社長が仕入をやらない理由 | ムズカシイことぬき!

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 ジャイアント・キリングを起こせ!大阪日本橋と東京秋葉原&渋谷ではたらく社長のブログ。

なんだかんだけっこう、わりと質問されることが多いので、Blogに書いてみます。

小売業を始める、創業時の最初の出発点では、社長自身が仕入業務をやると思います。
実際に僕も2007年7月の創業時から「バイヤー業務」はずっと自分の担当業務でした。

でも規模が大きくなっていくに連れ、またその先のビジョン(中期経営計画)を考えると、
社長だけがずっと仕入業務を専任でやっていてはいけない、と思っていました。

そして2010年頃に、「秋葉原出店計画」をほぼ固めた段階で、もう1人の役員と話し合い、
「仕入業務」をその役員に引き継ぎました。(もう1人の役員も元ソフマップで、過去には
なんば店や天王寺店の店長などをやっていましたが、仕入業務は初めての経験でした)

2010年頃では、弊社の売上規模は、年商約5億4,600万円、従業員数は16名くらいでした。

・第三期(2009年3月から2010年2月) 3億3,800万
・第四期(2010年3月から2011年2月) 5億4,600万 ←2010年の年末ごろで仕入業務から外れました
・第五期(2011年3月から2012年2月) 8億400万 ←2011年9月秋葉原店をOPEN
・第六期(2012年3月から2013年2月) 15億 ←2013年1月から、また別の者が仕入部長となりました
・第七期(2013年3月から2014年2月) 25億(見込み)

 ※僕はこの会社で、仕入業務を始めの約3年しかやっていないことになります。

周りと比べる必要は無いと思いますが、おそらくは(僕の知っている範囲では)、この事業規模だと
社長自身が直接、仕入業務(小売業の最も重要な部分)を担う会社が多いと思います。
もしかしたら、一番「理にかなっている」んでしょうね。それはそれでよくわかります。

そんな中、僕が仕入業務をやらない理由は、かんたんです。

 ・僕自身、仕入業務のスキルが高くはない
 ・ある部分より、全体の最適化を一番やりたいから
 ・戦略家の仕事がしたい

イメージとして、野球で言うところの「ピッチャー」なんですよね。仕入業務ってのは。
一般的に野球って「ピッチャーでほとんど勝負が決まる」と言われています。
良いピッチャーがいれば、試合に勝てます。味方打線が打てなくて点が入らなくても、最悪は
引き分けになります。負けることがない。 ←負けないってのは大事です。

その話で言うと、僕は「ピッチャー」じゃなくて、「監督」としてチームに関わりたい。
監督として、チームをより強くしたい。強いチーム(日本一のチーム)を作りたい。
そう考えています。

もっとも、僕がピッチャーなら試合に勝てないってのもちょっとありますけどね(笑)


うーーーん。


部分的な最適化よりも、まず全体的な最適化が大事。このことを常々考えています。


ガンバろうっと。