小学1年生の時でしたかね。
クレヨンしんちゃんのスペシャル回だと記憶しているのですが、しんのすけとひろしが旅をする回があったんですよね。
「男の旅はロマンだゾ」というタイトルでした。
もし将来結婚して子供が出来たらバイクのサイドカーに乗せて同じ様に旅をしたいなと
挿入歌の「ウキウキロックンロールドライブ」を聞く度にその思いを馳せ続け、気がつけば30年経ち息子2人もしんのすけの歳をあっという間に追い抜かしてしまいました。
残念ながら現在もバイクの免許を取得するには至っておりませんので息子達をサイドカーに乗せる事は叶わないのですが…
長男の希望でヘルメットホルダーにジュースホルダーを取り付けた息子達のチャリンコ
バイクは無理でもバイシクルなら一緒に行けるだろって事で次男さんに聞いてみました。
ワシ「そういえば自転車乗れるっけ?」
次男さん「うん!乗れるよ!大丈夫だよ!」
というのでお爺お婆の家まで片道6kmの道のりを自転車で目指す事になりました!
イクゾー!デッデッデデデデ!(カーン)デデデデ!
\ガシャーン/
ファ!!?
スタートしてからいきなり壁にぶつかり、頭から草むらに豪快に突っ込んで転んだ次男さん…
あれ…?自転車乗れるんじゃ無かったっけ…?
次男さん「うん!1回にぃにが練習してる時に乗れたよ!」
ちょっとwwwwwwそれは乗れるって言わないんだよぉぉぉぉぉぉwwwwww
危ないから帰ろう進言する父でしたが、いつもは弱気になる次男さんも今日は諦めません。
次男さん「わかった。この坂を登れなかったら帰るから。」
この傾斜の場所は特別車の往来がある訳でも無いので、何よりいつになく真剣な面持ちの次男さんを父は静かに見守る事にしました。
何度も転んでは自転車を起こす次男さんは少しづつですが前に進める様になり、遂には傾斜を自分の力で越える事が出来ました。
私は当初の計画を変更し、少し遠回りですが車の通りの少ない道をチョイス。
その先、父が無理だと判断したらその時点で帰ることを伝えて再度目的地を目指す事にしました。
驚いた事に傾斜を自力で乗り越えた次男さんとって平坦な道はもう苦ではない様でした。
横を通り過ぎる車にビビりながらも橋を越え
途中で水分補給して田んぼの畦道を走ります。
S字コーナーが曲がりきれず草むらに突っ込み吹っ飛ばされるアクシデントがありましたが、畦道を抜ける頃にはカーブも危なげなく曲がれる様になっていました。
後ろからやってきた自転車のお兄ちゃん達に道を譲ると声援を貰い、負けられないと後を追い掛ける様に一生懸命漕いでいました。
水分が足りなくなって新たに飲み物を自販機で補充していると、野球部のお兄ちゃん集団が自転車でやってきて皆から頑張れよ!って声掛けられて照れくさそうに頭をポリポリしていましたw
ここまで来れば目的地あと少し!
最後まで苦手だと言っていた砂利道だってなんのその!
もう自転車を漕いでる姿に不安を感じさせません!
スタート時とはまるで別人の様ですねぇ…(涙)
そして無事にお婆ちゃんに迎えられてゴオォオォオ!!!ウウゥゥアアォオ〜〜ル!!!!!!!!!
祝勝会のビール掛けの様に頭からジャブジャブ水を浴びていますが、終わりではなくまだ折り返し地点なんですよねw
父も良い具合に真っ黒に焼けましたw
軽トラを借りて帰る事も出来ますが…次男さんにどうするか聞いてみると?
次男さん「帰る!このまま自転車漕いで行きとは別のルートで帰る!大丈夫行けるから!」
父はその言葉聞きたかった…
帰りは当初予定していたルートで折り返し
車以外で初めて通るトンネルに興奮気味の次男さんw
この時点で10km近く漕いでおり、疲れが隠せず坂は自転車を押して何とか登り切りました。
何かもう平坦な道や下り坂は油断していると父を置いて行く様にスイスイ漕いで行きますねぇ…
堤防を下り、公園を過ぎたらもう家は間近です!
途中で草むらに突っ込んだり転んでして膝小僧を擦りむいたりはしましたが、無事に12kmの道のりを走りきる事が出来ました!
スタートした時とはまるで別人な次男さん…12kmという道のりの中で沢山の成長を見せてくれてました。
その背中は何だか大きく逞しく見えて、家に帰り着いた瞬間に父はガチ泣きしてしまいました(号泣)
次男さん「疲れたけど楽しかったぁ♪また一緒に行こうね♪」
という次男さんの言葉に父はつい嬉しくなってその場でヒャッホウと飛び跳ねてしまいましたwwwwww
次が楽しみで眠れませんwwwwww
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