レストランおいしんぼ  Petit Bon -19ページ目

レストランおいしんぼ  Petit Bon

秋田市八橋本町 けやき通り の
フレンチレストラン“おいしんぼ”のブログ形式のホームページです。

ワイン、食、秋田の日々を綴っています。

・2020年3月4日(水)、ワイン会「Bon Vin Club"Special"」の20回目となる例会が開催されました。

テーマ:ペトリュス1979

 

 

Gosset ゴッセ
シャンパーニュ最古の造り手であり「シャンパーニュの最も小さく偉大なメゾン」と言われるゴッセは、1584年アイ市長であったピエール・ゴッセによって設立され、ネゴシアンとして「ヴァン・ド・アイ」というスティルワインを造り出したことからスタートました。
 他の生産者と大きな違いは、マロラクティック醗酵(以下MLF)を一切行わないことです。他の多くのシャンパーニュは、MLFによりリンゴ酸を乳酸へと変化させることで柔らかい酸と複雑さを得ています。しかし醸造責任者のジャン・ピエール・マレネは「MLFを行わないことこそが、本来のシャンパーニュらしい姿を具現化するための鍵となる」と考え、他のシャンパーニュ以上にリリースまでの時間を要しますが、法定を大きく上回る熟成期間を設けて全体のバランスをうまくコントロールし、妥協することなく自らの信念を守り続けています。
 ロバート・パーカーより「傑出したシャンパンハウス」と最大級の評価を受け、デカンター誌、ワインスペクテーター誌等でも最高ランクの評価を受けことが多く、世界的なワインコンテストでも多数の賞を獲得しています。

①&②・・・生産地:フランス>シャンパーニュ 生産者:ゴッセ

①Gosset Grande Reserve Brut
ゴッセ・グランド・レゼルヴ・ブリュット
ぶどう品種:シャルドネ43%、ピノ・ノワール42%、ピノ・ムニエ5%

ゴッセのスタイルを最も忠実に表したシャンパーニュとされ、長熟の3つのヴィンテージのベースワインがブレンドされています。4つのグラン・クリュのぶどうを中心に使用し、法定の倍以上の時間をかけて熟成させています。 
 レモンやオレンジ、花の香りに、炒ったアーモンドやモカのような香ばしさも感じられます。フレッシュで活き活きとしながらも尖りすぎない酸を残しつつ、豊かな果実味とのバランスが秀逸で、複雑さや骨格、上品なミネラリティを感じさせます。


②Gosset Grand Millesime Brut 2006
ゴッセ・グラン・ミレジム・ブリュット
ぶどう品種:ピノ・ノワール56%、シャルドネ44%

通常はシャルドネ主体で造られるキュヴェですが、気候に恵まれた2006年はピノ・ノワールの出来が非常に良かった(1990年以来)ため、ピノ・ノワールが主体となりました。
 洋梨やプラムのアロマに、ピンクグレープフルーツやヴァニラなどの多彩でデリケートな香りが重なり、柑橘類を思わせる豊富な果実味に蜂蜜や焼き菓子のニュアンスが加わります。上等な白ワインのように、暖かみの奥に緻密なミネラリティと酸が繊細に存在しています。

③S de Suduiraut 2004
エス・ド・スデュイロー
生産地:フランス>ボルドー>ソーテルヌ・バルサック
生産者:シャトー・スデュイロー
ぶどう品種:セミヨン主体、ソーヴィニヨン・ブラン

世界最高峰の甘口ワインの産地として知られるソーテルヌの頂点「ディケム」に隣接し、最良のヴィンテージではディケムと肩を並べるほどと称される「シャトー・スデュイロー」は、フランス最大の保険会社で、日本でも有名なアクサ・グループが1992年から所有するシャトーです。
 エス・ド・スデュイローは、貴腐菌であるボトリティス・シネレアが付着する前のぶどうを使用し、新樽率20%のオーク樽で9ヶ月間の熟成を経て造られる辛口白ワインであり、2004年がファースト・ヴィンテージです。
 ディケムで言うところの「イグレック」に相当し、生産量はごく少量です。
 始めはフレッシュなアロマながら、温度の上昇に伴い白い花や桃などのエレガントで複雑な香りが現れ、果実味、酸味、ミネラル感、そしてボリューム感のバランスの良さが秀逸で、長く続く心地よい余韻も印象的です。

④Chateau Bellisle Mondotte 1998
シャトー・ベリル・モンドット
生産地:フランス>ボルドー>サン・テミリオン
生産者:シャトー・ベリル・モンドット
ぶどう品種:メルロー主体、カベルネ・フラン

シャトー・ベリル・モンドットはサン・テミリオンの町から東へ約5km、サンローラン・ド・コンブという村に位置しています。シンデレラワイン、シャトー・ラ・モンドットに隣接し、優れたぶどうの生育環境を有しており、1997年からはポムロールの銘醸シャトー「ベルグラーヴ」の当主ジャン・マリー・ブルディを醸造家として迎え、年間約3,000本の生産量です。
 外観は少し茶色みがかった輝きあるルビー色で、熟成由来の香りはタバコ、なめし革、茸、スパイスのニュアンスあります。
 豊かな果実味が健在しており、ほどよい酸と、角が取れて丸くなった滑らかなタンニンとの調和が見られます。

⑤Chateau Latour A Pomerol 1992
シャトー・ラトゥール・ア・ポムロール
生産地:フランス>ボルドー>ポムロール
生産者:シャトー・ラトゥール・ア・ポムロール
ぶどう品種(栽培比率):メルロー90%、カベルネ・フラン10%

