・2019年12月11日(水)、ワイン会「Bon Vin Club」の136回目となる例会が開催されました。
テーマ:ボルドー「シャトー・ラトゥール1987」
・・・・・・Wine Lists・・・・・・
①Louis de Grenelle Saumur Grande Cuvee Brut
②Chateau Lacaussade Saint Martin Trois Moulins 2016
③Chateau Amour 2014
④Chateau Haut Franquet 1998
⑤Chateau Meyney 1999
⑥Chateau Latour 1987
①Louis de Grenelle Saumur Grande Cuvee Brut
ルイ・ド・グルネル・ソミュール・グランド・キュヴェ・ブリュット
生産地:フランス>ロワール>アンジュー・ソミュール
生産者:レ・カーヴ・ルイ・ド・グルネル
ぶどう品種:シュナン・ブラン80%、シャルドネ20%
レ・カーヴ・ド・グルネルは1859年設立の、ソミュール地方で唯一残る家族経営の生産者です。
カーヴは地下12メートルの深さにある15世紀に掘られた採石場で、そこで醸造・熟成が行われます。4百万本のストックを管理する大きいカーヴですが、伝統を大切にし、ワインの熟成には法定熟成期間の二倍以上の時間をかけています。また栽培ではリュット・レゾネ(減農薬栽培)を実践しています。
ソミュール・グランド・キュヴェ・ブリュットは法定9ヶ月熟成のところを36ヶ月熟成させています。
ゴールドの外観で繊細な泡が見られ、柑橘系果実、リンゴからハチミツ、トーストやナッツ、ドライフルーツのニュアンスへと続きます。熟した果実味と酸のバランスが取れており、熟成感、気品を感じさせる余韻がもたらされます。
②Chateau Lacaussade Saint Martin Trois Moulins 2016
シャトー・ラコサード・サン・マルタン・トロワ・ムーラン
生産地:フランス>ボルドー>ブライ・コート・ド・ボルドー
生産者:シャトー・ラコサード・サン・マルタン
ぶどう品種:セミヨン90%、ソーヴィニヨン・ブラン5%、ソーヴィニヨン・グリ5%
オーナーのジャック・シャルダ氏は、19世紀からの歴史を持つシャトーを1991年に購入しました。ぶどう畑は、もともとは海底にあった土地のため、今でもウニの化石がゴロゴロと落ちている石灰質の強い土壌で、この土壌がワインに強いミネラル質と骨格を与えています。
シャルダ氏は、ボルドーで最も偉大な白ワイン「シャトー・ディケム」がセミヨンで造られており、セミヨンには熟成のポテンシャルがあると確信し「ペサック・レオニャンに匹敵する、白のグラン・ヴァンを造りたい。」と意気込んでいます。
ボルドーの生産者の中では非常に珍しい、ブルゴーニュ樽を使用する事で、ボルドーで使われる樽に比べてエレガントな樽香が付き、より上質なワインに仕上がります。
黄金色の外観で、グレープフルーツ、熟したパパイヤ、白桃や蜂蜜のような香りと、フレッシュなハーブの香りが共存しています。
土壌由来のフレッシュな酸と、丸みのある豊かな果実味のバランスが良く、口中にフルーツのアロマが大きく広がります。
③Chateau Amour 2014
シャトー・アムール
生産地:フランス>ボルドー>メドック
生産者:シャトー・アムール
ぶどう品種:カベルネ・ソーヴィニヨン50%、メルロー50%
メドックの歴史あるシャトー「ラ・グウーブ」が改名して生まれたシャトー・アムールは、1850年にはワインを造っていたと記録が残っているダッダ家の所有であり、2009年に初ヴィンテージをリリースし、2012ヴィンテージでクリュ・ブルジョワ格付けに選出されました。
テルトル・ロートブッフ(サン・テミリオン)などの銘醸シャトーをコンサルした経歴を持つ、女性コンサルタントのセシル・ムジュール氏の下、厳しい選果からマセラシオン、発酵の徹底管理、技術革新等により、品質が著しく向上しました。
ワインは樹齢約35年のカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローをオーク樽で6~8ヶ月熟成させて造られます。
鮮やかな濃い目のルビーカラーで、赤~黒の果実に、フローラルな香り、そしてバリック熟成からの樽香がバランスよく混じり合っています。ピュアな果実味と柔らかいタンニンの調和が見られ、程よい力強さの中にエレガントな印象も残します。
④Chateau Haut Franquet 1998
シャトー・オー・フランケ
生産地:フランス>ボルドー>オー・メドック>ムーリス
