普段医学部受験論ばかりで読者の方々に飽きが来てしまうのではないかと心配するあまり久しぶりに参考書批評記事でも書こうと決意する。


医学部内で勉強論や方法論は毎日のように飛び交う。

私の大学は日本有数の厳しいの医学部なので余計に多いのだが・・・


さて本論から大きくずれる前に早速本題に入りたいと思う。

今日は英作文対策の参考書についてです。


国公立医学部では英作文が必須となってきており、文法や長文問題では差がつかないのが国公立医学部・・・


最後に差がつくのは英作文だ。

そんな英作文対策について意外に参考書が知られていないのが現実だ。

私自身、高校自体が英作文対策に力を入れていたので授業のプリントで多くを賄ってきたのが現実だ。


英作文は大きく2種類に分かれる。1つ目は基本的な和文英訳。2つ目は自由英作文型だ。


後者に関しては私立で言えば順天堂医学部と慶応医学部などでしか目撃しない。もともと自由英作文自体が私立大学で人気であるのも原因だろう。


そして前者の英作文は頻繁に目撃する。マーク式の大学以外ではほぼどこかの問題や設問で問われる形式だ。


以下に英作文対策で有名な参考書や問題集を列挙したいと思う。


ドラゴン・イングリッシュ基本英文100/講談社
¥1,470
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英作文基本300選―英語的発想の日本語をヒントにして覚える (駿台受験シリーズ)/駿台文庫
¥945
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実戦編 英作文のトレーニング/Z会出版
¥1,224
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この3冊は私の中でもお勧めの教材だ。300選は地方国立であれば足りるといわれているぐらいだ。1冊目の竹岡先生のドラゴンイングリッシュは竹岡ワールドを堪能できる1冊であり駿台の英語神と呼ばれている超人気講師の直接監修のテキストであるため、信頼できるのが特徴。


普段医学部受験の攻略法を中心に記事を書いてきた。

私自身の経験や同じ医学部の友人や先輩などの意見を参考にこのブログが成立してきた。もちろん彼らは医学部受験ではいわゆる勝ち組にあたる人間になる。それは単純に医学部を合格したからだ。


学生とよばれる期間は常に勉強ができるかどうかによって支配される世界だ。中学受験&高校受験&大学受験においては当然のように学校の成績や模試の成績ですべてを決められてしまう部分がある。

勉強がすべてではないという主張も完全に曲げられてしまうのが現状だ。


大学までの受験戦争はいわゆる少ない椅子を目指して競争する椅子取りゲームの要素があるため、その椅子取りゲームを勝つために様々な戦略や論理が渦巻いている状態だ。つまりこの受験という世界は全て入学試験という試験を通るためだけに構成された世界だ。

もちろん受験本来の目的はそれだ。


しかし、受験世界で勝利をつかんだ(医学部に合格したという事実だけに注目してそう呼んでいるに過ぎないことをわかって欲しい)人間が集まるのが大学だと思う。医療系学部(医学部・歯学部・薬学部・看護学部・・・)は国家試験に合格するためのノウハウを学びに行くため、国家試験は基準点を満たせばだれでも合格できる。だから協力して全員で合格しようという考え方は最近では薄まってきているのが事実だ。


多くの医学部が留年者数を増やしてきている。私立医学部だけだと思われる方も多いかもしれないが、国公立でもかなり増えている。すると、医学部生の心理として留年にならないように生きようとする心理が働く。

留年する人の数はある枠が設定されているから、それに入らないようにすればいいと考える学生は多い。すると一部の優秀な学生を除いて自分より劣等な生徒を探そうとする作業が横行するようになる。


これでは受験よりも劣悪な世界になってしまう。自分の能力を高めるという問題ではなく、相手を蹴落として相手を留年させる。

留年者数を増やすことは学校側においても好都合な話だ。だから学校側はこの流れを止めようとする気はさらさらない。


心理学の中で出てくる集団心理は恐ろしい。人間は集団を形成することで一人では全くできないような行動を集団で可能にしようとする。


このような横行を止めるためにはどうすればいいのか。

昔のようなお互いの学力を上げていく考え方にするためには救世主と呼ばれる人間の存在が必要となる。この救世主という意味は自身の留年どころか人に教えることができるほどの能力値を持ち、かつ人のために努力することができる人間をさす。


このような救世主となるためにはやはり学力が必要となる。

私自身の考えとして勉強は世の中を最低限生きていくための知識にすぎないと考えている。内科の知識が豊富でも、患者さんと接することができないような医師は必要ないし、看護師などと協調できない人も論外だ。