小さな塔(ラトゥール)のあるシャトーで、ポムロールの村の教会近くに位置しています。
 第二次世界大戦中と大戦後、ペトリュスの評判を確立したマダム・ルーバが所有していましたが、1961年に彼女の姪マダム・ラコストに託されました。敷地は当時彼女と共同でペトリュスを経営していたジャン・ピエール・ムエックスと、彼の率いるチームによって管理されています。
 ムエックスは、ペトリュスと同様にシャトーを管理し、雨が降った1987年ヴィンテージの間、水分を吹き飛ばして乾かすために、ヘリコプターでぶどうの木の上を飛行するなど、彼らは最高のワインを生産するために出費と努力を惜しみません。
 熟したプラムやブラックチェリーのような甘くこなれた黒系の果実に、土やマッシュルーム、なめし革などのニュアンスが加わります。落ち着いた果実味と、豊かながら滑らかな質感のタンニンが溶けあい、熟成感のある長い余韻へと続きます。

⑥Chateau Pavie 1983
シャトー・パヴィ         
生産地:フランス>ボルドー>サン・テミリオン
生産者:シャトー・パヴィ
ぶどう品種:メルロー主体、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン

サン・テミリオン第1特別級の中で最大級の栽培面積を誇るシャトー・パヴィの畑は、サン・テミリオンの南向きの長くなだらかな斜面にあります。
オーゾンヌやパヴィの丘の斜面に初めてぶどうの樹が植えられたのは4世紀ごろのことでした。
 18世紀まではたくさんのパヴィ(桃の仲間)を収穫しており、シャトー名の由来となっています。
 1954年に行われたサン・テミリオンの格付けの際には第一特別級Bとされていましたが、2012年の最新のサン・テミリオンのワイン格付けで、こ
れまでオーゾンヌとシュヴァル・ブランの2シャトーのみであった第一特別級Aの中に、アンジュリスとともに新たに昇格し加わりました。伝統のある、厳格な格付けが変更されるのは異例なことで、大きな話題となりました。
 近年、以前からの非常に伝統的なスタイルのワ
イン造りを、一挙にモダンなスタイルのワインへと変化させていますが、変わらぬ高い評価を得ています。
 ややレンガ色を帯びたルビーカラーで、熟した赤い果実の香りに茸やスパイス、土、ヴァニラ、トリュフのニュアンスも加わります。柔らかいタンニンと熟した果実味の調和が見られ、上品な余韻が長く持続します。

⑦Chateau Petrus 1979 
シャトー・ペトリュス
生産地:フランス>ボルドー>ポムロール
生産者:シャトー・ペトリュス
ぶどう品種:メルロー主体、僅かにカベルネ・フラン       

現在、世界最高峰の赤ワインとされるペトリュスの名前の由来は、19世紀頃、オーナーであったアルノー家によって名付けられ、当時のラベルには「Chateau Petrus-Arnaud」と書かれていたそうです。意外なことに現在の状況とは真逆で、かつての知名度はさほど高くありませんでした。
 転機は1889年、パリ博覧会で金賞に輝いたことから始りました。さらにその名声が世界に広がるようになったのは、マダム・ルーバが単独オーナーになった20世紀半ばからです。
 彼女の尽力によりこのワインは脚光を浴びはじめ、やがてアメリカのケディー、ロックフェラーといった名門ファミリーからも愛される、上流社会のステータスシンボルになっていきました。
 マダム・ルーバの戦略で一定の地位を築けたペトリュスですが、1961年にマダム・ルーバがこの世を去ってしまいました。その後、甥・姪が引き継いでいましたが、ビジネスパートナーであったジャン・ピエール・ムエックス社が1964年にペトリュスの株式の半分を取得すると、シャトーの支配人や醸造責任者を一新し、数々の改革を行ってペトリュスの品質にますます磨きをかけ、2002年には完全に所有権を得ました。
 ポムロールの丘の最上部に位置した畑は、黒粘土(スメクタイト)が畑表面に露出している珍しい地質で、絶妙な水分調整によりぶどうを成熟させているのが特徴です。70年以上の樹齢の樹も多数存在すると言われています。土壌とメルローの相性が絶妙なため、実に肉厚でまろやかなワインを生み出します。
 そのワインは、熟成させるほどにトリュフや湿った土を思わせる官能的な香りをグングンと増していき、複雑な風味と微妙なニュアンスを持つようになります。しかも素晴らしい果実の濃縮感は時を経ても失われることなく、まるでジャムのような粘り気と圧倒されるような力強さ・存在感を保ち続けます。
 一般的にメルローは柔らかいと言われていますが、ペトリュスに限っては当てはまらず、最低でも20~30年の熟成が必要と言われます。希少性・ステータスの高さから、ペトリュスもロマネ・コンティ同様「飲むより語られる方が多いワイン」と言っても過言ではないのかもしれません。
 格付けもない右岸の無名ワインが、わずか100年の間に歴史ある5大シャトーを凌いで最高価格のワインになるということは、誰も予想していなかった奇跡と言えることでしょう。

おいしんぼでは、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、以下の取り組みを実施しております。

 

 

・ご来店いただいたお客様への、手指のアルコール消毒のご協力のお願い。

 

・従業員の手洗い・うがい・手指のアルコール消毒、健康管理の徹底。

 

・店内のドアノブや手すり、椅子・テーブル等の定期的な消毒。

 

・空調設備による24時間体制の空気循環、営業開始前・営業終了後の換気。

 

 

