2019年 10月2日(水)、ワイン会「Bon Vin Club "Special"」の17回目となる例会が開催されました。
テーマ:シャンパーニュ「サロン1985」
①Selosse Pajon Brut Blanc de Blancs Grand Cru Avize
セロス・パジョン・ブリュット・ブラン・ド・ブラン・グラン・クリュ・アヴィズ
生産地:フランス>シャンパーニュ地方>コート・デ・ブラン>アヴィズ
生産者:セロス・パジョン ぶどう品種:シャルドネ
セロス・パジョンは、ジャック・セロス当主のアンセルム・セロスの甥っ子のジェローム・セロスによるレコルタン・マニュピュランです。
1990年代、ジェロームはジャック・セロスで働いており、ぶどう栽培・ワイン醸造・熟成についてアンセルムから直接教わります。アヴィズの畑はすべて、ジャック・セロスの畑に隣接しているという点も見逃せません。
2004年、代々続くぶどう栽培農家であった父のジャッキー・セロスが引退することを決め、ジェロームは後を継ぐ決心をします。同年、ジェロームはぶどう栽培農家の娘、コリーヌ・パジョンと結婚し、パジョン家とセロス家の所有している畑を合わせる形で、セロス・パジョンは始まりました。
緑を感じる美しい色合い、泡立ちは細やかであり、白い花のようなフレッシュな香りと同時にイースト、バターのような魅惑的な香りを放ちます。アタックは軽やかながら、柔らかでシルキーであり、この地の特徴的なミネラルによる密度も感じ取ることができます。木樽で熟成したヴァン・ド・レゼルヴが35%アッサンブラージュされる事から、複雑味があふれ奥行き感がある味わいです。
②Salon Blanc de Blanc Brut 1985
サロン・ブラン・ド・ブラン・ブリュット
生産地:フランス>シャンパーニュ>コート・デ・ブラン>ル・メニル・シュール・オジェ
生産者:サロン
ぶどう品種:シャルドネ
1900年代の初め、毛皮商として成功していたウジェーヌ・エメ・サロンが、自分と友人たちが飲むために造ったシャンパーニュが「サロン」の始まりでした。
シャンパーニュの愛飲家だった彼は、市販されていたシャンパーニュの味に満足できず、コート・デ・ブランのグラン・クリュ、ル・メニル・シュール・オジェ村に、わずかな広さの畑を購入し、単一品種・単一村・単一ヴィンテージにこだわった、純粋なブラン・ド・ブランを造り上げました。
このシャンパーニュは好評を得て、当時彼自身を始めパリの著名人や富裕層の行きつけであったレストラン「マキシム」のハウスシャンパーニュとして提供されるようになり、1921年には増えてきた顧客に対応できるよう、地下にセラーを備えたメゾンが建てられました。
ぶどうの作柄が極めてよい年にしか造られず、1905年の初リリースより、生産されたのは僅か41ヴィンテージであり、サロンが造られない年に収穫されたサロン用のぶどうは、同時期にローラン・ペリエの傘下に入った、同じ村の姉妹メゾンとされるドゥラモットのシャンパーニュに使われます。
今日、サロンはウジェーヌ・エメ自身が購入した1haの畑のほか、契約農家が所有する19の区画、合わせて15haの畑からシャンパンを生み出しています。これらの区画はすべてメニルの東向き斜面の中腹に位置し、陽当たりに優れ水はけが良く、またメニルの大きな特徴として表土が浅く、ぶどうの根はすぐチョーク層の岩盤に辿り着くため、きわめてミネラルの強いベースワインを生み出すことが出来ます。
ミネラルたっぷりのシャルドネは、長期間の瓶内熟成を経ることで、他のシャンパンでは再現不可能な、エレガントかつパワフル、複雑にして生き生きとした、奥深い風味をもらします。
サロンは一般的なヴィンテージ・シャンパーニュよりはるかに長い、最低でも10年の瓶内熟成を経てようやく出荷するという独自のスタイルをかたくなに遵守し、約5,200社あるとされるシャンパーニュ・メーカーの中でも孤高の存在とされています。
③Puligny Montrachet Paul Pernot et Ses Fils 2009
ピュリニー・モンラッシェ・ポール・ペルノ・エ・セ・フィス
生産地:フランス>ブルゴーニュ>コート・ド・ボーヌ>ピュリニー・モンラッシェ
生産者:ポール・ペルノ・エ・セ・フィス
ぶどう品種:シャルドネ
ポール・ペルノは1850年に創業されました。著名なブルゴーニュワイン評論家であるマット・クレイマーからは、ピュリニーの王座をルフレーヴと競うドメーヌと評価されており、現在では、創業者の孫とその息子達の手で運営されています。
除草剤や化学肥料を使用せず、剪定は非常に細やかで、剪定した若枝を粉砕して畑に撒き、腐植質が送り込まれています。収穫は全て手作業であり、その他の各工程においても徹底的にこだわり、テロワールとヴィンテージの持ち味を引き出すべく、自然な手法が心がけられています。
ワインは平均樹齢50年の、4つの区画のシャルドネから造られます。
桃、ミント、花、そして樽由来のナッツの芳香があり、豊富なミネラルとヴィンテージの恩恵を受けて良く熟した甘い果実味、スパイシーさもあり、そしてしっかりとした酸が非常に高いポテンシャルを感じさせてくれます。
④M.Chapoutier Hermitage Blanc Chante-Alouette 2000
