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レストランおいしんぼ  Petit Bon

秋田市八橋本町 けやき通り の
フレンチレストラン“おいしんぼ”のブログ形式のホームページです。

ワイン、食、秋田の日々を綴っています。

2019年8月23日(水)、ワイン会「Bon Vin Club」の132回目となる例会が開催されました。
テーマ:世界のピノ・ノワールをブラインドで

 

 

世界中のワインラヴァーを魅了する「ピノ・ノワール」

 

【歴史と変異種】
ピノ・ノワールは、フランスのブルゴーニュ地方を原産地とする、赤ワイン用の黒ぶどう品種です。
 非常に古いぶどうとされており、4世紀頃から栽培が行われていたという記録があります。現在世界で栽培されている多くの国際品種(シャルドネやシラー、ソーヴィニヨン・ブランなど)の祖先でもある事が判明しています。
 突然変異しやすいぶどうで、果皮の色が白に変異したピノ・ブランやピンクに変異したピノ・グリもワイン用の国際品種となっています。

 

【特徴】
果皮が薄いため、ワインの渋味成分であるタンニンが少なく、また、豊富な酸が含まれる果肉は、ベリーやチェリーのようなフルーティーな香りを持ちます。
 透明度が高い、華やかでエレガントな、柔らかい味わいのワインに仕上がる傾向があり、長期熟成を経たワインは、より繊細で複雑な味わいへと変化します。

 

【栽培】
ぶどうが一気に成熟する暑い産地では、その味わいの特長を失いやすいことから、ピノ・ノワールの栽培は、比較的冷涼な気候で石灰質の土壌が非常に適しています。
 かつては限られた土地でのみ育成されていましたが、近年ではヨーロッパを中心に世界各地での栽培が可能となり、その土地の影響を受けた様々なピノ・ノワールが誕生しています。

 

【ワインの醸造】
ピノ・ノワールは幾つかの例外(シャンパーニュなど)を除いて、ピノ・ノワール100%でワインを造る事が大前提です。
 単一品種で造るため、土地による味わいの違いを明確に映し出す品種とされ、原産地であるブルゴーニュでは畑が数メートル離れただけで、異なる味わいのワインが生まれ、何倍~何十倍もの価格差がつく事もあります。(造り手の影響も非常に大きいです。)

 

【その他の呼び名=シノニム】
国や地方ごとに色々な呼び名があります。例えばドイツではシュペート・ブルグンダー、イタリアではピノ・ネロ、オーストリアではブラウアー・ブルグンダーなどです。

 

・・・・・・Wine Lists・・・・・・
①Paul Garaudet Cremant De Bourgogne Brut 
②Yering Station Village Pinot Noir 2015
③La Gibryotte Bourgogne Pinot Noir 2014
④Weingut Markgraf Von Baden Durbacher Schlossberg Spatburgunder Erste Lage 2016
⑤Duck Pond Cellars Pinot Noir 2016
⑥Elgin Ridge 282 Pinot Noir 2014

 

・Comments

①モンテリーに居を構え、同村の生産者組合長を務め、コント・ラフォンの醸造長を務めた事でも知られるポール・ガローデはこの村の重鎮的存在とされています。お膝元のモンテリーに4つの1級畑を所有するだけでなく、ヴォルネイ、ポマール、ムルソー、ピュリニー・モンラッシェにも畑を所有し、赤と白の面積割合は約半々で、合計10.5haです。
 テロワールの特徴を引き出すため、リュット・レゾネでぶどうを栽培し、農薬の使用は可能な限り抑えています。
 クレマン・ド・ブルゴーニュは、モンテリーのピノ・ノワール70%にムルソーのシャルドネ30%から造られます。
 丸くクリーミーな泡が立ち上ります。熟した洋ナシを思わせる果実味を、しっかりとした酸が引き締め、ミネラルとのバランスも良く取れており、きれいな長い余韻が持続します。

 