お客様の健康と安全のため、当店の取り組みについて、何卒ご理解賜わりますようお願い申し上げます。

 

 

 

令和2年 3月9日

 

もうすぐ140回目を迎えるワイン会「Bon Vin Club」のご案内をさせていただきます。(スペシャルワイン会は20回目)

厳選されたワインと、シェフによる「秋田流フレンチ」を是非ご賞味ください。

 詳細は画像をご覧ください。

 

 

おいしんぼでは、毎年恒例のホワイトデーの特別コースをご用意致します流れ星

 

◇ホワイトデーディナーコース◇

2020年3月14日(土)御予約制

※3月14日以外をご希望の方も是非ご相談ください。

 

<内容>  お一人様6000円(税別)

・前菜

・スープ

・魚料理

・肉料理

・お口直しのシャーベット

・デザート

・エスプレッソコーヒー(紅茶も可)

※自家製フランスパン付き

※すべてシェフのおまかせ内容となります。苦手な食材やアレルギーのある方は、ご予約時にお伺いします。

 

<特典>

・乾杯のグラススパークリングワイン1杯サービス(最大5名様分まで。ノンアルコールも可)

・女性のお客様のデザートは、通常の2点盛りから3点盛りとなります。

・記念写真の撮影(その場ですぐに印刷致します)

 

特別な日には是非おいしんぼで、素敵な時間をお過ごしください赤薔薇

ご予約をお待ちしておりますシャンパン

2020年2月19日(水)、ワイン会「Bon Vin Club」の138回目となる例会が開催されました。

テーマ:ボルドー サン・ジュリアン

 

 

①Cremant De Loire Domaine Michaud
クレマン・ド・ロワール・ドメーヌ・ミショー

生産地:フランス>ロワール
生産者:ドメーヌ・ミショー
ぶどう品種:シャルドネ50%、ピノ・ノワール20%、カベルネ・フラン15%、シュナン・ブラン15%

 

同ドメーヌは1957年にぶどう栽培家として創業し、1985年に3代目である現当主ティエリー・ミショー氏がドメーヌを引き継ぎました。
 彼が引き継いでからドメーヌの名声は上がり、フランス各地のワインコンクールやワイン専門誌で高い評価を受けており、クレマン・ド・ロワールはギド・アシェット・ワインガイドにて、クリュッグ、ボランジェと並び、最高評価となるクー・ド・クールを2年連続で獲得しました。
 ロワールのトゥーレーヌ地区に所有する約26haの畑には2つのテロワールが存在し、一つは果実味に溢れるフレッシュなワインを造る事が出来るテロワール、もう一つは熟成向きのしっかりとした骨格を持つワインを生み出すテロワールです。
 クリーミーな泡立ちで、青リンゴのようなフレッシュな酸と柔らかなイースト香のバランスが美しく、程よいボリュームが感じられます。そしてわずかなほろ苦さを伴う繊細な余韻が持続します。

 

②Grand Bateau Bordeaux Blanc 2017
グラン・バトー・ボルドー・ブラン

生産地:フランス>ボルドー

生産者:バリエール・フレール
ぶどう品種:ソーヴィニヨン・ブラン

 

生産者のバリエール・フレール社は、メドック格付2級に匹敵すると評される、サン・ジュリアンの4級格付けシャトー「ベイシュヴェル」の兄弟会社にあたります。
 グラン・バトーのワイン造りは、ベイシュヴェルのワインメーカーによる指導等、全面的な協力を受けています。
 クラスを超えた贅沢な造りで、フレンチオークの新樽を70%使用し、シュール・リーの状態で6ヶ月熟成させます。
 淡いイエローの色調で、青リンゴやレモンの様な香りがあり、フレッシュな酸味と桃やメロンを感じさせる果実味とのバランスが良く、樽由来のバニラやバターのニュアンスが余韻へと続きます。

 

③Chateau Larrivaux 2015 
シャトー・ラリヴォー
生産地:フランス>ボルドー>オー・メドック
生産者:シャトー・ラリヴォー
ぶどう品種:メルロー主体、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド

 

シャトー・ラリヴォーは、メドック格付け4級の「シャトー・ラフォン・ロシェ」を擁するテスロン家が創業当時から4世紀に亘って所有するシャトーであり、畑はラフォン・ロシェ、そしてラフィットにも隣接しているという絶好の条件です。
 さらにラトゥール、ラフィット、マルゴー、ムートン、そして多くの2級格付けシャトー等、メドックだけでも200以上のシャトーの醸造を手がけ「グラン・クリュ醸造家」の異名を持つ、エリック・ボワスノ氏が醸造をサポートしています。
 カシスやブラックベリーなどの黒系の果実の香りの中に土、チョコレート、スパイス、紅茶やタバコ、毛皮の香りも感じられます。タンニンは存在感を感じさせつつもしなやかであり、新鮮な酸味をともなう豊かな果実味との調和が見られ、スパイシーなニュアンスが余韻まで続きます。

 

④Chateau Gloria 2006 

シャトー・グロリア

生産地:フランス>ボルドー>サン・ジュリアン
生産者:シャトー・グロリア
ぶどう品種:カベルネ・ソーヴィニョン57%、メルロー32%、カベルネ・フラン5%、プティ・ヴェルド6%

 

