平成15年2月10日、A病院退院時、保健会社に提出する書類の記載を依頼していました。出来たという電話があったので取りに行きました。朝一番で取りにいく予定が私が子供を送り出し母の点滴を終了させてから寝てしまい、母の内線電話で起こされました。なんと11時55分!でも母は行く気になっていました。
母は三日に退院してから外出することが出来ず家で過ごしていました。初めてこんなに長く外出しない日が続きました。本人が一番自分の身体の調子を理解しているので私も無理強いせずにいました。
今日は4月並みの気温だったこと、明石まで約50分かかるのでちょうど良いドライブになるので母も乗り気でした。在宅中、私と母だけが分かる言葉がありました。“日向ぼっこ”とは母が車の助手席に寝ながら日に当たるという意味です。
「今日は日向ぼっこできそうやから行こうかな。」
「ほんと。良い日向ぼっこ日和よ。」
少し長い距離を走る時は必ず食べ物を用意していました。母は食事時間に食べれる時は食べましたが、無理な時は気の向いた時に自宅でも食べていました。いつもベッドのテーブルに必ず食べ物を用意していました。今日の車への持ちこみは今母のお気に入りの食パンでした。スーパーで売っている物ですが他の物と違い、柔らかく高級感のある味です。
車で走っている間母はゆっくり食べていました。場所が変われば食欲が増すもので、まして眺めの良い車の中ではピクニックのような気分になっているようです。
A病院で書類はすぐ貰えました。係りの人が
「中の書類を確かめて下さい。よければ会計しますから。」
というので、封筒を開けました。入院証明書は良かったのですが、通院証明書はこちらが希望した期限以外の日まで記入されていました。まだ確認中なのにもう会計で名前が呼ばれています。『確認してから会計じゃないの?』と心の中で叫びながらまだ会計は出来ないことを告げに行きました。
さっきの人はもういなく別の人にわけを話しました。
「こちらがかいたこの依頼用紙にちゃんと記載してもらう期間を書いたんですけどこれは医者に見せてないんですか?」
「はい、カルテを見て書きます。」
埒が開かないので書類について担当の方をよんでもらいました。その方に希望日以外の日を記載しているから訂正印をおしてほしいと頼みました。暫く待ってほしいと言われ待っていました。結局訂正印は押さずに戻ってこられたのです。
「保険会社はちゃんと調べるので向こうは余分なお金は払わないのでこう書いてても大丈夫ですよ。」
「明らかにこちらが希望した期限と違うところまで記載してて訂正はしないということですね。」
「ですから。こう書いてても向こうは多く払いませんから。」
「私が言いたいのはなぜこの時点で間違いが分かっているのに訂正しなかということです。そうしたらもし保険会社から訂正が求められてもこちらは一切関係しないので病院と保険会社で処理して下さいね。お名前聞いてていいですか?」
と、いうことになった。
他のひとはどうも思わないのかもしれませんが、私にはとても不思議でした。
これを記載したのは医師であり病院の受けつけの判断で訂正をしなくてよいのか?わざわざ、依頼した時点で記載する期間を書いているのに、その期間を医師に明示しないと言いそれもおかしいことだと思いました。絶対それは分からずに私に対応しただけだと思いました。私の職場ではこことシステムが異なり直接家族がどこからどこまでの期間をだと医師に言います。期間を言わないと医師も書けません。分かっているのは患者・家族だからです。
あまりいい気持ちがせず帰りました。今回の入院はなぜか気になることが目につきました。今までの入院ではそういうことがなかったので残念でした。
別に意地悪な目で見ていたわけでもありません。だんだん、自分が意地悪な人間になっていくようで嫌でした。複雑な思いを抱きながら、時間が掛かり車椅子に座って来ていた母が腰痛を訴え始めたので急いで車に戻りました。
車椅子を直しながら、本当にこれでこの病院には来ることがないのだろうと思うと、青い空の下にある建物に有難うと言いました。