さきちゃんたちの夜 / よしもとばなな | 活字中毒

さきちゃんたちの夜 / よしもとばなな

よしもとばななさんの作品を、最近になっていくつか読み返していたところに新作。とはいっても、3月に出たものなので半年になりますが・・・。

6人のさきちゃんが出てくるお話です。(実際には5話ですが・・・)

失踪した友人を探す早紀。
亡くなった叔母の遺品を整理しに行った紗季。
祖父母秘伝の豆スープを配る咲。


なかなか厳しい世の中だけど、お話の中のさきちゃんたちはとても輝いていました。もちろん人生楽ばっかりではないし、大変なこともたくさん。毎日楽しくて仕方ない!という感じでもない。でも、読み終わった後にとても気持ちの良い感じが残ります。

この感覚って、ばななさんの作品にずっと一貫して通じている気がします。
人生ってつらいこともあるけど、でも、だからこそ楽しいよね!という感じ。
そこが好きだなぁと思う部分でもあります。





タイトル:さきちゃんたちの夜
著者:よしもとばなな