Champagne Grand Cru | bon repas 日記

bon repas 日記

料理好き、ワイン好きが高じて「料理研究家」の道へすすんだ私。



そんな私の日々の「bon repas(ボン・ルパ)=おいしくて楽しい食事」を綴ります。

2022年最後のワインのクラスは、クリスマスに開催。
「Champagne  Grand  Cru」をテーマに華やかな会となりました。
本日のシャンパーニュリスト

1.Pierre Moncuit Grand Cru Mesnil-sur-Oger Brut Delos  NV Pierre Moncuit (RM)

  ◆品種:シャルドネ100% リュット・レゾネ                                      

  ◇発酵・熟成:標高103~246m。メニル・シュール・オジェの複数の区画をブレンド。ステンレス発酵

  (MLFあり)樽は使用しない。 瓶内熟成36か月。 ドサージュ7g/ℓ

   N.V.シャンパーニュも単一ヴィンテージでの生産を行い、リザーブ・ワインを用いない生産者。

2.Bernard Brémont Grand Cru Ambonnay Brut  NV Bernard BrémontRM

  ◆品種:ピノ・ノワール70% シャルドネ 30%  リュット・レゾネ

  ◇発酵・熟成:収穫後、空気圧式のプレス機で圧搾。一番搾り果汁までを使用しホーロータンク

   熟成で発酵(MLFあり)。瓶内熟成24か月以上。 ドサージュ8g/ℓ

3.Mailly Grand Cru Brut Réserve NV Mailly(村の24生産者により設立された会社)

  ◆品種:ピノ・ノワール75% シャルドネ 25%  持続可能な農法を実践 HVE,VDCの認証取得

  ◇発酵・熟成:全房圧搾、ステンレス発酵(MLFあり)、約10年分のリザーブ・ワイン(樽熟成、タン

  ク熟成)を30~40%ブレンド。瓶内熟成36か月。 ドサージュ7~8g/ℓ

4. Cuvee des Botterets Grand Cru Brut NVGantois-Louvet (RM)

  ◆品種:シャルドネ100%(オジェ産50%、クラマン産50%)平均樹齢60年のVV

  2010年よりリュット・レゾネ栽培。化学肥料、殺虫剤、防腐剤は一切使用しない。

  ◇発酵・熟成:除梗100%、天然酵母のみで発酵。ステンレスタンクによる醸造、3年以上瓶熟成。

  ドザージュ8g/ℓ。ガントワ家は「コート・デ・ブラン」のオジェ村に19世紀から続くヴィニュロンの名家

5.Pierre Moncuit Grand Cru Mesnil-sur-Oger Brut Millésime  2006

  ◆品種:シャルドネ 100%  栽培はリュット・レゾネ(減農薬農法) 

  ◇発酵・熟成:標高103~246mの石灰質土壌。天然酵母を使用しステンレスタンク発酵(MLF 

   あり)7年間の瓶内熟成を経てリリース。 ドサージュ6~7g/ℓ

6.Henry de Vaugency Champagne Oger Grand Cru Cuvee des Amoureux

  Blanc de Blancs Demi Sec NV Henry de Vaugency (RM)

  畑の所有会社とシャンパンの販売会社の分割によって、2014年にNM に登録変更したが、事実上はRM。

  ◆品種:シャルドネ 100% リュット・レゾネ栽培。化学肥料、除草剤、殺虫剤は一切使用しない。

  ◇発酵・熟成:伝統的な木製垂直プレス機を使用。マロラクティック発酵を行う。動瓶は手作業。

   瓶内熟成36か月。 樹齢40年以上のVV。ドサージュ41g/ℓ

一番右のクリスマスボトルは、ご参加の方からの差し入れで、ブラン・ド・ノワールだったので
食事の途中で出させていただきました。
 
まずは、シャンパーニュの地形やグランクリュの場所・特徴とそれぞれのメゾンの情報を
併せて確認してからのブラインドテイスティング。6.はデザートの時にお出しするので、
1から5の中で、一番好きなシャンパーニュを選びその銘柄を推測してもらうことにしました。
 
どのシャンパーニュもそれぞれに美味しくて、人気は偏りのない結果。
好きと銘柄推測が一致したのは、お一人だけ。美味しくて難しいテイスティングでしたね。
 
 