②1838年、スコットランド出身のライリー兄弟がメルボルンの東わずか45キロ程の距離にある、ヤラ・ヴァレーにぶどうを植えたのがワイナリーの始まりです。
 1889年、イエリング・ステーションはパリ万国博覧会でグランプリを獲得し、一躍世界中の注目を集めますが、20世紀に入るとフィロキセラの蔓延、経済不況等が重なり、急激に衰退してしまいます。
 1996年にラスボーン・ファミリーがワイナリーを購入し、栽培面積を増やすと同時に畑を緻密に管理するなど、大幅なてこ入れを行い、2004年にはロンドン・インターナショナル・ワイン・チャレンジにて「インターナショナル・ワイン・メーカー・オブ・ザ・イヤー」に輝くなど、ようやくかつての名声を取り戻しました。
 赤~黒のチェリーのアロマに、土やスパイス、バニラ香が加わるかのようです。豊かな果実味と、きめ細かいタンニンが調和し、エレガントな骨格を形成しています。

 

③ラ・ジブリオットは、ジュブレ・シャンベルタン村でトップ生産者として評価の高い「クロード・デュガ」が、新たなネゴシアンとして立ち上げたワイナリーであり、クロード氏の監修の下、氏の子供たちがワインを生産しています。
 ネゴシアンとして入手した30前後のサンプルがあり、家族全員でぶどうの持つ芳香と個性を重視して厳選し、ラ・ジブリオットのカーヴにて、デュガと同様にオーク樽熟成をさせる事により、デュガの伝統と信念を受け継いだ、高品質なワインに仕上がります。
 ルビーの色調で、ブラックチェリー、カシスなどの黒い果実、キノコ、シナモンなどのスパイスの香りが、何層にもわたって重なり合うかのようです。豊富ながら、複雑で柔らかい果実味があり、きめ細やかなタンニンと穏やかな酸とのバランスが絶妙です。
エレガントで深みのあるピノ・ノワールで、美しく長い余韻をもたらします。

 

④同家は20世紀初頭までの約900年間に亘り、バーデンの地を統治してきたロイヤル・ファミリーであり、エリザベス女王・フィリップ殿下を親族に持ち、スペイン王室、ギリシャ王族、モナコ公国などヨーロッパの王族とも姻戚関係にあります。
 代々続き、1960年代以降衰退した一族のワイン造りですが、復活させたのが現当主ベルナール殿下であり、現在は所有する城の一部を大学として開放する一方、3つの城でそれぞれのテロワールを活かしたワイン造りを行っています。
 あくまでも手を加えすぎず、ぶどうを自然のままに表現することを第一と考え、さらにワインに凝縮感を出す目的で、すべてのぶどうの房を早い段階で半分に切り取る作業をするなどしています。
 エアステ・ラーゲは、ピノ・ノワールを栽培して1000年の歴史を持つ蔵元が造る1級畑のワインです。樹齢26年のピノ・ノワールをオーク樽にてマロラクティック発酵後、さらにフレンチオーク樽で15ヶ月熟成させます。木苺を思わせる華やかな香りがあり、厚みの感じられるきれいな果実味と、細やかなタンニンがワインを支え、心地よいエレガントな余韻へと続きます。

 

⑤ダック・ポンド・セラーズは、1993年にダグ&ジョアンのフリース家によって設立されました。アメリカはワシントン州、オレゴン州にまたがって創業時の実に65倍という、約340haもの広大な畑を所有しています。
オレゴン側、ワシントン側のどちらの畑も絶好の立地にあり、そこから育まれる冷涼な気候からの美しさと、アメリカらしい果実味を両立させたワインをリリースする、この地のトップ生産者の一人とされています。
 2010年オレゴン・ワインアワードにおいて「ダブルゴールド」を、2010年ノースウエストワインサミットにて「ベストオレゴン・ピノ・ノワール】を受賞するなど、華々しい経歴が見られます。
 外観は、輝きのある赤みがかった明るいルビー色で、ラズベリー、チェリー、イチゴ、ほのかになめし皮や樽香も感じられます。
 豊かな果実味を透明感のある酸味が引き締め、まろやかなタンニンともバランス良く調和し、綺麗な余韻を残します。

 

