なぜ力士は短命なのか | ALSの元ビルダー リバース目指す奮闘記

ALSの元ビルダー リバース目指す奮闘記

2022年6月ALSの確定診断を受ける。
50歳までボディビルをしていたスポーツ大好き人間。
いろんな手法でこの疾患をリバース(停止でなく反転)させるべく奮闘中です。
時々変な方言だと感じた方、広島弁です。
なるべく前向きな記事を心がけています。



昭和の名大関、若貴兄弟の父である貴ノ花。


わたしが小学生の頃、一番好きな力士だった。


たぶん、当時の大相撲ファンなら誰しも大好きな、今で言えば大谷翔平や羽生結弦、ついでに藤井聡太くらい、人気があったのだ。


ただ晩年は顎のあたりの癌などで、55歳という若さで逝去されている。



彼に限らず、例えば横綱の平均寿命は62歳だとか。


異常な状況であり、由々しきことだ。


そこには目をつぶり、力士は食べるのも仕事だというのが当たり前の、命と引き換えの過酷な世界だ。



以前、通ってたジムに元関取ですでに引退していた寺尾関が来ていた。


彼もつい最近60歳過ぎの若さで亡くなられている。


小兵力士で土俵を駆け回るのが人気だったが、その寺尾関でさえ、胸板はとんでもなく厚く、腕は丸太、足は大木の幹のようであった。


彼を見て相撲の世界の凄さが分かった。



関取になると天国、それ以下はゴミと呼ばれるような世界。そこには確かに命よりも大事なモノが存在するようだ。



『果てなき渇望』


という、ステロイドビルダーを描いたノンフィクションの書籍がある。


これも筋肉で巨大化していくことが命より尊い、だからステロイドや成長ホルモン、大量のタンパク質摂取はやめられないという人たちを描いたもの。


ミスターオリンピアに出場するような、バケモノ系のビルダーも短命な人が多いのはそのためだ。


力士とバケモノビルダーの果てなき渇望。


見る側は娯楽でいいが、このままにしといてええんかいのー。