2011年3月11日に東日本大震災が起こった。

この出来事は医学部受験に大きく影響を与えるのではないかと私自身予想していた。


それは福島県立医科大学の志望者数の変動だ。

東北の多くの大学で志願者数を減らす一方、センターボーダーラインが若干低い福島県立医科大学は志願者が集中してしまった。


放射線医療に力を入れてきた福島県立医科はぜひ原発医療に従事してくれる人材を求めてきた。


多くの国公立医学部では地元出身者集めに奔走してきた。

福島県立医科大学を受験する受験生は圧倒的に地元福島県の学生よりも東京(駿台お茶の水校・市谷&河合)、関西(駿台京都校)、東海圏(河合塾名駅・千種)あたりの受験生による争奪戦が予想される。


しかし県立医科大学は地元福島県医療に従事する医師を養成することが最大の目的とし、その目的のために国から多額の補助金をもらっている。


医学部受験は高校生・浪人生ひとりでは太刀打ちできない市場となってしまった。受験と名がつく中でも医学部受験の戦略性の必要性が感じられる。


安定した職業の代表格である医師志望者数の増加は今現在の経済不安を描写しているように感じた。