実話を元に作ったようですが、観ててわかったのは黒澤明の影響を受けた娯楽映画ですね。
モロッコの海賊ライズリをショーン・コネリーが演じてますが、これが三船敏郎に相当すると思います。
そしてヒロインが当時30歳くらいのキャンディス・バーゲンで、ライズリに殺されたアメリカ総領事の夫人を演じてます。
場所はモロッコ。
1904年頃、モロッコは欧米列強の艦隊に囲まれ軍を駐留され、太守といえども内外の事情があって自由には振る舞えない状況にあったようです。
太守の伯父にあたるライズリはある日アメリカ総領事館を襲撃して総領事を殺害し、その夫人と子供2人を人質に奪って太守に列強に対して戦うように圧力をかけます。
ライズリはアラブ流の残酷な一面を持つ一方で自身を賢者といい「女子供は殺さないよ。返すから」と言います。
(ここはアメリカ向けヒーローものの演出と思いましたが。)
アメリカの当時の大統領はセオドア・ルーズベルト。
選挙を前にして力強く演説します。
地元テキサス(?)で機関車の後ろに両側にインディアンを従えて立つルーズベルト。
カウボーイが大統領を暗殺しようと思えば充分撃てると思いました。
当時は出迎えとかお祝いとかに銃をバンバン撃ってたんですかね。
銃に対する感覚が違う。
JPモルガンも登場して、ボクシングや射撃に興じるルーズベルトに「またテキサスのカウボーイに戻るかね?」と言います。
友人でありながら政敵でもあったようです。
大統領専用の狩猟場で灰色熊を倒した後、スミソニアン博物館に剥製にして飾るというルーズベルト。
それで、セオドア・ルーズベルトの愛称テディにちなんで"テディベア"が作られて今に続いているようです。
ちょっとタイムリーな映画でした。
なぜかというと、この間から「おさち」さんにツボを突かれまくってます。~_~;
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