シャトー・グロリアは、300年以上に渡りサン・ジュリアン村に続いてきたワイン造りの家系に生まれた、アンリ・マルタン氏により1942年に設立されました。
 スタート時は僅かに6ヘクタールの畑でしたが、彼は代々シャトーに従事する家系である事、そして自身の活躍により信頼を勝ち取り、名門シャトーから少しずつ畑を譲ってもらうことに成功します。その畑は2級のレオヴィル3兄弟、デュクリュ・ボーカイユ、グリュオ・ラローズ、ラグランジュという錚々たる上級格付けシャトーばかりであり、畑は50ヘクタールまでになりました。
 2003年、ソシアンド・マレと同じく格付けを辞退したため、クリュ・ブルジョワにも認定されていませんが、格付けシャトー並とまで言われる実力を持つシャトーと言われています。
 カシスなどの黒系果実やコーヒー、タバコの葉のような香りです。熟した豊かな果実味に溶け込んだタンニンは滑らかであり、コクと丸みも感じさせ、わずかに甘みを伴う余韻が持続します。

 

⑤Chateau Lagrange 2006
シャトー・ラグランジュ

生産地:フランス>ボルドー>サン・ジュリアン
生産者:シャトー・ラグランジュ
ぶどう品種:カベルネ・ソーヴィニヨン59%、メルロー41%

 

シャトーの歴史は古く、17世紀頃にまで遡ります。1855年のメドック格付けで3級に格付けされましが、その後経済状況の悪化により所有者が入れ替わり、品質が低下します。
1983年にサントリーが7500万フラン(約25億円)で買収し、醸造学者で、シャトー・マルゴーの再生も成し遂げていたエミール・ペイノー博士に協力を要請しました。
 ペイノー門下生であるマルセル・デュカス氏と、同じくペイノー氏の元で学んだサントリーの鈴田健二氏が中心となり、畑から醸造所、シャトーまで徹底的な改革を行い、ラグランジュは復活を遂げ、再び世界から認められるワインへと返り咲きました。
 収穫は手摘みで行われ、ステンレスタンクで15~25日間発酵後、新樽を25%使用し樽熟成が行われます。深みがあるキレイなルビーの色調で、黒系果実やスパイス、程良い樽の香りが優美に溶け込んでおり、土やほのかにチョコレートのニュアンスも感じられます。適度な果実味としなやかなタンニン、酸がバランス良くまとまっています。

 

⑥Chateau Gruaud Larose 1994

シャトー・グリュオ・ラローズ

生産地:フランス>ボルドー>サン・ジュリアン
生産者:シャトー・グリュオ・ラローズ
ぶどう品種:カベルネ・ソーヴィニョン66%、メルロー25%、カベルネ・フラン5%、プティ・ヴェルド4%

1660年頃、ラフィットを始めとするボルドー原産のワインがイギリス人の間でブームとなっていました。ブームに乗ろうと新参者が続々と現れた18世紀初頭に、サン・ジュリアン村に70haの畑をグリュオ神父と判事が取得したことを契機に、このシャトーの歴史が始まったと言われています。
 1778年にジョセフ・セバスチャン・ド・ラローズが後を継いだ際に「グリュオ・ラローズ」に改名されました。彼が亡くなった後の1795年、シャトーは相続上の理由から2つに分割されますが、1935年にオーナーとなったボルドーの名門コルディエ家により、シャトー再統合が実現し、その後所有者がいくつか変わり現在の所有者に至りますが、一貫して高い品質のワインを造り続けています。
 熟したカシスやブラックベリー、香草、白胡椒の様なスパイス香、コーヒー、微かなオーク樽のニュアンスがあり複雑な印象です。赤系果実の濃厚な果実味とエレガントな酸、キメ細かく柔らかいタンニンが感じられ、それらがここのワインの特徴とされる丸みを感じさせ、上品な長い余韻へと続きます。







 


 

 

2020年1月22日(水)、ワイン会「Bon Vin Club」の回137目となる例会が開催されました。

テーマ:ボルドー サン・テステフ

 

 

①Cremant de Limoux Cuvee Ma Maison 2017 
クレマン・ド・リムー・キュヴェ・マ・メゾン  
生産地:フランス>ラングドック>リムー
生産者:ドメーヌ・ロジエ
ぶどう品種:シャルドネ60%、シュナン・ブラン30%、ピノ・ノワール10%

 

ドメーヌ・ロジエの当主であるミシェル・ロジエは、シャンパーニュ出身であり、1982年に義父のしていたワイン造りの道に入りました。造られた味わいではなく、より自然なテイスト、ピュアなぶどうの味わいこそ、自分たちの味と考えています。
 粘土と石灰質のぶどう畑は、標高300mのなだらかな斜面の丘に位置し、大陸性気候の影響を受けています。過剰な施肥、トラクターによる土壌硬化、除草剤の常用を避け、土を深く耕し、土壌の自然なバランスをち、病気への耐性を高めるようにし、収穫は手摘みで行っています。
 キュヴェ名はパリの鴨料理で有名な「トゥール・ダルジャン」のオーナーの親戚にあたる、パトリック・テライユのロサンゼルスの有名レストラン「マ・メゾン」に由来しており、そこではロジエのワインが使用されていました。
 テット・ド・キュヴェ(一番搾りの果汁)のみを使用し、15ヶ月熟成で造られるクレマンです。 
 淡いイエローカラーの外観で、グレープフルーツ、ハチミツ、黄色い花のような香りがあり、柔らかい果実味とまろやかな酸が特徴です。スムーズな舌触りとイーストの香ばしさ、ミネラルのようなほろ苦さが余韻に残ります。


