本なのではないかと思います。主人公の一太郎と妖たちの会話も、なんとなくほのぼのしていて妖怪とは思えないくらい。こんな妖怪たちなら周囲にいてくれてもよいかもしれないなと思うほど、とてもよい雰囲気のストーリーでした。

時代は江戸後期の文政の頃。主人公は回船・薬種問屋を営む大店の跡取り息子である若だんなの一太郎。体が弱くて床につくことが多い一太郎は小さなころから妖怪たちに守られて育っているため、見たり話したりすることができる不思議な力を持っている。このしゃばけ という本は一太郎と周りにいる妖たちの奇妙で温かなお話です。


一太郎は体の弱い自分が大店の跡取り息子だということが、周りに心配や迷惑をかけているのではないかととても気にしています。体の弱い息子を気遣って甘やかし放題の両親と、なぜか子どもの頃からそばにいる人間の姿をした妖の手代たちに見守られて暮らしているんです。そんな一太郎が両親や手代たちに内緒で外出した夜に、殺人の現場に遭遇してしまったから大変!それからというもの、一太郎自身が襲われたり、身の回りで不思議な事件が続くようになり騒動になっていきます。なぜ一太郎は両親や手代たちに内緒で外出をしたのか。身の回りで起きる不思議な事件はなぜ起こるのか・・・。


わくわくしながら、一気に読めてしまう面白さです。登場する妖たちも、妖怪なのに人間っぽいところがいっぱいなんです。おしゃべりが大好きで、すねたりする屏風のぞき、わらわらと周りに集まって来ては一太郎の膝に登ってきて甘える鳴家 (やなり)たち。想像するだけで楽しそうな世界です。ラストには驚いてしまう展開が待っています。続編が読みたくなる作品でした。


       


     


タイトル:しゃばけ

著者:畠中 恵

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心が痛くて泣きそうです

本blogなのに、本に関係のないお話でごめんなさい。

でも、どうしてもたくさんの人に知ってもらいたくて記事を書きました。


昨日、マイミクさんの日記で相原碧ちゃんという6歳の女の子の話を読みました。

みどりちゃんは「特発性拡張型心筋症 」という難病になってしまい、楽しみにしていた入学式にも出席できずに病院で寝たきりの状態とのこと。しかも、治すには心臓移植をするしかないのに、日本では子どもの心臓移植ってできないんですよね・・・。


ということで、みどりちゃんのご両親は渡米して手術することを決意したそうなのですが、その予算なんと8500万円。とうてい普通には集められない金額ですよね。(T_T)
なので、知り合いの方が中心となって募金活動をしているらしいのです。
同じ子どもを持つ身として、ご両親の気持ちを想像したら泣きそうになりました。


8500万円。


そんな大金を普通の家庭で用意できないのはわかってるけど、移植しないと半年の命だなんてあんまりですよね。 渡米して心臓移植をする子どもの多くはこの病気みたいです。でも、募金活動をしても必要な資金が集まる前に命を落としてしまう子もたくさんいるそうです。偶然とはいえ、知った以上は何かがしたい。そう思っています。

私にできることないかな。

もちろん募金は無理のない範囲でします。

でも、それ以外にできること・・・。


たくさんの人に知ってもらって、少しでもたくさんの人が共感してくれて少しづつでも負担のない金額で寄付ができたら・・・。 トモの園の園長先生に相談して、保育園でも手紙を置かせてもらおうかなぁと検討中です。


みどりちゃんのサイトはこちら。

http://midorichanhelp.com/


あと、うちのダンナなどは「こういうのって詐欺もあるだろ」と心配していたので疑って悪いなぁとは思いましたが一応チェックしました。 新聞記事 にもなっているようなので、詐欺ではないと思います。

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