スローウォーキング37「ブクタン・ブーランジェリー」 | メトロガイド「いい店見つけた」椎名勲の凡夫荘便り

都道436号線(小石川西巣鴨線)は、旧千川上水・谷端川・小石川の流れにほぼ沿って走っている。

その途中、播磨坂を下った場所に、数年前(正確には2019年5月)、

「植物のアーチ」がランドマークの手作りパン屋「ブクタン・ブーランジェリー」

がオープンした。


小石川辺りは、このブログで、何度も紹介してきたパンの名店「オーパングルマン」(週4日営業)や「散歩庵」(週1日のみ営業)のある場所。

その中にあって、「ブクタン・ブーランジェリー」は、瞬く間に「バゲットがウマイ!」と評判が立った。


小さな店舗であるが、ご近所では、

「パンの味は、フランスのメゾンカイザーに似ているが、日本のメゾンカイザーよりは、もっとウマイ!」

と評判がたった。

フランス産小麦粉を使い、しっかり焼いたバゲットが特に、いい。

パン好きな皆さんは、ご存知のように、

日本産小麦粉は、キメ細かくて、「うどん」や「くず餅」や「天ぷら粉」に向いているが、

パンに焼くと、「ざっくりした味わい」と「高い香り」は、フランスに及ばない。


このお店は、店舗も小さいが、パンの種類も少ない。
その日は、「クロックムッシュ」も置いてあったので、夫婦のランチ用に、バゲットの他、クロックムッシュを2個買った。

西六奇庵にてランチ。
例によって、ハズバンドがコーヒー豆を挽き、ペーパードリップで落とし、カップ2つに、コーヒーを注ぐ。
クロックムッシュのパンがウマイ。
ベシャメルソースの香り。おお、とびきり、じゃないか。
パンの間に挟んだ千駄木・腰塚のポークハムが、いい。
ワイフ「あなたの淹れるコーヒーに負けない・豊かな味わい。今まで食べたクロックムッシュのベスト3に入るわ!」
ハズバンドも、ウマイ、ウマイ、と食べた。
もっと食べたい、と思ったが、クロックムッシュは、夫婦でそれぞれ1個ずつ、合計2個しか買わなかった。
ワイフが、明日からの朝食用に買ってきたバゲットを切って、トースターに入れる。

ちょっと焼いたバゲット。
おお、いい香りだ。
たまらん!
そのまま、一口。
ハズバンド「ウマイ。皮はバリバリに固いが、噛みしめるほどに、唾液が出てきて、小麦の香り味が口中に濃厚に広がる」
バターを少し塗って、一口。
ハズバンド「ウ、ウマイ」

夫婦で、ウマイ、ウマイと、バゲットを半分も食べてしまったヨ。
その間、夫婦とも、「ウマイ」としか言葉が出なかった。
パリで食べたフランスパン、ドイツで食べたドイツパン、いずれも美味しかったけれど、
「東京」にも、こういうパンがある。
フランスにも、ドイツにも、負けないぜ!

「ブクタン・ブーランジェリー」 東京都文京区白山3-1-2、電話03-6801-6163。
私どもを生かして下さるなにものかに、心から感謝します。