骨音~池袋ウエストゲートパークIII / 石田衣良 | 活字中毒

骨音~池袋ウエストゲートパークIII / 石田衣良

IWGPの第3作目です。相変わらずマコトは池袋でおこる様々な事件を解決していきます。今回マコトが関わった事件は「骨音」、「西一番街テイクアウト」、「キミドリの神様」、「西口ミッドナイトサマー狂乱」の4つです。


私が好きだったのは西一番街テイクアウト。

マコトがよく夕方に行くサンシャインの噴水広場にいつも本を読んでいる少女がいて、あの性格のマコトなのでとても気になっているんです。彼女の母親は西一番街の連れ出し小路でパブを経営しているために夜は仕事でいないから、彼女は寂しくて1人でショッピングモールにいるんですよ。その母親が仕事がらみでヤクザに絡まれていて、その子にまで危害を加えたから大変!マコトは女の子を守るために戦うのです。しかも、今回は意外なところでお金儲けにならないのにタカシまでが悪者退治に協力してくれてるんですよ。タカシっていつもクールで自分のチームであるGボーイズのメリットにならない事はしない印象だったんですけど、今回はなんだかマコトみたいでした。マコトの影響を受けてきたのかな??といった感じです。3作目にしてタカシの人間的な部分をちょっと見た気がします。いつも冷たくて冷静なタカシといった感じだっただけに新鮮でしたよ。


そしてそれ以上に気になったのは・・・。マコトがちょっぴりオヤジっぽくなっているところ。言動が少しオヤジっぽいんですよねぇ・・・。彼はいったいいくつなんだろう?って思う瞬間がありました。ま、やってることも寅さんみたいだし、そんな雰囲気になっちゃうのでしょうか。それとも時々マコトに衣良さんが乗り移ってるのかな!?(笑)


** 他に読んだIWGPシリーズ **

 >> 池袋ウエストゲートパーク
 >> 少年計数機 IWGP2

 >> 赤・黒 IWGP外伝


タイトル:骨音―池袋ウエストゲートパーク〈3〉
著者:石田 衣良
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