昨年秋、買収国電に関する本が出ました。当ブログでもこの本について取り上げるつもりでいたのですが、他の記事との兼ね合いからなかなか実現せず、そうこうする内に年を越してしまいました。
もともとこの本、旧型国電に関するシリーズ本の最終巻ということでしたから、発売直後に「書評」が出来なかったこともあり、それならシリーズ全体をご紹介しようかと考えておりました。
そんな矢先、本書の版元と著者から「お詫び」がありました。他の方が運営するウェブサイトからの「無断引用」があったということです。これを受け、この著者による雑誌の連載記事や「別冊」については「休止」となりました。
そんなことがあると、さすがにこの本を当ブログで取り上げることは憚られますので、「書評」も幻となりました。
無断引用というのは、あってはならないことで、今回の措置は致し方ないことですが、この著者、実物記事はもちろんですが、モデラーとしても著名な方だけに、何とももったいない。著者の軽率とそれを止められなかった編集サイドの怠慢のせいで、鉄道趣味界には大きな損失となってしまったのでした。後味の悪い事件ですが、鉄道書界隈の話題を記すブログですので、敢えて触れた次第です。