②Blanc De Chateau Brules caille 2016
ブラン・ド・シャトー・ブリュルセカイユ

生産地:フランス>ボルドー>コート・ド・ブール
生産者:シャトー・ブリュルセカイユ
ぶどう品種:ソーヴィニヨン・ブラン75%、ソーヴィニヨン・グリ25%

 

シャトー名は二語からなる造語であり、「ブリュレ」が燃やす、「セカイユ」はラテン語でセカレ=切るという意味です。ロバート・パーカー、ヒュー・ジョンソン等から高い評価を得ており、コート・ド・ブールのトップシャトーの一つとして名が挙がっています。
 ワイン造りのすべては農業技術学校を卒業したジャック・ロデが行い、自然を尊重し、生物学的なバランスを大切にした栽培を常に心がけています。
 収穫は手摘みで行い、樽(新樽25%)で澱と共に6ヶ月熟成させて造られます。
 熟した柑橘類やグレープフルーツ、マンゴーの香り、完熟した果実味とボディを感じさせます。フレッシュな余韻が長く持続し、樽の風味も加わります。

 

③Chateau Ladouys 2013

シャトー・ラドゥイ

生産地:フランス>ボルドー>サン・テステフ
生産者:シャトー・ラドゥイ
ぶどう品種:メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン

 

シャトー・ラドゥイは、サンテステフ村の南部に1694年に設立されたシャトーであり、1972年からギヨノー家が所有しています。
 粘土と砂利を含む土壌から骨格とボディのしっかりとしたワインが生まれます。収穫したぶどうは、伝統的な方法で区画ごとに醸造します。
 27度から28度に温度コントロールされたステンレスタンクで8日から10日間、発酵を行います。3週間から4週間の醸しを行った後、バリックに入れて12ヶ月(新樽比率30%)熟成させます。
 レッドベリーやカシスのアロマの中に、樽のローストやコーヒーを思わせる香ばしい要素が感じられます。口当たりは丸みがあり、ピュアで、非常にバランスがいい味わいとなっています。

 

④Chateau Ormes de Pez 2007
シャトー・オルム・ドペズ

生産地:フランス>ボルドー>サン・テステフ
生産者:シャトー・オルム・ド・ペズ
ぶどう品種:カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、カベルネフラン

 

18世紀半ばにサン・テステフにて設立されたシャトーであり、スーパーセカンドと称賛されるシャトー・ランシュ・バージュを所有するカーズ家が運営・管理を行っています。
 シャトー名は、畑に植えられていた古い楡(ニレ)の樹(=オルム)に由来して名づけられており、サン・テステフの中でも安定した品質を保ち続け、2003年にはメドック格付けのひとつとして公式に認められた「クリュ・ブルジョワ・エクセプショネル」に格付けさた事を機に、それまでのレゾルム・ド・ペズから定冠詞(LES・レ)を取り、オルム・ド・ペズとして生まれ変わりました。
 やや赤紫を帯びたガーネットの色調で、カシス、ブラックベリー、ダークチェリーなどの黒い果実、土、ハーブ、スパイスなどの香りが重なるかのようです。
 力強いタンニンながら、凝縮した旨みのある果実味と綺麗な酸味との調和が取れており、持続する余韻にスパイシーな要素も感じられます。

 

⑤Chateau Lafon Rochet 2007
シャトー・ラフォン・ロシェ

生産地:フランス>ボルドー>サン・テステフ
生産者:シャトー・ラフォン・ロシェ
ぶどう品種:メルロー53%、 カベルネ・ソーヴィニヨン40%、カベルネ・フラン5%、プティ・ヴェルド2%

 

ラフォン・ロシェの歴史は17世紀に遡ります。当時シャトーはドメーヌ・ロシェとして知られていましたが、オーナーとなった人物が結婚した際に、妻の名前を加えた現在のシャトー名に改名しました。
 その後の150年以上の間、相続人達はシャトーを維持し、ふりかかる様々な病疫、資金的な困難を乗り越えただけでなく、1855年のメドック格付け4級に選ばれるという快挙を成し遂げました。
 その後ポンテ・カネを再生したテスロン家がオーナーとなり、品質はより一層向上し、揺るぎ無いものとなりました。
 ラフィット、コス・デス・トゥルネルに畑が隣接し、さらに所有するメルロー畑の粘土質土壌はペトリュスの畑と同じ種類の粘土が多く含まれているという好条件です。
 少しオレンジがかったガーネット色で、カシス、ブルーベリー、バラ、湿った土、チョコレート、タバコなどの香りが複雑に混ざり合うようです。
 繊細ながらも凝縮感に溢れた果実味と、豊富で滑らかなタンニンとの調和が見られ、果実の甘みを伴うエレガントな余韻へ続きます。

 

⑥Chateau Calon Segur 1996
シャトー・カロン・セギュール

生産地:フランス>ボルドー>サン・テステフ
生産者:シャトー・カロン・セギュール
ぶどう品種:カベルネ・ソーヴィニョン60%、メルロー40%

 

