スローウォーキング「ヨネイチ」 | メトロガイド「いい店見つけた」椎名勲の凡夫荘便り

暑い!

西六奇庵から徒歩60秒の「カフェ・ド・ミュー」へ、お茶しに行ったら、臨時の休みだった。

やんぬるかな。


そこから西へ180秒ほど歩いて、小さなカフェ「ヨネイチ」へ。

ドアを開け、店内を見渡して、驚いた。

3組いる先客が、すべて「カフェ・ド・ミュー」の常連さんだった。


おしゃべり好きで、いつも長居している二人組の初老婦人。

ずっとパソコンをして長居しているオジサン一人客。

黙ってランチしたりお茶したりして、その後も黙って長居している老夫婦。


あれマア!

その3組に、bonpusouが加われば、「カフェ・ド・ミュー」が移動してきたみたい、じゃないか。


背もたれのない小さな椅子8脚だけの、小さな喫茶店。

モジャモジャ頭、口ひげ、あごひげ、メガネの無口な中年マスター1人が営むカフェである。

(いいじゃないか!)

bonpusouは、アイスコーヒーを頼んだ。

暑い日は、アイスコーヒーが美味い。


西六奇庵の家庭用エアコンは、効きがよくないが、

このカフェの業務用エアコンは、効きがよい。

涼しくて、汗が引いてゆく。

(気持ちいいネ!)


アイスコーヒーをゆっくり楽しんだが、先客3組は、出て行く様子がない。(相変わらずの先客3組だね)

若い女性3人が、カフェのドアを開けて入ってきた。

bonpusouは、すぐに席を起った。

bonpusouがマスターに、「幾ら?」

マスター「450円です。・・・アイスコーヒーのお味は、如何でしたか?」

bonpusou「美味しかったヨ」

マスター「よかった!」

ナルホド。

「カフェ・ド・ミュー」の常連客が、カフェ「ヨネイチ」を利用する訳が、わかったような気がした。

・・・椅子の背もたれがある分、長居しても「カフェドミュー」の方が、疲れない。と思った。

フム、フム。

同じように、静かな雰囲気、美味しいコーヒーだけど、お客さんたちが、

「カフェ・ド・ミュー」がオープンの日は、「カフェドミュー」へ行き、

「カフェ・ド・ミュー」が休みの日は、「ヨネイチ」に総移動する理由が、

わかったような気がしたヨ。


私どもを生かして下さるなにものかに、心から感謝します。

(白い暖簾がカフェ「ヨネイチ」の入口)
(路上の置き看板)
(マスターの背中)
(アイスコーヒー)