生産者:シャトー・オー・フランケ
ぶどう品種:カベルネ・ソーヴィニヨン60%、メルロー35%、プティ・ヴェルド5%
マルゴー村とサン・ジュリアン村に隣接し、優れたテロワールをもつムーリス村は、格付けシャトーこそ存在しないものの、長期熟成にも耐えうる、優れたポテンシャルを持つ上質な赤ワインを生産しており、隠れた銘醸地とまで言われています。
シャトー・オー・フランケは、150年以上も同じ畑(7ヘクタール)を守り続けている家族経営の小さなシャトーです。
1998ヴィンテージながら、まだ力強さがうかがえる色合いで、黒いベリー系果実、紅茶やなめし革、トリュフ、スパイス等が何層にも重なりあうかのようです。
柔らかな口当たりで、果実の凝縮感、わずかに野性味も感じさせ、きめ細かなタンニンがフィニッシュまで持続します。
⑤Chateau Meyney 1999
シャトー・メイネイ
生産地:フランス>ボルドー>オー・メドック>サン・テステフ
生産者:シャトー・メイネイ
ぶどう品種:カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド
シャトー・メイネイは「サン・テステフのラトゥール」と称えられるシャトー・モンローズ(2級)の北隣に位置します。
かつてのオーナーでもあるコーディア社によって品質と名声は確立され、2004年からはグラン・ピュイ・デュカスなどを所有するクレディ・アグリコール社(金融業)によって運営されています。
カベルネ・ソーヴィニヨンの比率が高い畑(70%)は、サン・テステフの多くの偉大なシャトーの中で、最も大きく、最も良い区画を所有しており、最近ではクリュ・ブルジョワの水準を超えて、グラン・クリュ・クラッセに匹敵する評価を得ています。
深いルビーの外観で、熟した果物、コーヒーやチョコレート、スパイス、トリュフのような芳香があります。
長期熟成により、落ち着きと丸みを帯びたタンニンと、豊かな果実味のバランス良いワインに仕上がっており、甘みを伴うまろやかな余韻が長く続きます。
⑥Chateau Latour 1987
シャトー・ラトゥール
生産地:フランス>ボルドー>オー・メドック>ポイヤック
生産者:シャトー・ラトゥール
ぶどう品種:カベルネ・ソーヴィニョン80%、メルロー15%、カベルネ・フランとプティ・ヴェルド5%
シャトー・ラトゥールは、メドック格付け第一級であり、フランスが世界に誇る「5大シャトー」のうちの一つです。
ボルドーの北西、メドックのポイヤック南東端に位置し(ジロンド川の河口岸から数百メートル)その境界はサン・ジュリアンに接し、ファーストラベルのシャトー・ラトゥール、セカンドラベルのレ・フォール・ド・ラトゥール、そしてサードラベルとなるポイヤック・ド・ラトゥールの全3銘柄を生産しています。
所有する3つの畑はポイヤック村の南部、サン・ジュリアン村の境目、ジロンド河沿いに位置します。
水はけのよい「粘土質砂礫土壌」、よりきめ細かい「砂礫砂土壌」、メルローに適した「泥灰粘土土壌」という3つの要素で構成されています。
砂礫だけでなく粘土質の土壌が地中に水分と栄養を保つため、水分不足に悩まされる年でも畑をいきいきとした状態に保ち、果実を最適な成熟状態へと導くことが出来ると言います。
エチケットに記載されている「サン・モベール塔」はラトゥールのシンボルであり、17世紀、もとはイギリス人が15世紀に海賊の攻撃から身を守るために建てた、要塞のあった場所に建造されたと言われています。
シャトーの所有者の変遷は数多くありますが、かつては「カロン・セギュール」のセギュール公が所有していた時期もあり、1962年から30年に渡り、イギリス資本となっていましたが、1993年に現オーナーであり、モレ・サン・ドニのグラン・クリュ「クロ・ド・タール」のオーナーでもあるフランソワ・ピノー氏が買収しました。
ラトゥールの特徴として、5大シャトーの中で最も品質が安定しており(他のシャトーのようにヴィンテージによって品質が左右されることがほとんど無い)、さらに5大シャトーの中で最も「力強く男性的」「晩熟で長命」とされています。
それは、50年以上の熟成にも耐えられるとも言われ、最低でも20~30年は寝かせないとポテンシャルを発揮できないと言われる程です。
しっかりとしたガーネットの色調を保ち、クレーム・ド・カシス、キノコ、スパイス、タバコ、なめし皮、チョコレート、コーヒー等を思わせる香りが複雑に重なり合っているかのようです。
凝縮された果実味に角が取れて丸くなったタンニンが溶け込んでいます。滑らかでエレガントながらラトゥールらしい骨格も残し、長い余韻へと続きます。