シャトー・カロン・セギュールの歴史はガロ・ローマ時代にさかのぼり、かつてジロンド川の河口を行きかっていた小型輸送船「カロンヌ」にちなんで名前がつけられたと言われています。
 12世紀には既にワインを生産していた記録が残っていますが、特に栄えたのは18世紀、ラトゥールやラフィット、ムートンも所有していニコラ=アレクサンドル・ド・セギュール侯爵がシャトーのオーナーであった時代です。彼の時代にシャトーの名称はカロン・セギュールとなりました。
 セギュール侯爵は、上記の超一流シャトーを所有していたにも関わらず、心から最も大切に思っていたのはカロン・セギュールであり、エチケットにはカロン・セギュールへの心を表すハートマークが使用されるようになったと言われています。
 その愛情からセギュール侯爵は「われラフィットやラトゥールを造りしが、わが心にカロンあり」という言葉を残した話は非常に有名です。
 そして後にラトゥール、ラフィット、ムートンは手放したものの、カロン・セギュールだけは最後まで手放しませんでした。
 1855年のメドックの格付けでシャトーは第3級を獲得します。その後ガスクトン家が1894年から、長きにわたりオーナーとしてシャトーを守ってきましたが、マダム・ドゥニーズ・ガスクトンが亡くなった後、相続に問題が生じ、彼女の亡くなった年の翌年の2012年ジャン=ピエール・ドゥニ氏率いるアルケア相互銀行グループの子会社、シュラヴニール社にシャトーを売却しました。そして、共同経営者であるヴィドロ・グループと共に、シャトーの歴史を尊重しながら、大規模な改修工事に着手しました。
 ジャン=ピエール・ドゥニ氏は実業家でしたが、ワインを愛し、ワインに精通していました。彼は、メドック生まれでワイン生産者を祖父にもつローラン・デュフォ氏を総支配人に任命しました。技術責任者には、マダム・ドゥニーズ・ガスクトンにより2006年に任命されたヴァンサン・ミレ氏が留まりました。彼は就任するや否や、ぶどう畑の大胆な刷新計画を立て、テロワールの価値を更に高めるという使命に向かって尽力しています。
 所有する畑は、大西洋に流れるジロンド川の左岸に位置し約55haの広さです。土壌は数メートルもの砂利で覆われているため水はけがよく、ローマ時代からぶどう栽培に非常に適した産地として名を馳せてきました。
 砂利の下は鉄分を多く含有する石灰岩となっており、この土壌で育つぶどうから、豊かで凝縮感あるタンニンを備えたワインが生み出されます。また、カロン・セギュールの畑は格付けシャトーの中でも冷涼な場所に位置しており、ぶどうに気候由来の綺麗な酸を湛えるのも特徴です。手摘みで丁寧に収穫されたぶどうは、手作業にて選果されたのち、約18~20ヵ月間の熟成を経てリリースされます。
 少しレンガ色がかったガーネットの外観で、熟したブラックチェリー、乾燥したハーブにキノコや腐葉土の香りが加わるかのようです。
 ヴィンテージ特有の強固なタンニンも熟成により角が取れ、濃厚な果実味が柔らかく包み込むように調和しています。
 長く続く余韻には、ややビターなニュアンスも感じられます。



 










 

 

 

 

 

 

 

2月14日(金)と15日(土)の2日間、おいしんぼでは

バレンタインの特別コースをご用意いたしますチョコ

※別の日をご希望の方も是非ご相談ください。

 

バレンタインディナーコース

お一人様 6000円(税別) 御予約制

 

<内容>

・前菜、スープ、魚料理、肉料理、シャーベット、デザート、エスプレッソコーヒー(自家製フランスパン付き)

 

<特典>

・乾杯のスパークリングワインサービス(ノンアルコールをご希望の方は別のお飲物をご用意いたします。)

・コースのデザートは、男性はチョコレートを使用したデザートとなります。

・記念写真(その場で印刷してお渡しします。)

 

 

特別な日は是非"レストランおいしんぼ"で

上質なひとときをお過ごしくださいブーケ1

御予約お待ちしております流れ星

 

 

2020年1月15日(水)、ワイン会「Bon Vin Club "Special"」の19回目となる例会が開催されました。

テーマ:ボルドー右岸

 

 

・・・・・・Comments・・・・・・

 

□Pierre Callot ピエール・カロ

シャンパーニュ地方、コート・デ・ブランのアヴィーズ村に本拠を構えるピエール・カロは、祖先ルイ・カロが1780年頃にアヴィーズ村に定住し、その息子がアヴィーズ村に最初のぶどう畑を購入した事から始まります。その後、1860年に生まれたオーギュスト=ルイが、ドメーヌで初めて醸造を行いました。
 カロ家は1971年に、メゾン・エイドシックがアヴィーズ村に所有していた畑と醸造所、セラーを買取り、ネゴシアンに提供するぶどうの圧搾を開始しました。また、1985年にドメーヌ・ピエール・カロを設立と同時に、元詰めシャンパーニュ製造を開始しました。1987年には醸造学の免状を取得し、ボルドー、そしてシャンパーニュのテタンジェやヴランケンなどで働いていたティエリーがドメーヌに参画し、1996年にドメーヌの当主に就任しました。
 アヴィーズ、クラマン、シュイイ、グローヴの4つの村に合計7.25ヘクタールの畑を所有していますが、そのうちの2.25ヘクタールで栽培するぶどうはすべてボランジェが購入しています。また、ボランジェがアヴィーズ村に所有する0.6ヘクタールの区画の栽培も任されており、カロの造るぶどうはボランジェも惚れ込むほど、極めてクオリティの高いものである事に間違いありません。
 しかし、自身のドメーヌ・シャンパーニュもフランスを代表するワインガイド誌で高く評価されると同時に、その卓越した技術から、同村のジャック・セロスとは何かにつけ頻繁に比較されています。
生産量は年間4万本程と少なく、毎年フランス国内の古くからの顧客を中心に直販されるため、日本をはじめ海外への輸出は僅かな、非常に稀少なシャンパーニュとなっています。
 現在、フラッグシップ・キュヴェのクロ・ジャカン(本日のメイン)をはじめ、6種類のキュヴェが生産されています。