⑥エルギン・リッジは南アフリカ屈指のクールクライメイト(温暖産地のものよりも、冷涼産地でつくられたワインの方が風味が濃いという現象)を誇る銘醸地、エルギン・ヴァレーにマリオン&ブライアン・スミス夫妻によって2007年に設立されました。この地区で最初にビオディナミ認定を取得した自然派ワインのパイオニア的存在で、現在8ヘクタールの土地を所有し、うち5ヘクタールでぶとうを栽培しています。
 斜面上で栽培される畑の標高は海抜282m地点の高台にあり、エルギン・リッジの単一ワインシリーズはこの「282」をブランド名にもしています。
 輝きのあるガーネットの色調で、チェリー、スミレ、ハーブ、紅茶、森林を思わせるような香りがあります。優しい果実味と、キメが細かい柔らかなタンニンが調和し、きれいな余韻には苦みや潮味など様々な要素が感じられます。
 世界的なワインジャーナリストのジェイミー・グッドより91-93点の高スコアを与えられ、インターナショナル・オーガニック・ワイン・アワードにおいては銀賞を受賞しています。

 

下記画像の大会が、秋田で開催されます。

 ご来店時に、関係者様と証明できるものをお持ちの場合、ワンドリンクサービスいたします。ご予約の上、是非ご来店下さい。

 

 

 

 

 毎月開催しておりますワイン会ですが、今回は赤ワイン用のぶどう品種でカベルネ・ソーヴィニヨンと双璧をなすと言われる「ピノ・ノワール」をテーマに開催致します。
 ピノ・ノワールはブルゴーニュ産が世界最高品質とされていますが、世界各地で造られており、その地域によって味わいは異なります。今回は世界各地のピノ・ノワールをブラインドで味わっていただき、最後にそれぞれの産地を公表させていただきます。
 いつもとは趣向を変えた、一味違うワイン会をお楽しみください。
ワイン通の方はもちろん、ワインに興味がおありの方も是非お越しください。
 ご予約をお待ちしております。


・開催日時・・・2019年 8月21日(水) 19:00~
・会費・・・・・お一人様 \10,000税別
・ご予約について 完全予約制

◇ワイン・お食事
 ・スパークリングワイン1銘柄、赤ワイン5銘柄(全てピノ・ノワール、国別)
 ・前菜、魚料理、肉料理、自家製フランスパン付き
 *ワイン内容は稀に変更となる場合がございます。

・キャンセルについて:当日の場合、全額をキャンセル料として申し受けます。予めご了承ください。

・2019年7月30日(火)、ワイン会「Club31」の131」回目となる例会が開催されました。

テーマ ~モンラッシェを楽しむ~

 

 

・・・・・・Wine Lists・・・・・・

①Charles Heidsieck Brut Reserve
②Domaine Hubert Lamy Saint Aubin Premier Cru Clos du de la chanteniere 2015
③Bouchard Pere & Fils Le Corton 2005
④Domaine Thomas Morey Chassagne Montrachet 2017
⑤Domaine Paul Pillot Chassagne Montrache 1er Cru La Romanee 2014
⑥Olivier Leflaive Montrachet 2006

 







 

暑い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

 

当店では8月1日~8月10日の期間限定で、

下記の2種類の特別コースをご用意させていただきます。

 

 

<ブイヤベースのコース>
お一人様4000円(税別)

◇内容◇
・前菜
・メイン料理"ブイヤベース"
・デザート
・エスプレッソコーヒー
(フランスパン付き)

ブイヤベースは、当店のスペシャリティーでもおなじみの"スープ・ド・ポワソン"と魚介を組み合わせてお作りする、南フランスプロヴァンス地方の海鮮料理でございます。
魚介のエキスがたっぷりと加わり、より一段と旨味の増した味わいをお楽しみいただけます。
スープ・ド・ポワソンが好きな方にオススメです。



<牛ステーキのコース>
お一人様6000円(税別)

 

◇内容◇
・前菜
・スープ
・メイン料理"牛ステーキ"
・シャーベット
・デザート
・エスプレッソコーヒー
(フランスパン付き)

秋田県産の牛ステーキがメインのコースです。
ジャポネのソース(醤油ベースの和風ソース)と赤ワインバターソースの2種類のソースでお召し上がりください。
お肉を贅沢に味わいたい方にオススメです。(トリュフは入荷できた場合のみサービスとなります。)

※8月1日~8月10日までの期間限定。
 前日までの御予約制となっております。

 

この機会に是非ご来店いただけると幸いです。

ご予約お待ちしておりますシャンパン

 

 

・2019年7月23日(火)、ワイン会「Bon Vin Club "Special"」の16回目となる例会が開催されました。

テーマ:ウニコ・レゼルヴァ・エスペシアル2015 (1994-1996-2000)
 