私大医学部の入試ラッシュ時期であるが、学生という媒体で生きている間は学力というものをぜひ武器にして入学試験を突破してほしい。

勉強しかできない医師不適合者に勝つためには勉強しかない。

学生という職業は、保証は手厚いが、拘束された身でもある。


逆に言えば、医師不適合者と呼ばれる人間でも勉強は出来る。

だから、そんなやつを一人でも減らすためにも善良な心を持った皆さんに勝ち抜いてほしい。



センター試験が終わるとすぐに私大医学部の試験がどんどん始まる。

国公立第一志望なのはよくわかる。

しかし、私大医学部の確実な合格は国公立に向けても強い自信につながる。


またセンター利用入試はどんどん挑戦してほしい。

センター試験直前期でもあるが、この春新高校3年生になる人は受験まであと1年を切っていることになる。


高校生と受験生という言葉の違いをあえて定義するならば、高校生は高校の定期試験を一生懸命取り組むことが最大課題。

受験生は全国の受験生相手に戦略を必要とする集団であると思う。


これだけ読んでいると意味が分からないように感じる方も多いと思う。

医学部受験が難関であることは言うまでもないが、難しさが東大・京大受験と比べて異なることも事実だ。


医学部受験の最大の難しさは幅広い年齢層が受験することだと思う。

現役生・浪人生・再受験生・社会人受験生など様々な人たちが混在している不思議な受験市場だ。


医学部受験は何と言っても医学部専門予備校が多く存在することだ。

都市部に出れば、すぐに医学部専門予備校が見つかるご時世だ。


医学部専門予備校は医学部医学科受験に特化しているため、私大医学部などでは大きく力を持っているのも現状だ。

もちろん駿台・河合塾なども医学部受験では大きなシェアを持つ。


そんな医学部受験を勝ち抜くためにはどうすればいいのか。

一筋縄でいかないのが現状。

しかし、あることに気づいた受験生は強い。


医学部に入学してからこの事実に気づいた。


それは暗記を徹底的にやった人間が勝つことだ。



何を言っているのか意味不明だと思われる方もいるかもしれない。

当然だと思う。


医学部生と浪人生の最大の違いは暗記をどれだけやりこむかであると思う。


問題集を解いたり、ノートを作るだけでは学力は伸びない。


理解したうえでの暗記をどれだけ欠かさず行うかによって違ってくるのだ。


そんなこと当たり前だと思うかもしれない。

しかし、その当たり前ができていないのが現状だ。


書店で売っている参考書レベルで十分知識量は足りている。

わかりやすさも格別だ。


医学部で生活していると解読不可能なシラバス(医学部内の教科書の通称名)も多く存在している。


大学受験の参考書のわかりやすさも今も感動しているぐらいだ(笑)


入試は暗記をどれだけ丁寧にやりこんだかで決まるように感じる。



大阪府立桜宮高校で起こった部活の顧問による体罰に関して、様々な波紋を呼んでいる。


私個人の意見として体罰の必要性は正直言って必要ないと感じている。

スポーツの世界において体罰によって厳しく指導されることで強くなったという経験を持っている方が多いと思う。


しかし体罰は出来ないことを暴力で解決するという本質論を暴力で移そうとしているやり方には賛成できない。


特に大学受験では学生自身の自信を無くすことになりかねない。


大学受験の過程において失敗があった際、暴力をしたところで受験は成功するのだろうか。


私自身の経験から思う事として、自信を無くすという結果に至るだけだと考えている。


根性論が通じない世界が実は大学受験であると私は考えている。

高校受験や中学受験はあくまでも戦う相手は地元の学生さんだ。

そのため、その地区で有名な学校でトップにさえいれば何とか生活することも可能だった。


しかし、医学部受験などは根性論だけでは全く通じないのが現状だ。

逆転などを夢見て、何も考えずに受験した人ほど失敗する可能性は極めて高い。


根性論式の勉強法を推奨する人間ほど実は体罰も容認している場合が多いように感じる。


スポーツの世界において頂点を目指すのは酷な世界だ。


ところが、医学部受験であっても戦略と方法論をうまく駆使すれば、合格することができるのだ。


センター試験まで残りわずかになってしまった。

国公立医学部においてセンター試験の存在価値は相当大きい。



地方医学部であれば、センター試験90%越えであれば、地元の地域枠推薦で入学することも可能だ。


センター試験を制する者が国公立医学部を制するように感じている。


あと残りわずか頑張ってほしい!