料理は、ブランダードのピンチョス、サーモンと白ネギの温製サラダ、

カリフラワーのポタージュ 牡蠣のポワレ、鶏モモ肉の白ワイン煮 茸のソース

デザートは、ブルーチーズケーキ&林檎のコンポート添え シュトーレンと黒トリュフ入りの

カマンベールチーズを盛り合わせて。

 

クリスマス…ということもあり、片付けを手伝ってくれた人達とそのまま2次会。

今年もおいしいワインをたくさんいただきました。

 

12月は、初旬にもリクエストいただき、ワインのクラスを開催しました。

有資格者の方が多く、「定番、王道なワイン、この国のこの品種…」というお題を

いただいたので、シャブリに拘ってラインナップしてみました。

大手、ルイ・ラトゥールと、ビオディナミ生産者のAOCシャブリと、グランクリュを

全く情報なして、ブラインドで飲み比べていただくことに。

そして、赤ワインは、ブラインドで産地と品種を推測していただきました。

(ピノ・ノワールと間違えること狙いで、ワインをチョイスしています。)

ワインリスト

1.Chablis  LA CHANFLEURE 2020 LOUIS LATOUR

  ◆産地:AOC シャブリ ◆品種:シャルドネ 100%

  ◇土壌:ポートランディアン土壌、キンメリジャン石灰質。 

  ◇発酵・熟成:ステンレス発酵(100%MLF)、ステンレスタンクで8~10ヶ月の熟成。

2.Chablis VIGNE DE LA BOISSONNEUSE 2020年/JULIEN BROCARD

  ◆産地:AOC シャブリ ◆品種:シャルドネ100%

  ◇土壌:キンメリジャン土壌:貝類で覆われた白亜質と粘土土壌

   畑「ヴィーニュ・ド・ラ・ボワッソヌーズ」はシャブリのアペラシオンの中にある11haの単一区画。

   南西向きの畑。プレイ村横の丘の上に位置している。

  ◇醸造:熟成:ステンレスタンクで発酵、オーク樽(25,50,100hl)10ヶ月熟成。ビオディナミ認証

3.Chablis  GRAND CRU LES PREUSES  2020年/JULIEN BROCARD

  ◆産地:AOC シャブリ 特級畑レ・プリューズ ◆品種:シャルドネ100%

  ◇土壌:キンメリジャン土壌:海洋生物の化石を含んだ石灰岩と泥灰土

  ◇醸造・熟成:フードルで発酵、オーク樽(25,50,100hl)11ヶ月熟成

    非常に長熟タイプのワインを生み出す南向きの畑で樹齢35年のブドウを使用。

4.  PEGASO ZETA 2019年/TELMO RODRIGUEZ  

  ◆産地:スペイン リオハDOP. CEBREROS 醸造所:ペガソ・ヴィニャス・ヴィエハス

  ◆品種:ガルナッチャ 100% ◇土壌:火成岩を基盤とした粘板岩と花崗岩の混合土壌。

  ◇発酵・醸造:天然酵母のみ。様々な木で作られた様々な年代の500リットルのオーク樽で6ヶ月、

   ステンレスタンクで6ヶ月熟成。 

5.  Coteaux du Layon Rochefort 1994DOMAINE DE LA MOTTE(Visset-Boisneau

  ◆産地:ロワール地方 AOCコトー・デュ・レイヨン・ロッシュフォール

  ◆品種:シュナン・ブラン100% 18ヘクタールの有機転換のブドウ園。

  ◇土壌:片岩砂岩  秋まで連続選別して収穫されたブドウから作られる甘口ワイン

 

まったく情報なし…というのが、変な先入観につながったのか、皆さん、色々な

品種と産地を挙げられていた中で、2と3には、何か共通項があることは

感じられていたようでしたね。シャブリは3つの中で、グランクリュは香りが

閉じ気味からのスタートでしたが、時間の経過とともに、フラワリーな香りも

加わって複雑さと、とてもバランスのよい旨味の余韻が長く続いて…。

4.は、外観からしても、淡いラズベリーレッドで、酸も高めでもまろやか…

というところから、ニューワールドのPNという回答が多かったです。

ガルナッチャも美味しい!のです。

 

この日の料理は…写真撮り忘れ。

・サーモンと白ネギの温製サラダ  ・帆立のポワレ 茸のクリームソース

・豚肉と白菜のブレゼ ・ブルーチーズケーキ&リンゴのコンポート でした。

 

ワインも本当にバラエティー豊かで、知れば知るほど、まだまだ未知…を実感します。

来年も、皆さんと一緒に「美味しいワイン」にたくさん出会えますように!