すぐにメモをとれ!とは教えられたことがあるけど、「すぐにメモをとるな!」とは言われたことがない。でも実際にメモを取らせないことで聞く力、理解する力、覚える力なんかを鍛える方法があるんだそうです。
■黒田和生(現ヴィッセル神戸の育成部長、元滝川第二高等学校サッカー部監督)
この「メモをとらせない」教育を実行するのが、清水の岡崎や、ガンバの加地、名古屋の金崎夢生なんかを筆頭に数々のプロサッカー選手を輩出した、あの滝二の黒田監督(今は神戸育成部長)です。
やり方はいたって簡単。約1時間のミーティングの際、いっさいのメモをとらせず、ミーティング終了後に「今言った今日のミーティングの内容をまとめてレポートを提出しなさい」とやるそうです。はじめは全体を把握できずに偏ったことを箇条書きだった選手が、何回か繰り返すうちに見事にポイントを押さえて整理された報告書になるそうです。
聞いた内容を整理し、理解しないと、結局は意味がないんだそうです。そう言われると当たり前に聞こえますが、「聞いて、すぐに理解して、覚えておくことが出来る」というのは実は大変難しいことです。それこそ日々の訓練が必要だと思います。
黒田監督は他にもユニークな育成方法をいくつも実践しており、月に1回必ず本を1冊読ませて感想文を提出させるとか、サッカーの枠に捉われない柔軟な発想を持っているみたいです。そして一番熱心に取り組むのが、「サッカーを大好きにさせること」だそうです。「サッカーを大好きにさせる」ことを何より一生懸命に教えることで、選手らの練習に対するやる気やモチベーションが見違えるんだそうです。
この話を聞いて、激しく同意しました。
これを今の自分の部下達に置き換えると、何より一番に教えることは「商売を大好きにさせる」こととなります。商売の面白さを伝え、商売を大好きにさせることで、今まで以上のやる気とモチベーションで仕事に取り組むことになるでしょう。そしてそれは会社の発展に大きく貢献することになるでしょう。
うーーーん。
ちょっとアプローチ方法を変えてみるか。