売上向上と離反顧客 | ムズカシイことぬき!

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 ジャイアント・キリングを起こせ!大阪日本橋と東京秋葉原&渋谷ではたらく社長のブログ。

すべて100%のお客様に対し、100%満足していただく方法があればそうしたい。と強く願っていますし、理想に向かって何かともがき続けますが、経営判断の現実はムズカシイもんです。

<売上と客数の推移>

 ■2009年05月 月間売上 2,038万円 客数 2,313人
 ■2010年05月 月間売上 4,369万円 客数 3,622人 前年比(156.6%)
 ■2011年05月 月間売上 5,290万円 客数 4,877人 前年比(134.6%)

とてもありがたいことに、現在もお客様は増え続けています。

ただ中には、

 ・昔は利用してたけど、もう最近eイヤ使ってないな・・・。
 ・昔は良かったけど、最近はどうも・・・。
 ・売れてきて(メジャーになってきて)調子に乗ってきてイヤだ

のようなご意見を頂戴したり、ネット上で見ることもあります。つまりは、離反が起きている訳ですね・・・。

一般的に、商売とは現金なもので、

A=新規数が多く、既存が増えるパターン

 (1)既存 5,000人
 (2)新規  500人増える
 (3)離反  400人減る(←※正確には数値化が難しい)
 (4)既存 5,100人(100人増)

B=新規数が少なく、既存が増えるパターン

 (1)既存 5,000人
 (2)新規  200人増える
 (3)離反  100人減る(←※正確には数値化が難しい)
 (4)既存 5,100人(100人増)

と2つのパターンが存在するとすれば、必ずAパターンで行きたがるんですね。基本的に客数が圧倒的に増える方向を正解とする訳です。(その逆を正解とさせる根拠を説明できるかにもよりますが、そうとう困難でしょう)

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とまあ、ここまでは一般的にごく普通のまともな経営者のコメントですが、これ実は見えない罠もあってムズカシイんです。

ある統計によると、

・満足した顧客は、平均して他の5人に自らが受けたプラスの経験を語る。
・不満足な顧客は、平均して他の9人に自らが受けたマイナスの経験を語る。

と言われています。これを加味すると、

A=既存が増えるパターン

 (1)既存 5,000人
 (2)新規  500人増える(500人×5人=2,500人に良いクチコミ)
 (3)離反  400人減る(400人×9人=3,600人に悪いクチコミ
 (4)既存 5,100人(100人増だが、1,100人に悪いクチコミが広がる可能性

とも考えられます。今はいいけど、なーんか将来は危険ですよね。

C=既存が増え、良いクチコミが増えるパターン

 (1)既存 5,000人
 (2)新規  500人増える(500人×5人=2,500人に良いクチコミ)
 (3)離反  277人減る(277人×9人=2,493人に悪いクチコミ)
 (4)既存 5,223人(223人増で、7人に良いクチコミが広がる可能性)

最低限、新規数の半分くらいまでの離反率に抑えておかないと・・・ってかこのご時勢、Blog、Twitterなんかによるクチコミ影響の大きさから考えると、

D=離反が無し、良いクチコミだけが増えるパターン

 (1)既存 5,000人
 (2)新規  20人増える(20人×5人=100人に良いクチコミ)
 (3)離反  0人減る(0人×9人=0人に悪いクチコミ)
 (4)既存 5,020人(20人増で、100人に良いクチコミが広がる可能性)

ってな具合に「徹底的に離反されない仕組み作り」が結果的に長い目で見て客数を増やして行くとも考えられます。


うーーーん。


という訳で、eイヤホン事業シナリオ2014に「離反されない仕組み作り」を組み込まないとね。


がんばろうっと。