世の中、多数決好きが多い。と思う。
■判断力を磨く(2006年6月19日の過去記事)
ここでも書いたんやけど、本当に何かを決める時に多数決をよく使う。これは学校なんかでも頻繁に多数決を使ってきてそう学んでいるからだと思います。多数決が悪い!と言ってるんではなくて、多数決で決めすぎているということが問題だ!と思っているんです。
多数決と言うルールが最も公平公正で、過半数をとったら絶対に勝ち、みたいなのって、決める議題によってはめっちゃ怖いよ。どんな集団・組織がどんな議題を多数決で決めるのか。例えば50年後のことを考える会議で、その時は少数派だけど50年後には多数派になりそうな集団は、現実的に何も決められないでいる訳やし。未来は多数派になれそうな少数派が損をする仕組み。それが多数決。
前職時代にも散々経験しました。
当時、レールサイド戦略と言って、駅前や駅ビル・駅ナカ出店をしていたんですが、それ自体は賛成でした。量販店とは違い専門店としての展開を考えるとロードサイド店舗よりは大都市の駅中心に出店することが大正解だと思っていました。
それは一致していたのでいいんですが、問題は広告戦略。
■レールサイド店舗・・・駅看板、車両広告など通勤通学で電車を使う人がコアターゲット
■ロードサイド店舗・・・商圏を絞り込む新聞折込広告などが中心
僕はこういう風に考えるので、駅看板や車両広告に集中投下することを提案するのですが、当時は残念ながら極少数派で、圧倒的大多数派は「新聞折込チラシ」でした。理由は競合店がやってるから。郊外の競合店はよく新聞折込チラシをやってる、とか・・・。理解に苦しむ内容。orz
既に新聞などは定期購買せずにネット中心の生活になっていた僕からすると、まったく狂気の沙汰としか思えなかったです。広告予算はウン千万円とか商戦期によってはウン億円とか。個人的にはもったいねー!、とか思いながら大きな流れに身を委ねさせられて仕事をしていました。
(こういう風に自分が納得のいかない仕事を数多くこなすと精神的にヤバイのでマジ注意です)
正しい、正しくないはやってみないとわからないですし、もちろん僕が間違うことや失敗することだってたくさんあります。でも、やっぱり多数決で決めるのって危険だなー、ってのを経験で学びました。
うーーーん。
過去の成功にすがる保守派が多数派になるケースが多く、現状に異を唱える少数派が改革を起こそうとしてもなかなか簡単に話が進まないんですよねー。
そうならないように、がんばろうっと。