昨日の日本橋にいらして下さった皆様、
有難うございました
今年も東京に限らず名古屋や長野でもコンチェルトの機会を頂き、
コルンゴルト、メンデルスゾーン、チャイコフスキー、
そして今回のモーツァルト3番が2017年の締めとなりました
モーツァルト3番は
小学生のときに勉強はしたのですが人前で弾く機会はなく、
2年前に同じく日本橋で1楽章のみを演奏する機会を頂きました
(その時のコンチェルト第4番と第5番のソリストは長尾春花さんと藤江扶紀ちゃんだったわけですが、お二人ともそれぞれその後ハンガリーとフランスの国立管のコンサートマスターになられたという‥‥凄い)
今回も東京フィル首席チェリストの金木博幸先生にお声がけいただき、
第3番全楽章を「初めて」弾くことが実現、
そして本当に本当に豪華なメンバーとの共演で夢が叶ってしまいました
リハーサルは前日のみでしたが、
このメンバーでの最小人数だからこそつくりだせる、
集中度の高いアンサンブルに感動‥‥。
いつも秋吉台や日本橋でお世話になる先生方だけでなく、
今回初めましての方々も多かったのですが、
とっても和やかな雰囲気
前日から本当に楽しく弾かせていただきました
この画像だとわかりにくいですが
(自分のインスタグラムより)
昨日の日本橋はクリスマス仕様で
ミラーボール&イルミネーションつき
どんなんなるんだろ
と皆さんで言っていたのですが、お上品な感じで演奏中もまったくうるさくなく笑
先の通り、演奏会は弦楽四重奏からはじまり、
金木先生がソリストの
ハイドン:チェロ協奏曲2番ニ長調。
コンクールで弾かれる超難曲、
オーケストラの入団試験でも弾かされる、
チェリストにとって避けては通れない、
しかし聴衆にとっては名曲の
通称「ハイドンD」。
私もそれなりに聴く機会はありましたが、
金木先生のハイドンDは細やかな歌い回しがしっかり聴き手に伝わり素晴らしいオーケストラとも相まって、
自然な中にも「語りかけるような」、巨匠の風格漂う演奏でした‥‥
その後に弾かなければならないプレッシャー
(なぜこの順番になった!)
私にとってこの曲、というより本来、
「モーツァルト」自体がとっても苦手で。
今までできることなら避けて通りたいといつも思っていたのです。。
もちろん聴くのがキライというわけではなく、
シンフォニーを弾くのはとっても好き
室内楽もそんなに嫌じゃない。
でも、コンチェルトは‥‥
という感じでした(笑)
決まった時から覚悟を決めてはいたのですが、
何から取り組んで良いのやら‥‥ずっとずっと考えました。
でもせっかくこのような貴重な機会を与えていただいたのだから、
新しく一から取り組み直してみようと思い、
レッスンを受け、ピアノ合わせもしていただき、
最後の一ヶ月はどんなに他の本番があろうとも、
いつもいつもモーツァルトのことを考えていました
鬼門だった1楽章の出だし
頭で鳴っている音楽と心で思っていること、そして実際音になるものが違ってしまうもどかしさを感じたり、
理想が先走りすぎてときどきボーイングやビブラートがわからなくなったり、
何度も壁にぶつかりましたが、
最後の10日間くらいは、紆余曲折あれど
目標へ向かうプロセスが本当に楽しくて、
こうやって本番へ向かえたことは初めてかもしれない、と思ったほどでした!
たくさん素晴らしいアドバイスをいただいて、
心の奥底にあった理想がやっと音と結びついた!と思えるところが増えて、
まだ未熟なところは多々ありましたが、
今までにはない新しい一歩を踏み出せたことは、
モーツァルトに少し歩み寄れたかなぁと感じた今回の本番でした。
カデンツァはフランコ版でしたが、
今までどーしてもできなかった間合いが今回は少しずつ身体に馴染んできたのは収穫でした
「モーツァルトはオペラ」
とよく言われることの、本当の活かし方を初めて教えていただけたり、それ以外にも復習してスコアに書き込んだことたちはどれも宝物‥‥にこれからもなってくれると思います
本番も先生方とのアンサンブルが本当に楽しくて、
何をやってもピタリと寄り添ってくださる響きの豊かさが本当に幸せでした‥‥
金木先生と黒木先生のベースラインが盤石すぎて弦楽5人の安定感が凄かったのと、
管楽器のソリスティックさはもちろん、オブリガードの響きの美しさに心を奪われました‥‥。
最初のtuttiも初めて弾きました!特に同じ音を弾くコンマスの近藤さんと揃って楽しかった‥‥
フルート&オーボエの才色兼備なお姉様方と
終わった感あるけど、たしか開演間際
なんとなくモーツァルトの3番ってこういうイメージがあって
スノーマンにもベイマックスにもならず済んだと思う!(自社調べ)
毎回、素晴らしい御品を本当に有難うございます!
クリスマスプレゼントきたー!って感じです笑
食べログで近所の焼肉屋さん調べて行きました!
お世話になりました皆様、本当に有難うございました。
残すところ年内も3公演!
九州交響楽団の第九に客演アシスタントコンサートマスターで出演します。
24日アクロス福岡、25日北九州ソレイユホール。
コンサートマスターは同門の大先輩、扇谷泰朋さん
そして31日は恒例となった、
横浜みなとみらいジルヴェスターコンサート!
今年も藤原浜雄先生、扇谷さん、神谷未穂さん、水谷晃さん‥‥という錚々たるコンサートマスター陣に加えていただいており
さらに室内楽枠で、ブラームスの弦楽六重奏曲1番の1楽章も演奏いたします。
みなとみらい大ホールで室内楽‥‥もう一生ないかも笑
新年早々もハードなコンサートが待っているので、
一生懸命準備に勤しみたいと思います!
今後のコンサート(近日更新します)