 

・・・・・・Wine Lists・・・・・・

①Seguraviudas Brut Reserva Heredad
②Roger Goulart Gran Cuvee 2007
③As Sortes 2008
④Tinto Pesquera Reserva 1996
⑤Vina ErrazurizDon Maximiano Founder's Reserve 1996
⑥Unico Reserva Especial 2015 (1994-1996-2000)

 

・Comments

①11世紀からの長い歴史を持ち、広大なぶどう畑を有する名家セグラヴュータスは、カヴァの生産地として名高いスペイン・カタルーニャ州、ペネデス地方のサン・サドルニ・ダ・ノイア村近郊にあるワイナリーで、1954年に24mの地下セラーを掘り、カヴァ造りを始めました。
 2006年、イタリア最大のワイン見本市「ヴィニタリー」において、たった一つのワイナリーのみに与えられる最高評価「ダブルゴールドワイナリー」を獲得、その他のワインコンテストでも多数の受賞歴を誇ります。
 エレダードは「継承」を意味し、セグラヴューダスが長い間継承してきた味わいを凝縮したカヴァであり、全ての工程を手作業で行い、ベースワインは、それぞれの収穫年から最高のワインだけを選び、30ヶ月以上の間澱と共に瓶内熟成を行います。
 輝きのある麦わら色で、りんごの皮や炒ったカシューナッツ、バター、ビスケットのような香りがあります。果実味にあふれ、繊細で複雑な風味が口中に広がり、僅かに苦みを伴う深い余韻が持続します。

 

②ロジャー・グラートの歴史は1882年まで遡り、シャンパーニュ製法に厳格に従って生産されたカヴァは、世界中のワイン愛好家たちからも最大級の賛辞を得ています。
 同社の全てのカヴァは同一年収穫のぶどうで造られたヴィンテージものであり、ファースト・キュヴェ(一番搾り)のみ使用し、ボトル1本あたりに使用されるぶどうの量は、シャンパーニュの平均量の約1,5倍と、非常にこだわり抜いています。
 グラン・キュヴェは、同社のフラグシップ・キュヴェであり、ぶどうの出来の良い年にのみ生産され、敷地内にある100年以上前に造られた地下セラー(地下30メートル、全長1kmにも及ぶ)で発酵、48ヶ月間じっくりと熟成させて造られます。
 きめ細やかな泡立ちが見られ、柑橘系果実のアロマ、フレッシュな酸、ミネラル感、熟した果実味や長期熟成による奥深さも感じられます。
余韻には、イースト香やほのかなグレープフルーツの皮のような苦みが、心地よく残ります。

 

③ラファエル・パラシオスは、スペインワインの最高峰とまで称される「レルミタ」を擁するアルバロ・パラシオスの実の弟です。
 彼はフランスでワイン醸造を学んだ後、オーストラリアに渡りました。スペインに帰国後、兄と共にリオハのパラシオス・ラモンドを運営していましたが、兄とは違う道を歩むことを決断しました。
 2004年、バルデオラスにぶどう畑を購入し、スペイン最高の白ワインを造る夢への挑戦を始めました。彼はあえて他の農家とは対照的に、標高600m以上で白ワインにとって最高とされる花崗岩(かこうがん)土壌の、南向きの斜面にある段々畑を選んでいます。
 黄金がかった麦わらの色調で、グレープフルーツ、熟したりんご、桃、トロピカルフルーツ、バナナ等の果実の深いアロマは熟成故のものと言えます。
 しっかりとした骨格は力強さを感じさせますが、凝縮された果実味とエレガントな酸、柔らかく綺麗なミネラルと調和することより、上質なワインに仕上げられ、ふくよか且つ複雑な余韻が長く続きます。

 

