熊本ワイン「菊鹿」...樽発酵・樽熟成に着目 | bon repas 日記

bon repas 日記

料理好き、ワイン好きが高じて「料理研究家」の道へすすんだ私。



そんな私の日々の「bon repas(ボン・ルパ)=おいしくて楽しい食事」を綴ります。

11月はワインの特別クラスを開催
熊本ワインファームのシャルドネ4種と、赤はメルロとカベルネを飲み比べ。

昨年末にワイナリーを訪問した際に購入してきたワインにプラス、
菊鹿ワインコレクターさんのご協力を得て、このラインナップが実現しました。感謝。
 
ワインリスト

1.菊鹿 シャルドネ アンウッディド2020

◇醸造:菊鹿産の良質なシャルドネのみを使用し、ステンレスタンクで低温発酵。

  そのまま約10ヶ月シュール・リー。ノンフィルターで瓶詰め後更に約10ヶ月瓶熟成。       

2.菊鹿シャルドネ ノンヴィンテージ

◇醸造: ステンレスタンクのワインと樽熟成のワインをブレンド。

 1年に3回(3・7・12月)出荷される限定ワイン                   

3.菊鹿シャルドネ 樽熟成 2019年

◇醸造: ステンレスタンクで発酵後、フレンチオーク主体で樽熟成を経てボトリング。      

  日本ワインコンクールで金賞・部門最高賞を受賞!

4.菊鹿ナイトハーベスト酒造野2020年 菊川農園  ワイナリー限定販売

◇醸造:山鹿市菊鹿町酒造野地区シャルドネ100% オーク樽で発酵後、8カ月樽熟成。

 酒造野地区は、標高約200mで気温の寒暖差が大きく表層は山砂が多く水はけのいい圃場。

 果実の凝縮度を増すため、事前に1週間ほど早く一番取りを行い、残したブドウの

 ポテンシャルが最大限に高まった9月1日の真夜中に敢えて二番取りしたブドウのみで醸造。
 
1.は柑橘と蜂蜜の香りにフレッシュさ。2.は、レモンピールの香りに果実味豊かで
ジューシーな味わい。とてもバランスがよい。(…ブレンドの妙という感じ)
3.は、樽香が際立ち、バニラとパイナップルの香り、豊かな酸と余韻に香ばしさ。
4.は、レモンコンフィの香り、果実の凝縮感あり、甘みが膨らむのと同時に豊かな酸
を感じる。もう少し熟成した状態で楽しみたいワイン。
…人気は、2.と3.で2分でした。

5.菊鹿メルロ 樽熟成 2020

◇醸造:菊鹿産メルロを100%使用。

 手摘み収穫後、ステンレスタンクでゆっくり発酵させ、フレンチオークで約1年間熟成 

6.菊鹿カベルネ 樽熟成 2016

◇醸造:菊鹿産カベルネソーヴィニヨンを100%使用。

ステンレスタンクにて醗酵後、さらにオーク樽で約1年間熟成
 
メルロは、まだまだ若々しく、酸も豊か。これももう少し熟成させて楽しみたい。
カベルネは、とても綺麗に熟成が進み、薄旨な状態。素直に美味しい!
おまけの1本、〆のスパークリングは、山形県上山市のメルロ。
Woodyfarm “The Trial Batch” MC-Merlot Creman Merlot 2020年

◇醸造:耐病性に不安がある自社メルロのうち、完熟前に早摘みせざるを得なかった果実を

活かして造る1本。野生酵母でマセラシオンカルボニック(MC)を行い、発酵終了後に

13カ月瓶内二次発酵させた「クレマン」。アルコールの低さを泡と澱由来の厚みでカバー。

 

フレンドリーながら、技術力の高さを感じるワインでした。

 

この日の料理

・南瓜のポタージュ&ムール貝 ・柿と鰤と春菊のサラダ

・鶏と茸の軽いクリーム煮 ・キャラメリゼした林檎のケーキ

 

日本ワインのポテンシャルの高さを再認識する飲み比べとなりました。

ナイトハーベストと、メルロは、あと5年程熟成させたものを飲んでみたい‼