【2019NAHAマラソン】太陽と海とジョガーのバス停(その6) | 仮装ランナー★ボバランナー

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まあ、取りあえず言えるのは、最後尾ブロックにいたほとんどの参加者は、

中間地点さえ越えてないだろうと言う事ですね。

 

たぶん9割は、リタイアじゃないでしょうか。

 

それがNAHAマラソンの(不都合な)真実。

 

 

さあ、ここからは(一部のマニアの)みなさんお待ちかねの、

バス停のレポが、始まりますよ。

 

今度みなさんがバス停でバス待ちをする時の参考になれば幸いですw

 

 

 

このオレンジのジャンパーを着ているスタッフが車両班で、

バスの手配や運行状況の確認などを担当しています。

 

 

 

 

資料を持っていますが、この資料はスタッフのマニュアルのような物で、

20ページくらい?に渡って、タイムテーブルやそれぞれのスタッフの役割などが、

びっしりと書いてありました。

 

NAHAマラソン35回のノウハウが詰め込まれているのでしょう。

じっくりと見せてもらいたいものです。

 

 

スタッフに指示を受けて並んでいると、スタッフやボランティアのまとめ役と言うか、

リーダー格と思われる人が、オレンジ色のジャンパーを着たスタッフを叱っています。

 

この人は、どうもNAHAマラソンの初期からスタッフをやっているような大ベテランらしく、

スタッフ内での発言力が大きそうです。

 

 

「去年も待ち時間が長かっただろ~」

 

「何をやっているんだ~」

 

「しっかりしろよ~」

 

 

 

結構強い口調で、叱っていましたw

 

どうやら配車の段取りが悪く、なかなかバスがやってこないようです。

 

配車スタッフの言い分を聞いていると、

ここに来る途中で乗せていたら、満員になったからゴール地点に向かっているなどと話しています。

 

そりゃ途中でどんどん拾って行ったら、すぐに満員になってしまうでしょう。

 

NAHAマラソンのように、35回も続いているような大会でも

やっぱりリタイアバスの配車は、難しいんです。

 

ここは、どうも下関のように本部が配車を一元管理していないようです。

車両班どうしのやり取りはあっても、

 

全体の運行状況が管理されてないから、場当たり的な配車になりがちなのかも知れません。

本部で管理してもこの大会のように、桁違いのリタイア者がいるとなかなか難しいのかもしれませんが。

 

 

しばらくすると、テントの中が騒がしくなってきました。

 

 

 

赤いジャンパーのスタッフは、救護やバス停でのリタイアランナーの誘導などを、

担当しているようです。

 

 

足を痛めたランナーが運ばれてきて、氷で冷やしたり具合を確認していました。

 

 

 

すると、連絡を受けた消防署のバイク隊1号が到着!

 

このバイクは、ヤマハのセローと言うオフロードバイクで、

パワーは無いですが、乗りやすくて扱いやすいのが特徴のベストセラーバイクです。

ちなみに1985年から何回かのモデルチェンジを経て、現在まで販売されています。

 

女性の人気も高い事で知られています。

 

そのセローの消防バイク仕様という、全国でも数か所の消防署にしか配備されていない、

レアなバイクです。

 

 

 

しばらくするともう一台こちらにやってきました。

 

 

バイク隊2号到着!

 

2台並ぶとは、ラッキーですw

 

 

背中に背負っているのは、AEDですね。

こんな消防隊員が、バイクで颯爽と現れるとはカッコ良くて頼りになりそうです。

 

しばらく足の状態を確認していましたが、スタッフの応急処置だけで大丈夫だったようで、

このあとすぐに去って行きました。

 

 

気が付くと、先ほどのリーダー格のスタッフが地元のランナーと何やら話をしています。

 

それがかなりディープな沖縄の方言なので、何を話しているのかさっぱりわかりません。

 

あっけにとられてその会話の様子を見ていると、

 

 

「今なんて話してたか分かんなかっただろ~」

 

「今ね~」

 

「まだ日が暮れるまで時間があるから、ゆっくり向かったらいいよ~」

 

「と、言ったんだよ~」

 

 

そんな会話だったとは!

 

一緒に聞いていたヘル兄Rさんと、顔を見合わせてしまったほどですw

 

 

どういう状況だったかと言うと、

 

このバス停でバスに乗らずに、平和祈念公園までは行きたいと言うランナーが結構いて、

今から向かおうとしている人と、その会話をしていたわけです。

 

なんとも、なんくるないさ~精神とウチナータイムを思わせる会話ですが、

どこが“日が暮れる”なのか”時間がある”なのか全くわかりませんでした。

 

 

その後、

 

赤いジャンパーのボランティアスタッフが、時間が来たからと帰ろうとするのを、

 

「あ~ちょっと待って~」

 

とか言って止めていたり、

 

「長くやっているボランティアが少なくなってきたからな~」

 

から始まる運営に関する問題点というかいわゆる”グチ”を聞かせていただいたりと、

このリーダー格の人の話からNAHAマラソン運営の裏側を垣間見ることが出来て、

ますますマラソン運営(の裏側)について興味が湧いてきましたw

 

大会では、走っているランナーそれぞれにドラマがあり、

また運営側のスタッフにもいろんなドラマがあるんです。

 

 

しばらくすると、なんか雲行きが怪しくなってきます。

 

雨でも降るのか?

 

と、思っていた矢先に降り出して、あっという間に土砂降りです。

 

 

 

こちら側で待っていた人は慌ててテントに入り、向こう側の人は木の下に避難します。

 

しばらくすると止みましたが、

たぶんずぶ濡れになったのではないでしょうか。

 

 

まったく夏はこんな夕立が降るからね~

 

って冬だよね?

 

ホントに夏の夕立としか言いようのない突発的な雨でした。

それだけ気温が上がったと言う事です。

 

 

そしてやっとバスがやってきました。

なんだかんだで、1時間弱くらいは待っていたような?

 

しかし面白い話は聞けたしバイク隊は来たし、

有意義な時間が過ごせた最高のバス停でした。

 

 

リタイアしてなんとなくバスを待っていても気分が沈んでいくだけかもしれませんが、

何か面白い事がないのかという意識を持って、

 

周りの様子を観察すると面白い事を発見するものです。

ほとんどの人には、何の興味も無い事でも自分が面白ければいいんです。

 

 

 

3号車は、満員になり出発します。

 

 

続いてやって来た4号車に乗りこみました。

まだまだ後ろには、乗れなかった人が溢れています。

 

つづく