前回の続き。
パーティの当日の朝にデザートを仕込みましたがその後もまだ料理の仕込みは続きます。
いつもホームパーティなどのメニュー構成で悩む所なのですが
先に用意して置けるものを用意して、パーティが始まったらゲストと一緒にパーティーを
楽しんだほうがいいとも思うんだけど、同時に美味しいものを出来たての一番美味しい
状態で食べて欲しい!とも思うじゃないですか。早く並べすぎても食品が乾燥しちゃいそうだし
室内が常に温かいスウェーデンの家ではパーティー中の長時間テーブルに並べられている
食品の衛生管理も心配になる。生ものは冷やしておきたいし、揚げ物は揚げたてに出したい。
その上いつもそうだけど、ついつい張り切りすぎて品数が多くなり間に合わず
直前にばたつくのが私のよくないところです。
自分ではこれでも何品か削ったつもりなんだけど結局いつも間に合わないwww
段取りが悪いんです・・・汗
見かねた友達がちょっと早めに来てくれて、まき寿司作りや
お雑煮の野菜の仕込を手伝ってくれました!!
あの手伝いが無かったら、巻き寿司がメニューから消えていたことでしょう・・・w 感謝!!
開始時間になると次々に集まるゲストを笑顔出迎えるのもホスト・ホステスの役目だけど
それもできず、キッチンから離れられない私の変わりに
玄関お出迎え係りを友達がやってくれました。
今回はイベントの第一目的が料理だったからそれでよかったんだけど
そうじゃない場合には料理の仕込みと当日の御もてなしのバランスは考えないと
いけない重要ポイントだな~と勉強になりました。
なんとか出来上がった2014年の新年会のメニューはこちら。
御煮しめ
ローストポーク
ナッツ入り田作り
サーモン昆布巻
伊達巻
なます
自家製かまぼこ(もどきw)
抹茶栗きんとん
黒豆(?)
鶏から揚げ
クリームチーズ入りレンコン
白菜の漬物とターキーの和え物柚子風味
巻き寿司(サーモン・キュウリ・納豆・カニカマ・アボカド・豚キムチ)
お雑煮
デザート二種
実は・・・この他に 薄切り牛肉の野菜ロール(人参・インゲン・ゴボウ)を作ったのですが
レンジに入れて温めすっかり出すのを忘れて翌朝気づいたと言う大失態をしました
薄切り肉が売ってないので自分で半冷凍して薄切りにして、
結構手間暇かけて作ったのに・・・
あと、海老の料理を作るつもりだったけど余裕が無さ過ぎて直前で諦めました。
柚子の絞り汁を使い柚子のカップに入れることが多い なますですが
柚子がどうしても見つからずグレープフルーツで作ったけど、それもわるくは無かったです◎
スウェーデンのサツマイモは種類が違うので水っぽく、
キントンには向かないのですがアジアスーパーで扱ってるサツマイモは
日本の物のようにホクホクしている品種があるんです。
それを丁寧に裏ごして、半量に日本から持ってきた宇治抹茶を混ぜて、
一口大のマーブルの茶巾絞りに。
その上に日本から持ってきて正月に食べようと大事に取っておいた
栗の甘露煮を乗せました♪
一番予想外に人気だったのは、昆布巻きです!!
実は私もあまり好きではないメニューだし、海草なんて西洋ではあまり食べないだろうし
まず見た目が怪しいじゃないですか。。。黒い巻物w
忍者の食べ物みたい!!←?
だから当然人気無いんだろうな~と思いつつも、
今回は日本の伝統になぞらえて作りたかったので作りました。
昆布はアジアンスーパーで売ってましたが、かんぴょうが手に入らなかったので、
日本から持ってきた切り干し大根で挑戦して見ましたが
ブチブチ切れちゃって結べませんでした。結局タコ糸で結んだので
スウェーデン人の友達には 『 これはどうやって食べるの?! 』 ときかれましたw
『 そのまま齧っていいけど、紐は食べないでね 』 と教えました。
でも食べてみたら凄く美味しかったようで、気づいたら売り切れてました
遅れてくるゲストもいたし、食品の鮮度を守りたかったので、
料理は一度に並べないで様子をみながら少しづつ
出していたのですが、出し忘れた昆布巻きサーモンが2つだけ冷蔵庫にあって、
翌日自分でも食べてみたらなかなか美味しくて、今まで食わず嫌いだったし、
大人になって味覚が変わったのだなと思いました。
逆に人気が無かったのはローストポーク!!
あまりにメニューが伝統的日本の味過ぎて、日本人以外のゲストの口に合わなかったら・・・
と心配して食べやすいだろうお肉メニューを入れたし、大人気だろうと想定して
大量に仕込んだら逆に意外なほど残ってしまいました。
多分、普段から豚肉はよく食べてるから興味が湧かなかったのかな??
2日間タレに漬け込んで手間もかかっていたからちょっと残念だったけど、
残りは冷凍して自宅で消費してます♪
手前に写ってるのが かまぼこ・・・もどきです。笑
きっと市販品のかまぼこは機械で練ってるから
あの滑らかな舌触りだしそれ以上に大量の繋ぎも入ってるのでしょう。
でも、私のはやっぱりどう考えても擦り方が足りないです。
テーブルに並べるの迷うくらいだったし、これ何?って聞かれても
カマボコだよ!とは言辛かったのですがw
こんなんでも美味しいといってくれる人もいたので、・・・まいっか!!
