Crus du Beaujolais とBeaujolais Nouveau 、日本のメルロと… | bon repas 日記

bon repas 日記

料理好き、ワイン好きが高じて「料理研究家」の道へすすんだ私。



そんな私の日々の「bon repas(ボン・ルパ)=おいしくて楽しい食事」を綴ります。

11月の週末ワインクラス

ここ数年、ボージョレヌーボーを賑やかに飲む機会がなくなっていたけれど、
(この日の参加メンバー7名中、既に今年のヌーボーを飲んだ人は2名のみ)
先日、とあるイベントでルロワのヌーボーを飲んだら、非常に美味しくて♡
ワインのクラスでも飲んでみようと、このテーマに。クリュ・ボージョレをメインに
産地の特徴をみながら、好みのワインを探っていただきました。
 
リストは…。

1.Beaujolais Villages Nouveau 2023年/Domaine du Chapitre

  ◇醸造:地球環境に配慮したサステイナブル(持続可能)に取り組み、フランス農水省による最高クラスの

   環境認証〈HVE〉(Haute Valeur Environnemental)において最も厳しいレベル3を取得

2.Beaujolais Villages 2020年/Maison Leroy

3.St Amour Une Tranche d'Amour 2020年/Philippe Jambon

 ◇醸造: Arthur Lotrouxによるビオディナミ 出荷時に少量のSO2添加

 「ユンヌ・トランシュ」は、フィリップが新たにビオに挑戦する生産者を応援するというスタイルで展開するシリーズ

4.Chénas 2019年/Domaine de Boischampt 

5.Morgon 2019年/Domaine de Boischampt

  ドメーヌ・ド・ボワシャンは、2018年からハリーポッターシリーズ日本版翻訳家松岡佑子さん夫妻がオーナー。

  2018年から醸造家ティボー・ボダンが醸造長に就任し、畑の管理から醸造までのすべてを取り仕切る。

  既にモルゴンでは有機認証取得済しており、他の畑も2023 年までにすべて有機認証の取得を予定している。

  天然酵母を使用。グラヴィティ・フローでワインをオーク樽に移し、数か月間熟成。

6.Les Valseuses 2021年/Marie Rocher

  Gamay100%のペットナット 総生産量 4,900 本。

  ◇醸造:手摘み収穫、ダイレクトプレス、野生酵母のみでタンクで自発的発酵。メトードアンセストラル。

     ドザージュゼロ。 SO2 は醸造中は無添加、瓶詰めの際に必要最小限のみ添加。

 
ルロワのヌーボーは、予算的に…だったので、代わりに2020年のヴィラージュを。
そして、クリュは、サンタムール、シェナ、モルゴンを取り上げることに。
1.は若々しくジューシーでフレッシュ酸がバランスよく、2.は香りやわらかで
始まりは還元香もありながら、複雑な香りと味わい。3.は少し熟成感あり、
熟したラズベリーに森の下草の香り、4.は熟した苺に、丁子やカカオ、そして
清涼感も。5.は苺のコンポート、果実の凝縮感と落ち着きのある酸でふくよかさも。
 
この日の人気は、ルロワのヴィラージュ、シェナ、モルゴンが同点。
個人的にはサンタムールがエレガントさを感じて好みだったのと、ヌーボーは
フレッシュ感とバランスのよさが素直に美味しいと感じました。
 
この日の料理は、ガメイ尽くしだったのと、寒い日だったので
・柿と生ハムのサラダ トンナートソース ・鱈のポワレとピストゥースープ
・豚バラ肉のハーブパン粉焼き ・柿のスパイスケーキ
の4品となりました。(写真撮り忘れ)
 
平日グループのテーマは、「Sauvignon Blancと日本のメルロと…」

有資格者が多いグループなので、今年のソムリエ、エキスパートの2次試験で

出題されたワインからテーマを設定して、私の独断で比較するワインをリストアップ。

(実際に出題されたワインの銘柄はわからないので、品種と産地をテーマの参考に)

1.Shannon Ridge High Elevation Sauvignon Blanc 2019/Shannon Family of Wines 

   ◇産地:カリフォルニア レイク・カウンティ ◇品種:ソーヴィニヨン・ブラン100% 

  ◇醸造:山上の平均標高700mという畑のブドウを使用した《ハイ・エレベーション・シリーズ》

          レイク・カウンティ内の8つのサブリージョンのうち3つの産地のブドウをブレンド

2.Sauvignon Frantz Saumon 2022年/Frantz Saumon 

  ◇産地:フランス・ロワール地方  ◇品種:ソーヴィニヨン・ブラン100% (平均樹齢40年)

  ◇醸造:9月収穫、空気圧式圧搾 自生酵母でステンレスタンク発酵、MLF、5 ヶ月間熟成後、軽く濾過、無清澄、2023年2月瓶詰め

    SO2は収穫後少量、瓶詰め時20mg/L ビオロジック/エコセール

Cap de Faugeres 2015Chateau Cap de Faugeres

   ◇産地:フランス・ボルドー コート・ド・ボルドー

   ◇品種:メルロ、カベルネソーヴィニヨン、カベルネ・フラン

   ◇醸造:サンテミリオン グランクリュ・クラッセ格付で、過去パーカー100点を獲得したシャトー・ペビー・フォジェールと

          シャトー・フォジェールの醸造チームが造るワイン。

4 キュベ パピーユ Merlot  2021 年/島之内フジマル醸造所

   ◇産地:日本・大阪 ◇品種:メルロ(大阪府柏原市産100%)樹齢6年目

 ◇醸造:除梗破砕後18日間、毎日1~2回ピジャージュをしながら野生酵母で醸し発酵。主発酵終了後、

 フレンチオークの古樽で11ヶ月熟成。瓶詰時に10ppmのみ亜硫酸塩を添加。無濾過無清澄。

5.Melrot 洗馬-4 2017Votano Wine 

 ◇産地:日本・長野県 ◇品種:メルロ 100% 塩尻市洗馬の奈良井川沿いの自社畑でブドウを栽培

 ◇醸造:’17 Merlot メルロは、遅摘み 樽熟辛口。

6.Rosa Duck Pet Nat NV Joao Pato 

 ◇産地:ポルトガル バイラーダ

 ◇品種:マリアゴメス(フェルナン・ピレス)95%/バガ 5%   

 ◇醸造:澱引きせずにブドウの味わいをそのまま表現した濁りのロゼのペットナット。

1.2の白は、産地を考えながら飲み比べ。人気はカリフォルニアに集中。
1.はレモン、グレープフルーツの柑橘香に白桃の香りもプラスされ、
溌剌とした酸と同時にやわらかさも感じるバランスのよさ。
2.は林檎の蜜や花梨、蜂蜜の香りに、丸みのある果実味と酸が溶けあう。
 
赤は日本のメルロ4.5.と、Bordeauxのメルロ主体3.の3種を比較。
人気は全員一致で、Bordeaux!(飲みなれた味…ということでしょうか)
個人的には、ヴォータノワインをゆっくり楽しみたい!と思いました。
あと、残念ながら、4.は本来の姿ではないのでは?始まりは山ぶどうの
香りと果実味もそのままで、酸も豊かなのですが…。
 
この日の料理
・秋鮭のポワレと洋ナシのサラダ ・牡蠣のソテーとリゾット
・豚肩ロースのトマト煮 ・キャラメリゼした林檎のケーキ
寒さを感じるようになり、赤ワインがより美味しく感じられるようになりましたね。
今年もあと1か月、まだまだ美味しくワインを楽しみたいと思います!(笑)