早速今回のテーマは「有機化学の攻略が医学部入試突破口になる!?」です。
医学部入試における化学の重要性が高いことは皆さんが既知の事実だと思います。
理科2科目のうち化学を選択する人がほとんどだと思います。物理や生物は多くの場面で入試攻略法や勉強法が公開される中、化学はあまり注目されることがありませんでした。
なぜならば、化学は暗記と計算の両要素が存在するといわれているからだと考えられます。
理論分野は計算要素が強くて、無機・有機は暗記要素が強いといった感じで・・・
また定番の問題集も「重要問題集」などに絞られてしまうため、問題集議論にも化学はさほど
登場しませんでした。
しかし、近頃の入試問題を分析していると、化学の入試問題の様相も5年前とは大きく変化しています。
化学や物理は入試問題が典型化しているとまで言われていましたが、最近の入試では大きく変化しています。
特に変化が激しいのは有機化学分野。
構造決定問題が多く出題されていることです。
<構造決定問題とは・・・>
・試薬や反応から推測して有機物の構造を決定していく問題形式。
<特徴>
・一般的に長文になりやすく、全体から順を追って解かないとすべて解けない形式
・試薬や反応機構がわからないと全く問題が進まないので、正確な知識が求められる。
<センター試験>
・センター試験化学でも出題されています。センター試験では選択肢から検討して解いていくためさほど難易度は高くない。しかし急いでいたり知識があいまいな部分があると間違った選択肢を選ぶ恐れがある。
<2次・私大試験>
・芳香族化合物が中心となって出題される。
・長文になる傾向である。
<重要問題集>
・受験生の大半が使っている重要問題集では有機化学の構造決定問題の演習量が少なく、
かつ難易度があまり高くないため、難関大学受験生には若干物足らない。
<新演習>
・難関大学受験生や医学部受験生に最適である。演習量も豊富で難易度も高いので、
難関大学や医学部受験生にはオススメ!
特に医学部入試では、構造決定問題の経験の有無が化学の点数を左右する傾向がある。
浪人生などは構造決定問題に多く慣れているため、入試問題においても柔軟性が高い。
そのため、現役受験生などは意識的有機化学の構造決定問題を多く解かないと演習量が不足気味になってしまうので、演習量を確保してください。