「春の嵐」が吹いていた。
強風の昼頃、風に吹き飛ばされないように、前傾姿勢で、小石川のカフェ「ベース」の前を通った。
カフェ「ベース」のオープンテラス席は、その時間帯は、いつもなら、お客が一人二人座って、コーヒーや、パンや、ランチを楽しんでいるものだが、
さすがに、看板が落ちたり、建築現場の足場が崩れる事故が起きたほどに、風が強過ぎるせいか、
誰もオープンテラス席に座っていなかった。
外から、窓ガラス越しに、店の中を覗くと、窓ぎわの席で、外人の男女二人連れが、食事しているようだった。
私ども夫婦も、たまに、この店で、ランチしたり、コーヒーを飲んだりするが、
リーズナブルな価格で、ふつうに美味しいコーヒーやサンドイッチを楽しめる・お手軽なカフェである。
それにしても、なんて強い風だ。
私は、吹き飛ばされそうになったキャップを、後ろ向きに被り直した。
その格好で、隣のデリカテッセン「小石川丸赤」に入って行ったら、
オカミサンから「若いですネ!」、と言われてしまったヨ。
丸赤で買い物を済ませて、キャップを後ろ向きに被ったまま、自宅に戻ったら、
ワイフから「どうしたいの? 若いわネ!」、と言われた。
そうか。
ジイサンでも、キャップを後ろ向きに被ると、「若く見える」のか!
時々、やってみよう。
・・・「ルッキズム」は、女性の場合に多く見られるが、ジイサンも対象になるんだ。(笑)
(注)「ルッキズム」/ 人を見かけで判断すること。特に、人間の価値や貧富を測るうえで、「外見」を重要な要素とする考え方。容姿を理由に差別化的な言動を取ることや、イケメンや美人がモテたり、(人格や学力やアナウンス力は別として)美人アナウンサーがテレビなどでよく使われるのも、ルッキズムに含まれると云う。
私どもを生かして下さるなにものかに、心から感謝します。