ナレッジマネジメントについては、前職のソフマップ勤務時代にかなり勉強しました。
今だから言えるけど、ナレッジマネジメント自体の本質的な意味や定義をよく知らずに、
ちょっと間違った風に捕らえてしまい、その為に失敗も数多く経験しました。(ご、ごめん)
当時、ボクがナレッジマネジメントと認識していたのは、
(1)ガンダムが現れる。 ←個人能力が周りと比べ圧倒的に突き出た人(個人の売上実績が突き抜けて1位)
(2)ガンダムを分析、量産計画(ジムを作る) ←同じ販売手法を学ばせる、同じ売場を作る、など(金太郎飴システム)
(3)結果、組織全体のレベルアップになる。 ←ガンダムの個のチカラだけに頼らない仕組み作り
こんな発想でした。大きくそれて間違っていないと思いますが、もうちょっと本質的な部分を
履き違えていたと思います。まあ、それはずいぶん後になって知ったことなんですが…。
理想はこうです。
(1)ガンダム ←オリジナルの能力
(2)分析 ←「情報」を共有(シェア)する
(3)様々なMS達それぞれに合った形でカスタマイズ(又はローカライズ)する
オリジナルが出てきて、その能力を分析するところまでは、まったく同じです。
問題はその次です。
■オリジナルが持つ人間の能力を、他人にコピー&ペーストは出来ません。
イチローと同じ1流プロ野球選手を、はい作ってと言われても、簡単に作れるものではありません。
もしも、似たものが出来たとしても、それはオリジナルを超えることが出来ない2流、3流となるでしょう。
ただ、イチローの飛びぬけて秀でた能力を分析、練習方法や思想などあらゆる角度から
その「情報」を共有することができれば、他のプロ野球選手やプロを目指す子供達にとっては、
その「情報」は宝となり、その情報のおかげで成績アップにつながることになります。
つまり、ナレッジの正体は「情報」なんですね。
■マネジメントの原則
→限られたリソース「ヒト・モノ・カネ」を最大限に活用し、最大のアウトプットを行なう。
■ナレッジ・マネジメントの原則
→限られたリソース「ヒト・モノ・カネ・情報」を最大限に活用し、最大のアウトプットを行なう。
また、情報はカタチとしては物理的に無いものです。その分、自由度が高い。
・1人のヒトは、2人分の働きは困難
・1個のモノは、2個に分割は困難
・カネは、もちろん有限
・1個の情報は、組織全員(外部やもっと大きな母数でも)で共有ができる
ヒト・モノ・カネのリソースには必ず限られた枠があるのですが、情報はとにかく自由度が高い。
またSNS・インターネット社会によって、情報共有インフラは既にハイクラスに整っています。
これを上手く利用しない手はないですよね。
<経営資源>
ヒト、モノ、カネ、情報
うーーーん。
次世代って感じがしますよねー。本当にすごい時代に生まれてきたんだな~って思います。
たぶんボクが経営者でいられるのも、今の時代だからでしょうしね(笑)
ガンバろうっと。