横にある伊達巻も、同じすり身を卵液に混ぜてオーブンで焼いて巻きました。
鬼すだれ(でしたっけ?)は当然持ってなかったのでただの丸い形だけど。
あと、もう一つ納得がいかなかったのが黒豆です。
アジアンスーパーで 『 Svart soja 』 と書かれた黒い豆を発見して
(てゆーかそれしかなかった。)
Svart=黒い Soja=大豆 なのでこれか?と思って、
後はレシピ通りに錆びた釘もちゃんといれて煮たんだけど
出来上がったのはどこからどうみても・・・・小豆だった!!!!!爆
でも小豆は小豆で 『 röda bönor=赤い豆 』 と言う名で売られているんですよね。
それと比べると豆自体も黒いし、煮汁も黒い。でも豆は小ぶりだし、形も丸くない。。。。
そして何より味が小豆でした。笑
来年は日本からちゃんと黒豆買っておこうとメモに追加です。
人数が多かったのでテーブルの上の料理は各自取ってもらい
それを一通り食べてもらった後にお雑煮を出しました。
ママンからもらったとっておきの出汁を使って作ったお雑煮上手かったな~★
それから皆さんお待ちかねデザートが登場です
じゃーーーーーーん!!!!
って・・・・これなんだ???って思いますよね。笑
これは・・・・
ダーラナへストをかたどったプリンセストルタ
です!!!!
写真右にあるのがダーラナへスト。これ以外に高いんですw
2014年は午年。 店をやっていたことは干支にちなんだケーキを販売していたので
何か馬ぽいものを作りたかったのですが、馬といえば、
スウェーデンを代表し、土産物としても有名なダーラナ地方の民芸品
ダーラナヘスト(ヘストはスウェーデン語で馬の意味です) があります。
木彫りの馬に伝統的な模様が描かれているものです。
写真のは定番の緑のマジパンに包まれているプリンセストルタ。
日本でお菓子教室した際に作ったものです。
そして、スウェーデン人が大好きなマジパンで包まれたケーキプリンセストルタ!!
この二つを組み合わせたら、他にはない面白いケーキができるかも~と閃いて、
みんなの驚く顔を想像しながらニヤニヤしながら作り上げたケーキです♪
日本の繊細なデコレーションケーキと比べると、色も形もあまりケーキらしくない
ように見えるかもしれませんね。 でもこのケーキが私も驚くほど好評でした!!!!
何人ものスウェーデン人の友達が、そしてスウェーデン暦の長い日本人の友達が
『 こんなに美味しいプリンセストルタは初めて食べた!!!! 』
『 今までの人生で食べたプリンでストルタの中で一番美味しかった!!!! 』
と言ってくれました。
ちょ・・・ちょっと大げさじゃな~い?!って思ったけどw すごく嬉しいなぁ~
実は可能な限り大きく作ったこのケーキですが瞬く間に売れてしまったので
足りなくなってしまって、私は一口も食べずに終了しました。
そんなに旨いなら食べて味を覚えておく必要があったかな?!
デザート足りないかも~って思って苺のタルトも用意しておいて正解でした。
それも一瞬で消えましたが
さすがに人数が多くて椅子も足りなかったのですがスウェーデン人でも
日本に住んでいた経験がある人が大半だったので
皆床に座ることもさほど抵抗無かったようなので何とかなりました。
窮屈で申し訳なかったけど。。。^^;
食べ物だけではやることが無いかも~?と思ったので、
他に何かアクティビティをと思ってカラオケのゲームを用意しました。
夫が前職の日本のゲーム会社で製作したLIPSと言うX-BOXのカラオケゲームです。
日本にはカラオケボックスがどこにでもあるけど、
西洋にはカラオケボックスはあまり無いしあっても古い曲ばっかりなんですよね。
なのでこのゲームは日本製だけど日本では販売されず、
アメリカやヨーロッパで販売されて結構人気だったようです♪
曲は洋楽ばかりなのですが、最初から入ってる曲のほかにも、
ネットに接続して時間ごとの料金を払えば
何万曲もの最新曲もその時間内は歌うことも可能なんです♪
これはホームパーティにもってこいです。熱中しまくってマイクを話さない人もいました。笑
これは何のゲームでしょうか?!笑
一つの椅子に座った人の膝の上に次の人が座って、
さらにその膝の上にまた次の人が座るって言うゲーム。
この後更に3人くらいが座って凄い列になってました。意味不明だけど凄く楽しかったです。笑
という訳で、完全再現とまでは行かなかったけど、初めての御節作りは出来る限り頑張ったし
何より皆が凄く喜んでくれたのが私には一番嬉しいことでした。
パーティの中心で皆とおしゃべりするのも楽しいんだけど、キッチンで料理をしながら
皆の笑い声が聞こえてくるのが私はやっぱり好きだったりします
集まってくれたたくさんの友人に感謝!!
私の2014年の始まりは良い一年になる予感で溢れています