献食菜集 -151ページ目

どんどん

少し残念なことがあって
後から どんどん 少しでは
なくなってきました


かなり残念なことがあって
今でも どんどん さみしく
なってきました


五月晴れの緑の風が
さわやかに ふいているのに
わかばが どんどん
茂っているのに


メルキゼデック

運命で人生が狂う 
これは大いなる誤解であると
セイラムの王 メルキゼデック は言う


人生は 運命を助けるために ある
運命の成就を 手助けするために
人生は あるのだ と
セイラムの王 メルキゼデック は言う


本気で自分の 運命を信じれば
人生が助けてくれると

本気で自分の 運命を信じれば
それが成就 するように
人生が 助けてくれるのだ と


セイラムの王 メルキゼデック は言ったのだ































































空間時間空間時間


空間認識が かわれば
遠い国の出来事が
まるで 自分のことのように 思えて
そのことのために 
一生懸命 何かし始めるのだろうか


時間の認識が かわれば
まだ起こらぬ出来事にしばられ
今を不充分に 生きることなど なくなり
たった今を
全身全霊で 生きるのだろうか


そうやって生きていない 
わたしが 向いている方向には
けちくさいことや 
利己的なことや
偽善や 嫉妬や 
他人の不幸を 楽しく思うことが
てんこ盛りだ


人間とは そんなもんだと
言っては早計だ
人間とは 不公平なもんだと
言うのは早計だ


時間と空間 の認識が
変われば
他人の不幸の意味
自分の幸福の意味

またその逆


利他的なこと

利己的なこと

が何なのか

何でもないのか


意味があるのか

意味などないのか


が 本当に わかるのではないか



























































緑色空気

ひと雨 ごとに 緑色が増し
晴れた空と ほどよく湿る空気は
しばらくの間 静止していた私に


楽しいことが あるから
出発の準備を するように
催促する


木々の堅かった新芽も

小さな葉に育ち
どれもが こぞって太陽に 向かい
細い枝も にぎやかに なっている


良いことが あるに違いない
という 
予感だけでも 充分である


新緑の季節 とは
そういうものだ



































地上2メートル

ビルの上から 歩道の人間を
眺めれば
天の方向にむかい 完全に無防備で
あることが良くわかる


私たちは 前を向いて歩くのであり
いつも空から 何が降ってくるか
心配する必要が ないと

思っているからである


わたしたちは地面にへばりつき
歩き 自動車を走らせる


前から来る人間をよけ 追い抜く
自動車は縫うように走り去り
どこに向かっているのかわからない

ただ ありのように ひたすら動いている


こんなに空は高いのに
あんなに少しの高さで へばりついて
よくばっているのか