週末に、こんな本を読みました。
- 「余命3カ月」のウソ (ベスト新書)/ベストセラーズ
- ¥720
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以前、著者の方がテレビで話しているのを聞いたこともあって、以前から興味あったのですが、たまたま書店で見つけたので購入。
ざっくり要約すると
(記憶を頼りに書いてるので、正確でないところもあると思います。参考程度に。気になる方は本を読んでみてね!)
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・ガンには、「本物のガン」と「ガンもどき」がある。
・本物のガンだとしたら、健診でいわゆる「早期発見」されたとしても、その時点ですでに他臓器へ転移している(その時点の健診で転移が発見されないのは、まだ小さすぎるからにすぎない)
・健診で「早期発見」されるのは既に1センチくらいになってから。ガン細胞ができてから、1センチになるまでには10-30年経過しているので、ガン細胞的には「早期」ではなくて、すでに「シニア」(お年寄り)である。
・健診で早期発見されるのは、ほとんどが「ガンもどき」。「ガンもどき」は転移しないので、切除したり抗がん剤治療しなくても、ガンと共生して生きていくことが出来る。
・とはいえ、早期発見されるガンがすべてガンもどきなわけではない。胃のなんとか・・・・(忘れた!)は早期発見でも本物のガンであることが多い。
・ガンで死亡、といわれるのは、たいていは、ガン治療(切除や抗がん剤)の副作用による死亡である。勘三郎さんとか、逸見さんもそう。
・ガンで死亡、というのは、本来、ガンが大きくなって臓器の働きに影響しはじめて、カラダが機能しなくなるから。なので、いわゆる抗がん剤治療をしないで、ガンを放置したとしても(「ガン放置療法」)、鎮痛剤で痛みを適切に取り除いたり、狭くなった管を広げるなどの処置をすれば、副作用で苦しみ抜くことなく、尊厳も失うことなく、自然に衰えていくように死を迎えることが出来る。
・本物のガンの進行をくいとめることは不可能。
・余命●ヶ月、というのを算出するには、ガン細胞増殖スピードを数ヶ月かけて測らなくては、算出できないはず。なので、自力で歩いて病院に来た患者に、すぐ「余命●ヶ月」と宣告するのは、詐欺に等しい。
・余命●ヶ月というのは、平均値であって、たとえば100人いて、50人目の人が●ヶ月目に死ぬ、ということ。なので、●ヶ月といわれても3年生きる人も当然存在する。
・抗がん剤治療が有効なのは、ごく一部のガンである。固形ガンには効かない。
・固形ガンについて抗がん剤が有効であるとされている数値は、色んな数値の細工があってトリッキーである。
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こんな感じかな。
全体的にはすごく納得なのですが、本物のガン、ガンもどき、というのは、前にテレビで見たときも思ったのですが、やはり科学的なエビデンスがあって証明されたものではないみたい。
あくまでも、いろんな症例の積み上げ、経験値から編み出したもののようです。
見分け方も、経験を積むと分かってくる、みたいな書き方がされてました。
まあでも、手術で臓器を切断するというのは、非常にその後の生活の質に影響を与えるわけで、さらに抗がん剤治療で苦しんだ上で、でもすぐ死んでしまうのであれば、
「放置療法」で、毎日を楽しく過ごしながら、確実に迫る死期に向けて準備を整えるほうが良いなぁと思ったのでした。
手術や抗がん剤治療で苦しみながら、例えば10年生きた人というのは、どのくらいいるのだろう?というのが気になりました。
まぁそれも、著者によると、10年生きたのは、手術や抗がん剤治療のおかげではなくて、元々、「ガンもどき」だった、ということになるのかもしれませんが。
いずれにせよ、自分の命を守る、納得いく生き方・死に方をするには、医師のいうことを鵜呑みにせずに、自分で調べたりセカンドオピニオン・サードオピニオンを求めたりして、自分でしっかりと対応方針を考える必要がある、ということです!
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