 

①Piere Callot Blanc de Blancs Brut Diversite Grand Cru  
ピエール・カロ・ブラン・ド・ブラン・ブリュット・ディヴェルシテ・グラン・クリュ 

生産地:フランス>シャンパーニュ地方>コート・デ・ブラン
生産者:ピエール・カロ
ぶどう品種:シャルドネ100%

 

同キュヴェはアヴィーズ(90%以上)とクラマン、シュイイ産のシャルドネが使用され、単一年の収穫ぶどう65-70%とリザーヴ・ワイン30-35%(内5%は木製キューヴで1年間熟成させたもの)をアッサンブラージュします。ステンレス・タンクで発酵後、シュール・リーの状態で8ヶ月熟成、マロラクティック発酵,瓶内二次発酵及び38か月の熟成を経て出荷されます。
 明るいグリーンがかったイエローの外観であり、カットしたりんごや柑橘系果実、フルーツのコンフィ、ローストしたアーモンドを思わせるアロマへと続きます。
 繊細な味わいながらパワフルな一面も見られ、熟れたジューシーな黄桃とメロンが全面に出ている印象があり、強く引き締まったミネラルを感じさせる、美しい余韻が長く持続します。

 

②Pierre Callot Clos Jacquin Brut Avize Grand Cru
ピエール・カロ・クロ・ジャカン・ブリュット・アヴィーズ・グラン・クリュ

生産地:フランス>シャンパーニュ地方>コート・デ・ブラン>アヴィズ
生産者:ピエール・カロ 

ぶどう品種:シャルドネ100%

 

ピエール・カロのフラッグシップ・シャンパーニュであり、アヴィーズ村に存在するわずか0.07ヘクタールの単一畑「クロ・ジャカン」のシャルドネから造られます。生産量は年間わずか800本と非常に希少です。

また、某誌のプレステージ・シャンパーニュ特集にてサロン、ボランジェ、エグリ・ウーリエといったシャンパンを押さえて、第一位に輝いた実績もあります。
 使用されるぶどうは1975年に植樹されたものであり、10%のリザーヴワインがアッサンブラージュされています。
 深みのある黄金がかったイエローで、持続性のある泡は柔らかく立ち上り、香りはリンゴ、パイナップル、ローストしたナッツ、蜂蜜、ヴァニラ、ブリオッシュ、クルミ等が複雑に混ざり合うかのようです。
 テロワールを感じさせる豊かなミネラルにしっかりとした酸、凝縮感のある果実味が融合し、力強さとフィネスを兼ね備えています。
 非常にスケールが大きい、極上のブラン・ド・ブランであり、とても長く感じられる余韻も素晴らしいものがあります。 

 

③Chateau Talbot Caillou Blanc 2009
シャトー・タルボ・カイユ・ブラン

生産地:フランス>ボルドー>サン・ジュリアン
生産者:シャトー・タルボ
ぶどう品種:ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン

 

フローラルで香り高く、繊細かつエレガントで柔らかい赤ワインを産出するサン・ジュリアン村の「シャトー・タルボ=メドック格付け4級」が少量生産する白ワインです。
 赤ワイン用のぶどう畑が102ヘクタール、白ワイン用のぶどう畑が5ヘクタールと約20分の1の面積となっています。
 現オーナーの祖父ジョルジュ・コルディエ氏は白ワインをこよなく愛していました。そのため、メドックでもいち早く畑の一部を白ワイン用のぶどうに植え替え、自らの為に白ワインの生産を始めていたそうです。
 現在、ソーヴィニヨン・ブランを中心にセミヨンをアクセントに加え、ブルゴーニュと同じ手法で特別な白ワインを生産しています。
 熟成を経た深い黄金色で、白い花、柑橘系果実、トロピカルフルーツ、蜂蜜などのニュアンスがあります。たっぷりとした果実味を持ちながら、フレッシュな酸が全体を引き締めることにより、非常にバランス良くまとまっており、樽熟成由来の、ナッツやバニラを思わせるリッチで複雑な余韻をもたらします。

 

④Chateau Corbin 2009

シャトーコルバン

生産地:フランス>ボルドー>サン・テミリオン
生産者:シャトー・コルバン
ぶどう品種:メルロー80%、カベルネ・フラン20%
 

英・仏百年戦争時代(1339~1453)からという、この地域で最も古い歴史をもつシャトー・コルバンの畑は、シュヴァル・ブランの畑と同じ地続きの土壌にあり、特にイギリスでは古くから絶大なる人気を誇っています。
 同地区においてコルバンと名のつくシャトーが7つありますが、その本家筋にあたり最も由緒あるシャトーであるのが「コルバン」であり、1996年に所有者が変わったことから、品質が格段に向上したことでも知られています。
 濃いガーネットの色調で、ブラックベリー、カシス、プルーンなどの黒い果実、樽香、腐葉土、キノコ、スパイス、チョコレート、コーヒー等の香りが複雑に重なり合うかのようです。タンニンは角が取れて丸みを帯びなが
らも力強さを感じさせ、果実味もたっぷりとしたボリュームを持っており、メルローらしい複雑な余韻を長くもたらします。
 畑がポムロールとの境界近くの台地に位置することから、サンテミリオンながらポムロールに近い、リッチでしなやかな丸みを帯びた柔らかい味わいを造り出しています。

 

