現在井の頭池では6組のカイツブリ・ペアが繁殖活動を始めているようです。
そのうち4組のペアが一番子繁殖に成功して、10匹のヒナが孵化して1匹ロスト(行方不明)になったようです。
2016年、2017年頃と比べると、カイツブリは池尻を除いて葦のあいだや水面の藻草の上にツツイトモやコカナダモなどの藻草や水草を積んで巣を作って抱卵・子育てをすることが増えました。
行政が池周辺の木を切ってカイツブリが巣を作りたがる枝先が減ったからか、カイツブリが枝先をつたって巣を襲って来るヘビを恐れてのことかとも思いましたが、
単純に、2018年のかいぼり後に藻草が池面に浮島のように広がったからその方が巣の補修もしやすいから好まれたような気がします。
人間の活動がカイツブリの巣作りに影響を及ぼしたということで興味深いです。
◼️謎のオオバン
御茶ノ水池・北部浮島のヒナ3兄弟のうちの1匹。孵化2週間ちょっと。
このヒナたちの巣を占拠してしまったオオバン
今年の春先までこの辺で2羽オオバンがいつもエサを採っていましたが、その時のパートナーは近くに見当たりません。
このひとはたぶんメスで無精卵でも温めているのではないかと危惧しています(= つまり退くつもりはない)。
いずれにしても、ここで孵化したカイツブリ3兄弟の帰る家が無くなってしまいました。
カイツブリの親もこのオオバンに鉄砲突きを喰らわして追い出そうという気はないようです。
どうする、親?
◼️一人っ子と新たな卵
狛江橋近くの池辺の巣が何者かに襲われたカイツブリ一家は今度は池面の藻草の上に巣を作りました。
避難のときに連れて来ることのできたヒナ1匹と新たに産んだ卵4個があります。
繁殖期間中に卵を失うとまたすぐに新しい卵を産み増やそうという習性があるようです。
日齢1ヶ月ほど差が出る弟妹の世話をさせてもらえるか。
◼️弁天池の境界
左が弁財天水域、右が狛江橋水域。
ここを境に弁天池には二組のカイツブリ・ペアが子育て中ですが、
弁財天向かいの岸辺で孵化した4匹のヒナは3匹になってしまいました。
ウォッチャーさんによると多分この4匹のうち1匹がこの境界を超えて七井橋の方に出て行ってその後行方不明になったようです。
5月末頃に産まれたので日齢は孵化1ヶ月未満でした。
カイツブリの親はツバメと違って、他人の子を養子にはせず容赦なく攻撃するのでもう生きていないでしょう。。。
養子にして育てようという鳥もいれば、殺してしまおうという鳥もいる。
不思議ですね。
なにが違うのか。
子育て中に縄張りを持つタイプ(カイツブリ)と持たないタイプ(ツバメなど)の違いかな。
あるいは、もっと広い湖みたいな所だったら違う結果が出るかもしれないですね。
◼️広い池でも浮巣づくり
御茶ノ水池西部のカイツブリもなかなか営巣場所が定まらず、今は水面に巣を作って抱卵開始したようです。
卵1個が見えました。
御茶ノ水池で水辺の小径やヒメガマで巣を作っていたペアかもしれません。
◼️ボート池
池尻で孵化した2兄弟は親に連れられてボート池中部に進出。
卵5個のうち2匹しか孵りませんでした。
以上、猛暑日の前に現在の状況をまとめてみました。
あんまり暑いと外出られませんので。。。