④ティント・ペスケラの歴史は1972年より始まります。情熱と不屈の精神の持ち主であり、最高の赤ワイン造りを目指していたアレハンドロ・フェルナンデスは、テンプラニーリョの栽培に最適な土地を見つけ、若い頃からの夢であったワイナリーを40代で設立します。
 彼は近代的な醸造法も取り入れてきましたが、スペインの伝統的なレゼルヴァとグラン・レゼルヴァ・キュヴェの製法にこだわりを持ち続け、カベルネ種を決して使わず、土着品種であるテンプラニーリョへの確固たる忠誠を抱き続けました。
 熟成によってエッジにはオレンジがかかりはじめ、フレッシュな赤系果実のフルーティーなアロマに、甘草、熟したプラム、ミネラルなどの深く混ざり込んだ凝縮感のある香りが漂います。
 熟成し、柔らかく丸みを帯びたまろやかなタンニンが豊かな果実味の中にうまく溶け込み、気品に満ち溢れた長い余韻を与えてくれます。ペスケラは、パーカーより「スペインのペトリュス」と絶賛されています。

 

⑤1870年創業の名門であるヴィーニャ・エラスリスは、非常に優れたカベルネを生み出すとされるカベルネの聖地、アコンカグア・ヴァレーをほぼ独占で所有しています。
 「テロワールを尊重し、自社畑のぶどうから洗練されたエレガントなワインを生む」という、創業者ドン・マキシミアーノ・エラスリスの哲学を継承しています。
 1980年代後半から、多くのワイナリーが輸出向けに大量生産による廉価なワインを生産する中、エラスリスはチリのどのワイナリーにも先駆け「ミシュランの星に認められる、高品質なワイン」造りを模索し続けてきました。
完成されたドン・マキシミアーノ・ファウンダーズ・リザーヴは、ベルリン、ニューヨークで行われたブラインド・テイスティングにおいてラフィット、ムートン、サッシカイアなどの格上とされるワインを上回る評価を得てきました。 
 レンガ色を帯びた、落ち着いたガーネットの色調であり、黒い果実、トリュフ、カカオなどを思わせる香りがあり、熟した果実味にきめの細かい柔らかなタンニンが溶け込み、エレガントで上質な印象を受けます。持続する少し甘やかな余韻は、果実やヴァニラを感じさせます。

 

⑥マドリッドの北方に広がる、高級ワイン産地リベラ・デル・ドゥエロに位置するヴェガ・シシリアは、スペインを代表するトップワイナリーのひとつとされ、世界にも名を馳せています。
 1864年、ボルドーでワイン造りを学んだリビオ・ルカンダ氏が、フランスから3種の外来種カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、マルベックの苗を持ち込み、リベラ・デル・ドゥエロの土地に植えたことがワイナリーの始まりです。
 その後の1868年、息子が「ボデガス・ヴェガ・シシリア」としてワイナリーを創設しました。 
 3種の外来種にテンプラニーリョを加えた独自のブレンドのワインは、当初友人のためだけにごく少量生産されていましたが、1929年バルセロナで行われた万国博覧会で金賞を獲得したことにより、ヴェガ・シシリアの名声は一挙に世に広がりました。1950年代には初めてリベラ・デル・ドゥエロの原産地呼称のワインに認定され、近代スペインワインをリードする存在となりました。
 1982年、マドリードを本拠とする企業グルポ・エウレンの創業者、ダビド・アルバレス・ディアス氏がこのワイナリーを買い取り、当時27歳だった息子のパブロ・アルバレス氏を責任者に据えました。アルバレス・ディアス氏は資本を投入し、畑を拡大、新設備を備えた醸造設備を用意し、品質を向上させることに成功しました。近代的なワイン造りの技術を取り入れながら、あくまでもクラシックな古き良きスペインワインの味わいを守り続けています。
 現在、ヴェガ・シシリアでは異なる土地に5つのワイナリーを構えています。パブロ・
アルバレス氏の信頼が厚いハビエル・アウサス氏が醸造責任者としてベガ・シシリアグループの全てのワインを統括しています。
 ウニコは「唯一、ユニーク」という名のヴェガ・シシリアのトップキュヴェであり、良年のみ生産され(樹齢の若い樹やウニコになれない年には、セカンドワインであるバルブエナにまわされます。)、自社畑のぶどうだけを使用する、10年もの熟成を経て蔵出しをするという、異色とも言えるほど手間の掛る製法で造られています。
 単一ヴィンテージのウニコに対しウニコ・レセルバ・エスペシアルは、出来の良かった3ヴィンテージのウニコをブレンドしたノンヴィンテージであり、ウニコよりも上級に位置づけられ、生産本数も年1~2万本程度となっています。他のワインは、単一ヴィンテージが上級に位置づけられるのが基本的ですが、ウニコにおいては逆転しています。
 美しいガーネットの色調が見られ、カシスのリキュール、黒トリュフ、タバコ、なめし皮、バニラの様な香りが何層にも重なっているかのようで、非常に複雑です。
 凝縮された果実味と、力強くも洗練された繊細なタンニン、上質な酸とミネラルは、ボルドーのグラン・ヴァンと同じ条件を満たしていると言えます。
 どっしりとしながら、あくまでもエレガントな佇まいで、口当たりは非常にシルキーでです。美しいとまで言える、長い余韻もまた魅力的なものです。