M.シャプティエ・エルミタージュ・ブラン・シャンタルエット
生産地:フランス>コート>デュ・ローヌ
生産者:M.シャプティエ ぶどう品種:マルサンヌ100%
1808年に創設され、7代目である現当主が運営するM.シャプティエ社は、エルミタージュの丘の麓にあるタン・エルミタージュを拠点とするローヌ地方を代表する世界的に有名な生産者であり、これまでにパーカーポイント100点を37回(2017年4月現在)獲得しています。
全てが有機栽培認証を取得した自社畑は、エルミタージュ、サン・ジョゼフ、コート・ロティ、コンドリュー、クローズ・エルミタージュの北部ローヌはもちろん、南部のシャトー・ヌフ・デュ・パプにいたるまで、約350ヘクタールにも及びます。
同社は1996年ヴィンテージから、全てのワインのラベルに点字も表記して、視覚に障害を持つ方々にも、健常者と同様に同社のワインを届けたいという姿勢で、ワイン業界のみならず、各方面から注目を浴びるとともに、高く評価されています。
シャンタルエットの畑は同社の本拠地であるエルミタージュの丘の南向き斜面の一角にあります。
輝きのある緑を帯びた黄金色で、果実やハチミツなどが複雑かつ繊細に香り、南仏の豊かな果実味を心地よい味が引き締め、エレガントで心地よい、わずかにアーモンドの風味を伴う余韻が、持続します。
⑤Vosne Romanee Domaine Robert Sirugue 2009
ヴォーヌ・ロマネ・ドメーヌ・ロベール・シリュグ
生産地:フランス>ブルゴーニュ>ヴォーヌ・ロマネ
生産者:ロベール・シリュグ
ぶどう品種:ピノ・ノワール
1960年創業の、ヴォーヌ・ロマネ村に本拠を構える非常に小規模な生産者です。顧客は個
人客が主体で、一般マーケットでの流通量は極僅かとされています。
働くスタッフは女性が多いため、ワインにも女性らしい繊細さが表れており、さらに化学薬品を使用しない害虫対策など、地球環境に配慮した高品質ワインを生み出す為の真摯な取り組みが随所に見られます。
近年、クラシックなスタイルからエレガンス感溢れるスタイルへと見事な変貌を遂げ、新たなファンの獲得につながっています。また、数年前からDRCが使用しているものと同じ選別機械を導入し、品質は飛躍的に向上しました。
樹齢の高い複数の区画のぶどうから造られます。香りはブルーベリー、フランボワーズ等のベリー系、フローラルなニュアンス、さらにはミネラル感や土っぽさも感じさせます。
目の詰まった凝縮感のある果実味、心地よさ感じさせる上質な酸味、ミネラルは清らかで純粋な印象です。それらと上質なタンニンが相まった、エレガントなワインです。
⑥Clos de la Roche Remi Jeanniard 2009
クロ・ド・ラ・ロッシュ・レミ・ジャニアール
生産地:フランス>ブルゴーニュ>コート・ド・ニュイ>モレ・サン・ドニ
生産者:レミ・ジャニアール
ぶどう品種:ピノ・ノワール
モレ・サン・ドニに登場したレミ・ジャニアールは、元々はジャニアール・マルセルというドメーヌでしたが、2004年、父マルセルの引退を機に8人の子供のうち長男レミと次男がドメーヌを分割相続し独立しました。
父の下で20年以上の経験を積んでおり、親友のオリヴィエ・ジュアンらとも常に情報交換を重ねながら腕を磨いてきたため、いわば満を持して登場した「ベテランの新人」と言える存在です。
8区画からなるクロ・ド・ラ・ロッシュは、ブルゴーニュの中でも最も長熟なワインとして知られています。レミ・ジャニアールはレ・フレミエールの区画に0.09ha所有し、畑は1960年に植樹された古樹ばかりです。
ワインはオーク樽にて、12ヶ月熟成(新樽75%、1回使用樽25%)され、年産僅か450本です。
淡い色合いで、苺をはじめとする赤いベリー、そして樽由来のヴァニラ香に、ハーブやスパイスも加わるかのようです。豊富な果実味と、ソフトながら程よい力強さのタンニン、きれいな酸の調和が見られ、華やかで奥行きのある余韻が長く持続します。
⑦Chateau La Tour Blanche 1983
シャトー・ラ・トゥール・ブランシュ
生産地:フランス>ボルドー>ソーテルヌ
生産者:シャトー・ラ・トゥール・ブランシュ
ぶどう品種:(作付面積)セミヨン83%、ソーヴィニヨン・ブラン12%、 ミュスカデル11%
ラ・トゥール・ブランシュは、1855年のメドック格付けにおいて、ディケムに次ぐ高い評価を得ました。17世紀中期、ボルドー議会で書記官を勤めていた貴族のドゥ・サン・マール氏が「ラ・トゥール・ブランシュ」と呼ばれる土地を所有していたのがシャトーの歴史の始まりです。
1876年にシャトーの所有者となったダニエル・イフラの遺言に従い、1900年初頭、ぶどう栽培と
ワイン醸造学を学べる学校として開校し、ワイン造りと並行しワイン生産の人材育成のための職業学校として生まれ変わります。
ぶどう畑の面積は約40ヘクタールで、なだらかな起伏のある丘にあり、シロン川による朝霧とミ
クロクリマの影響を受け、貴腐菌の発生に適した条件を備え、豊かな日照量と水はけの良さ、土壌の質も大変優れています。
琥珀色がかった濃い黄金色で、南国の果実、蜂蜜、スパイスのアロマがあり、ボリューム感のある凝縮された果実味と、洗練された酸が見事な調和を見せ、コクのあるリッチな余韻が持続します。















