スローウォーキング38「鉄道オタクの聖地」 | メトロガイド「いい店見つけた」椎名勲の凡夫荘便り

外飲みは、久々だナア。

今日は、私が密かに「鉄道オタクの聖地」と呼ぶ場所のそばで、そばを楽しむつもりだ。

(東京駅舎)


東京駅・丸の内側の広場。
ここが、私の云う「鉄道オタクの聖地」だ。
広場の一角に、「聖地」の象徴と云うべき、勲1等「井上勝」子爵の銅像が立っている。
鉄道オタクなら、一度は、聖地巡礼し、この銅像の巨大な台石を、わが掌で、さすってくるがいい。

鉄道オタクでなくとも、東京駅利用者の方々は、お時間に余裕があるとき、ぜひ、眺めて下さい。

井上勝(1843〜1910)
長州藩出身。幕末、伊藤博文らと渡英、鉱山・鉄道など工学を学び、帰国後、明治政府の鉄道頭となり、東海道線や東北本線など幹線鉄道を完成させ、1893年に鉄道庁長官を退くまで、20数年に亘り、鉄道事業に大きな功績を残した。
また、小野義真(日本鉄道会社社長)、岩崎彌之助(三菱創設者岩崎彌太郎の実弟で、三菱第2代社長&第4代日銀総裁)と共に、小岩井農場を創業したことでも知られる。

どうです! 
東京駅前広場にふさわしい銅像でしょう。

駅前広場の向かいに、丸ビルと新丸ビルが聳える。
写真向かって右側のビルが新丸ビル。

今日の、もう一つの目的地「新丸ビル」の入口である。

新丸ビルの玄関を入る。

待ち合わせの店の場所を確認してから、トイレへ。
隣に立った男性が、なんと、今日の「飲み友」F禅師だった。

「ヤアヤア、お久しぶり」
こんなところで、横一列で、ご挨拶!
・・・年寄りの考えることは、同じだネ。

目的地は新丸ビル5階の、手打ちそば「石月」。

「石月」の入口。
おお、いい感じ、じゃないか。

酒の肴。
そば屋の玉子焼きは、なぜかウマイ。
わさびで食べる豆腐も、絶品ダア。

ビールは頼まず、最初から日本酒の熱燗をやる。
乾杯!

熱燗のウマイ季節。
一杯、一杯、また一杯。

〆のとろろそばを頼んだついでに、「熱いのを、もう1本!」
そばを食べながら、なおも、飲む。

ざらっとしながらも、シコシコの食感、かつ喉越しのよい田舎そば、
鹹(から)過ぎぬツユ、
こりゃ、ウマイそばだ。
さすが、F禅師の眼に狂いはない。
・・・そのうち、そば好きのワイフを、連れてこよう。

F禅師「次回は、夫婦同士で、やりましょう」
私「喜んで」
最後は、そば湯を頂いて、ようやく腰を上げる。
ご馳走様でした。

私どもを生かして下さるなにものかに、心から感謝します。