 

 

 

・2019年7月16日(火)、ワイン会「Bon Vin Club」の131回目となる例会が開催されました。

テーマ:シャンパーニュ

 

 

・Wine Lists

①Nicolas Feuillatte Brut Grande Reserve
②Nicolas Feuillatte Reserve Exclusive Rose
③Olivier Jouan Bourgogne Pinot Noir 2014
④Domaine Francois Gerbet Vosne Romanee Aux Reas 2007
⑤Nicolas Feuillatte Palmes d’Or Brut 2006

 

Comments・・・・・

Nicolas Feuillatte ニコラ・フィアット

創始者の名を冠した「ニコラ・フィアット」は、創設からまだ40年程であり、歴史は老舗のシャンパーニュメーカーに及びませんが、最新の醸造設備により高品質で安定したシャンパーニュを生産しており、販売数量はフランス国内では第1位、世界では第3位に君臨しています。
 ニコラ・フィアットは18歳という若さにしてアメリカでビジネスを起こそうと決意します。アメリカに渡った彼は、アメリカで初めてアフリカのコーヒー豆を輸入し、大成功をおさめたフランス人企業家として有名になりました。
 1960年に彼は、シャンパーニュ地方ランスにおいて12haの畑を譲り受けました。これを機にアメリカより戻り、シャンパーニュへの情熱から、1976年に他にはないエレガントなシャンパーニュを造りたいという想いで、独自のシャンパーニュ・ブランドを造ろうと決意します。
ブームの火付け役は、コーヒー豆ビジネスで得た人脈から得たアメリカのジェットセッター(プライベートジェットで、仕事やプライベートでも世界を飛び回る人々)が中心でした。

 ニコラ・フィアットはビジネスパートナーである彼らに、自らのシャンパーニュを仕事上のお礼としてプレゼントしていましたが、フレッシュでエレガントな味わいは、味覚に長けた彼らの間でも大評判となり、訪れる先々でニコラ・フィアットは素晴らしいと、高評価を得ることとなりました。
 また、ブランド誕生からわずか2年後の1978年のこと、当時のフランスの大統領ヴァレ
リー・ジスカール・デスタンを迎える晩餐会が、ワシントンのナショナル・ギャラリーで開かれましが、その時の公式シャンパーニュとして使われるなど、ニコラ・フィアットの名はあっという間にアメリカ、更にはアメリカから母国へと戻ったイギリス人の間でも広まっていきました。  
  1980年にはオーストラリアに輸出されるなど、輸出市場においても成功しました。人気が高まったニコラ・フィアットは、12haの畑では需要に対応できないこともあり、その後1986年、事業拡大のためシャンパーニュ地方エペルネにある最大のぶどう生産者連合「センター・ヴィニコール」と手を組みました。
 現在はその最新の技術と、伝統的な造り手の知識と経験により、ニコラ・フィアットのこだわりのシャンパーニュが造られています。

 

①同社のスタンダード・キュヴェながら、ヴィンテージ・シャンパーニュと同様に、セラーで36ヶ月以上の熟成期間を経て造られます。
 ヴィンテージ・シャンパーニュに匹敵する力強さと丸みを持ち合わせた、エレガントで洗練されている、高品質なシャンパーニュです。
 輝きのイエローカラーで、キメ細やかな泡が立ち上がり、リンゴ、洋梨などのフルーツと白い花を思わせるアロマに、アーモンドやナッツ、キャラメルや蜂蜜などの豊かな香りが続きます。
 雑味が無くピュアで、膨らみのある味わいが持たらされ、余韻には豊かな香りの広がりが感じられます。

 

