いやあ、久しぶりのお休み。先週は一生懸命働いてました。今日は1日遊びに行こうと思っています。そうすると明日からの更新が問題です。先週はストックがあったので問題なしでしたが、今週は厳しいかも。お蔵入りした古いの使おうかな。
さて、今日はジェネシスの黄金の5人が揃った最初のアルバムです。2ndアルバムで1971年11月にリリースされました。
メンバーは
Tony Banks・・・Organ, Mellotron, Piano, Electric Piano, 12-Strings Guitar, Vocals
Michael Rutherford・・・Bass, Bass Pedals, 12-Strings Guitar, Vocals
Peter Gabriel・・・Lead Vocals, Flute, Bass Drum, Tambourine
Steve Hackett・・・Electric Guitar, 12-Strings Guitar
Phil Collins・・・Drums, Vocals, Percussion
作品はメンバー5人の共作です。
A-①The Musical Box
この曲、良くも悪くも有名ですね。とってもプログレしていていい曲なんです。が、当時の映像はピーター・ガブリエルの仮装が有名で、この曲の一部(‘Why Don't You Touch Me~’のところ)がいつも使われていて、それ観ちゃうとファン以外はちょっと遠慮しちゃうよなあ。新加入のスティーブ・ハケットのギターがけっこうフューチャーされてます。もう一人の新しいメンバー、フィル・コリンズはリズムがまだちょっと不安定かな、後期のジェネシスの比べると。ただし、彼のバックコーラスはバッチリですね。
A-②For Absent Friends
たぶん、この声、フィル・コリンズですよね。当時の彼の声はか細くて牧歌的な感じがします。アコースティックな作品で、新加入の二人で作った感じです。2分弱の小曲です。
A-③The Return Of The Giant Hogweed
ジェネシスらしい変化のある曲。トニー・バンクスらしいオルガンは安定感抜群です。この曲を聴くと、ギター、オルガン(またはピアノ)、ベース、ドラム、フルートが一体になって演奏するところなんかは演奏力がこの当時から高かったことを感じさせます。
B-①Seven Stones
ここからB面。ジェネシスを目指した後のバンドが真似したパターン満載の曲です。そういう意味では教科書的な作品です。フルートやメロトロンの使い方とかね。割と淡々とした曲です。
B-②Harold The Barrel
ピーター・ガブリエルの独特のヴォーカルを楽しめる曲です。コーラスのフィル・コリンズ(だと思う)もよくついていってます。歌詞カードを見ると、対話形式の作品なんですね。
B-③Harlequin
何となくマイク・ラザフォードっぽい牧歌的な作品。
B-④The Fountain Of Salmacis
最後はA-①と並ぶ大作です。メロトロン炸裂です。ギターもスティーブらしいフレーズが聴けます。この曲でも一部対話形式の歌詞があります。ピーター・ガブリエルの趣味なんでしょうね。
あらためて聴いてみると、この作品、スティーブ・ハケットの活躍が目立ちます。たぶん、ジェネシスの作品の中で一番かも。スティーブ・ハケット押しの僕としては最高のアルバムのひとつです。
ジャケットの芸術的ながら不気味な(少女がクリケットで人の生首を打っている)感じもとってもプログレらしいですね。このジャケットはポール・ホワイトヘッド氏によるもので、ジェネシスだけでも初期の「トレスパス」、「ナーサリー・クライム(本作品)」、「フォックストロット」の3作を担当しています。彼はヴァンダー・グラフ・ジェネレーターやルネッサンスも担当したことがある方ですね。