⑤Clos des Litanies 2000

クロ・デ・リタニ

生産地:フランス>ボルドー>ポムロール
生産者:ジャヌイクス家

ぶどう品種:メルロー100%
 

ペトリュスと並ぶポムロールのトップのシャトー「ル・パン」に隣接するクロ・デ・リタニの畑は1514年からの歴史があり、由来はここを訪ねた巡礼者がヴィニュロン(ワイン生産者やワインメーカー)達を相手に祈祷したことから始まったと言われています。
 所有者は名門ジャヌイクス家であり、現在はラ・クロワ・サン・ジョルジュ、そしてクロ・デ・リタニ等を一躍有名にした「ジョゼフ・ジャヌイクス氏」に代わり、ジャン・フィリップ・ジャヌイクス氏により運営されています。右岸の若手のホープとされ、非常に注目されている彼は、その一家に受け継がれる伝統・技術を身につけながらも、常に伝統の技術で終わることなく、新しい方法を模索し続けています。
 わずか0.84haの畑からの生産量は年間約400ケースと極少で(日本への入荷は毎年25ケース程)、樹齢60年越えのメルローを新樽100%にて18か月熟成して造られます。
 エッジに僅かにレンガ色がかかるルビー色の外観で、完熟したチェリー、プラム、ブラックベリー等を連想させる赤~黒い果実の豊かな芳香があります。円熟味を増した純粋な果実味と、丸く滑らかな舌触りのタンニンとの絶妙な調和が見られ、官能的な長い余韻には、上品さ繊細さも感じられます。

 

⑥Chateau Canon 1988

シャトー・カノン

生産地:フランス>ボルドー>サン・テミリオン
生産者:シャトー・カノン
ぶどう品種:メルロー80%、カベルネ・フラン20%

 

1760年、フランスの海軍に属していたジャック・カノン氏がこの土地を購入します。その土地がぶどう栽培に適していることを見抜き、当時ぶどう以外に植えられていた穀物などを抜き取り、全てぶどうに植え替えた事からシャトー・カノンが始まりました。
 畑はオーゾンヌやベレール、マグドレーヌ、ボーセジュール・ベコといった1級シャトーが集まった南西部斜面に、22haを所有しています。こうした好条件から造られるワインは、80年代にはオーゾンヌに匹敵すると言われるほど質の高いワインを造り上げますが、90年代に入り所有者が変わると品質は著しく低下してしまいます。
 その後1996年に「シャネル」を所有するヴェルテメール家がシャトーを買収、支配人に就任したジョン・コラサは、セラーなど施設の整備、将来を見越したぶどうの植え替えなど、このシャトーの能力を再び引き出すことに惜しみない投資を始め、かつての名声を取り戻すことに成功しました。
 鮮やかなルビーパープルの色調で、熟れたブラックチェリーの甘い香りに、なめし革、西洋杉、コーヒー、トースト、ミルクチョコのニュアンスが絡み合います。凝縮感のある果実味に滑らかになったタンニンが溶け込んでおり、気品が感じられる香りが余韻にまで長く続きます。

 

⑦Chateau Cheval Blanc 1988

シャトー・シュヴァル・ブラン

生産地:フランス>ボルドー>サン・テミリオン
生産者:シャトー・シュヴァル・ブラン
ぶどう品種:カベルネ・フラン、メルロー

 

サン・テミリオンの格付けでトップに君臨する第一特別級Aには4シャトーが名を連ねており、オーゾンヌと並んでツートップとされるのがシュヴァル・ブランです。
 シャトー名の由来は、ワイン王とも呼ばれていたアンリ4世が、シャトーの前身であった宿屋に白馬で訪れたためと言われています。
 シュヴァル・ブランは、長きに渡って同じ家族が所有し続けてきた、ボルドーでも数少ないシャトーの一つです。もともとは「フィジャック」の一部でしたが、1832年にデュッカス家に16haの畑が売却されてから、デュッカス家が買い足していったものが、今日のシュヴァル・ブランの基礎となっています。 
 サン・テミリオン地区の土壌は2つに分けられ、1つはメルローの栽培に適した粘土石灰質の「コート」と呼ばれる地域で、オーゾンヌをはじめ、第1特別級に属する多くのシャトーがこちらに位置しています。

   もう1つは砂利質の「グラーヴ」と呼ばれる地域で、ボルドー地方では補助品種とされているカベルネ・フランの栽培に適しています。
 グラーヴに位置するシュヴァル・ブランは、カベルネ・フランとメルローをほぼ同じ割合で使用して(カベルネ・フランの割合が多いヴィンテージも有)ワインを造っています。
 このように、ボルドー地方では補助品種とされているカベルネ・フランを多用しているのが、シャトー・シュヴァル・ブランの大きな特徴とされ、この特徴的なブレンドから、豊かなコクと力強い味わいを持つ独特なワインに仕上がります。
 芳醇で華やかな香りが魅力的であり、超熟したカシスなど黒系果実の深みのある味わいの中に、甘草やシナモンなどのスパイス、なめし革のニュアンスがあります。丸みのあるふくよかな果実味にビロードのようなタンニンが溶け込み、心地良い余韻が長く続く、非常にエレガントな味わいです。究極に滑らかな舌触りはしばしば、まるで絹のようであると例えられます。  









 

日頃は当店をご愛顧賜わり、誠にありがとうございます。

おかげさまで年内のご予約は満席となりました。 

年内をご希望のお客様、誠に申し訳ございません。 

新年は6日(月)から営業させていただきますので、ご予約をお待ちしております。

12月17日(火) 13:00現在の状況です。

***24日(火)と25日(水)は満席となりました。***

23日(月)は空席がございますので、ご予約をお待ちしております。