2013年1月1日 あけましておめでとうございます。


新年直後にブログを書くのは初めてです。

実はこのブログは2012年1月からちょうど一年が経過しました。


医学部医学科合格のために医学生である私やその友人や知り合いの方々の情報などをもとにより正しい医学部受験情報を流していました。


読者の数やアクセス数も右肩上がりで嬉しい限りです。



今後も医学部情報発信の場として、また新たに進化したブログとして

運営していきたいと思います。



国公立医学部受験生にとって、面接はどれくらいの比重を占めているのだろうか。


医学部受験生にとって面接試験は全医学部(東海大学も実施するようになったので)が課されるようになった。


多くの受験生が精神的に異常がなければ面接はクリアできると思っていることが多いのも事実だと思う。


しかし今春、朝日新聞記事で衝撃的な記事が発表された。

秋田大学2次試験において、前期&後期ともに面接が0点・・・・


点数開示によって明らかになった事実なので噂などではない。

しかしなぜこのようなことが起きるのだろうか。


秋田大学医学部を受験した学生さんは高卒認定を受けて受験された方らしい。多少の障がい(日常生活に影響を与えない程度らしい)が原因なのか。それとも高卒認定なのか。


多くの医学部生と知り合いであるが、高卒認定もごく少数であるが存在することは事実だし、その方は極めて優秀な方だ。

ましてや平等的な教育機会を与えなければならない(建前・・・)国公立医学部では珍しいことだ。


従来の医学部受験においてペーパーテストが優秀であることが求められていた時代は少しずつ終わりを迎えているように感じてきたのもこの記事から感じ取った私個人の意見だ。


医学部に求められることは実は物理や数学ⅢCの発展内容ができることではなく(受験では必要)、標準内容を確実に満点にできることが求められているため、工学部や理学部で取り扱うような高等な数学&物理の学力を求めているわけではないことを受験生に知って欲しい。


それよりも最近では医師国家試験にも4年生で実施されるOSCE形式の試験を導入することも検討されているぐらいだ。


私は以前医学部入学時のオリエンテーションの際、こんな話を聞いた。


文学部、理学部、工学部・・・・・などは教育者&研究者を排出することを目的に学部自体が設置されている。

しかし、医学部&歯学部&薬学部&看護学部などの医療学部は社会のニーズにこたえることができる学生作りが最優先課題とされている・・・・


ちょっと考えていただきたい。就職活動において何が必要か(企業・業種によるが・・・)と聞かれた場合、ペーパーテスト点数のみと答えるだろうか。(もちろん資格などを除いて)


実は医学部も同じである。つまり、8年後(医学部6年+研修2年)には一人の患者さんの命を1人責任を持たなければならないのだ。


そのため、コミュニケーションが苦手ではどうしようもない。

ペーパーテストができる人材など腐るほどいる。

しかし、医師に求められるのは学力+人間力だと私自身思う。


今回の秋田大学医学部を受験したその方も学力的には十分足りていたらしいので、今後ぜひ頑張っていただきたい。

2011年3月11日に東日本大震災が起こった。

この出来事は医学部受験に大きく影響を与えるのではないかと私自身予想していた。


それは福島県立医科大学の志望者数の変動だ。

東北の多くの大学で志願者数を減らす一方、センターボーダーラインが若干低い福島県立医科大学は志願者が集中してしまった。


放射線医療に力を入れてきた福島県立医科はぜひ原発医療に従事してくれる人材を求めてきた。


多くの国公立医学部では地元出身者集めに奔走してきた。

福島県立医科大学を受験する受験生は圧倒的に地元福島県の学生よりも東京(駿台お茶の水校・市谷&河合)、関西(駿台京都校)、東海圏(河合塾名駅・千種)あたりの受験生による争奪戦が予想される。


しかし県立医科大学は地元福島県医療に従事する医師を養成することが最大の目的とし、その目的のために国から多額の補助金をもらっている。


医学部受験は高校生・浪人生ひとりでは太刀打ちできない市場となってしまった。受験と名がつく中でも医学部受験の戦略性の必要性が感じられる。


安定した職業の代表格である医師志望者数の増加は今現在の経済不安を描写しているように感じた。



医学部受験においてここ最近こんな噂が出回るようになった。


「現役受験生と浪人生が点数が同じ場合は現役を優先的に採用する」


この噂は私自身が受験生の頃から流れていた噂であった。

もちろん真偽に関して、ひとつの結論を打ち立てられるわけではないがこのようなうわさが広まった理由はいくつか考えれられる。


①現役=高校生活しながら受験を超えてきた人


多くの医学部面接官(基礎医学&臨床医学の講師以上の医師または医学部卒)が注目していることは受験時の絶対的な学力ではない。

つまり物理などが一科目がずば抜けてできてもほかの科目が全くできない人、つまり学力バランスがきわめて悪い人間は採用したくないのが現実だ。



浪人生活は一年間受験勉強にいそしむことができる(実際そうでもな)

と思われてしまうことも多く、現役生が有利になってしまう可能性も高い。

忙しいという理由でブログの更新を止めていたのは本当に申し訳ない。

ブログを読んでいただける人がいる限り、この更新を途絶えさせたくない。


医学部医学科合格への道というタイトル名がついたこのブログには、医学部合格の受験的な合格手段だけでなく、医学部に入学して初めてわかる医師という職業の本当の意味を伝えていきたいと思い、作ってきた。


最近私自身気になることがあった。それはマクドナルドのメニュー表の廃止である。詳しく言うとメニューを事前に決めておかせて、レジでの混雑を防ぐという目的があるらしいが、これに大きな疑問を感じた。


レジでの混雑を防ぐという発想は確かに正しいし、消費者にとってもありがたいのも事実だ。しかし、消費者の意図&気持ちを理解したうえで行われている行為なのか考えてほしい。


私がいつも仕事や学習の際、相手を重要視している。つまり、何かを説明したりする場合相手に理解・納得してもらえなければ、自分のやった行為に対して何も意味を持たないと解釈している。