②シャンパーニュでは珍しいマセラシオン・カルボニック製法(ボージョレ・ヌーヴォーなどに用いられ、フレッシュ・フルーティーなワインを造りだす製法)が用いられます。
 20から50の単一畑から厳選したぶどうをブレンドし、熟成期間は最低3年とします。90%の黒ぶどうは、味わいに深みをもたらすと同時に骨格を形成し、少量のシャルドネはワインに軽快さをもたらし、バランスを整える役割を担っています。
 美しいサーモンピンクの色調で、持続性のある繊細な泡が見られます。
 木苺やカシスなどのベリー類に、わずかに蜂蜜やブリオッシュなどの香りも感じられます。ボリューム感がありまろやかながら、赤い果実を感じる、さわやかでフルーティーなフィニッシュへと続きます。
国際的なコンクールで数々の入賞歴があり、ワインスペクテイターでは91点の高評価を得ています。

 

③ジュアン家はモレ・サン・ドニ村に長く続く家系で、1999年に当時26歳だった4代目オリヴィエ・ジュアンが継承し、本格的に自社瓶詰めを開始しました。清潔に保たれた醸造所とカーヴは、より気温の低いオート・コート・ド・ニュイのアルスナン村にあり、テロワールを活かしたナチュラルなワイン造りを実践しています。
 若手の自然派として注目されている彼は真面目一筋です。常に畑を気にかけており、雨などによって畑に問題が生じた場合は即対処しています。「趣味は仕事です」と言う彼の情熱には感服させられます。
 AOCブルゴーニュながら、上級クラスの古樹のぶどうが約80%使用され、新樽率20%で16ヶ月間の樽熟成等、贅沢な造りになっています。
 透明感のある綺麗なガーネットの外観で、さくらんぼやラズベリーなどの赤い果実、花のような香りがあり、フレッシュな果実味とクリーンな酸が同居し、穏やかで柔らかいタンニンからは甘さも感じられます。雑味の無い透明感のある味わいで、綺麗な余韻へと続きます。

 

④ヴォーヌ・ロマネに拠点を構えるフランソワ・ジェルベは、1947年にフランソワ氏によって創設され、1983年に2人の姉妹が父親の跡を継ぎ現在に至ります。ヴォーヌ・ロマネ村を中心に点在する自社畑は僅か15haと小規模です。

 彼女たちの瓶詰まで至る手仕事は、女性らしく丁寧、細やかなもので大変高く評価されています。また、ロバート・パーカーより3つ星を贈られ、クラスマンやデキャンターなどのワイン専門誌などでも高スコアを獲得しています。
 オー・レアは、ミシェル・グロの名高き1級モノポール、クロ・デ・レアに隣接した地続きの畑で、ぶどうは樹齢50年に及ぶ古樹です。
 美しいルビーの色調で、カシス、スパイス、土のようなニュアンスがあります。果実味は熟した黒いベリーを思わせる凝縮感があり、タンニンは程よく力強いと同時に、滑らかで舌触りが非常によく、エレガントながら複雑性も感じられます。長い余韻には、華やかさと美しさも見受けられます。

 

⑤パルム・ドールは、ぶどうの出来が最高とみなされた年にしか造らない、ニコラ・フィアットの実力と創造性を物語る最高傑作であり、ブレンドにはセラーマスターのみが携わる事が許され、味わいを決定することが出来、最低8年もの熟成を経て完成される、こだわりの逸品です。
 選び抜かれた、3つのグラン・クリュとモングー村のシャルドネ、そして5つのグラン・クリュのピノ・ノワールで造られます。
 深みのあるゴールドの色調で、柑橘系の果実、バター、トーストを想わせる複雑で芳醇な香りがあります。
 キメの細かいクリーミーな泡が見られ、エレガントな酸と際立つミネラル、リッチながら繊細な果実味が織りなす、ニコラ・フィアットの知識と経験を総集結させたプレステージ・シャンパーニュであり、エレガントかつ複雑な余韻が長く持続します。

下記の通り、8月のお盆期間の営業状況をご案内致します。

 

8月11日(日)・・・特別営業日

8月12日(月・祝)・・・営業日

 

8月13日(火)~16日(金)・・・お盆期間の休業

 

ご不便をおかけしますが、何卒ご理解いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。