あの日、俺はいつもより浮かれていたのかもしれない。
昼間は今後の旅のルートを決め、航空券を3つ予約できたこと。
夜中はサッカー、チャンピオンズリーグ決勝があり、カオサン通りで多くの欧米人たちと観戦することが楽しみだったこと。
この二つがいつもより気を許させていたのかもしれない。
夜10時頃、いつものようにカオサン通り周辺の屋台でビールを飲み、ご飯を食べた。
(*カオサン通りは世界中からバックパッカーが集まるところで、夜眠ることのない街。)
サッカーのキックオフは夜中2:00頃なので、一度宿に戻りシャワー浴び、休もうと思い、宿へ足を運んでいた。
宿近くで太った大柄の男(40代)に声をかけられる。
この辺でおいしい店は知らないか?
適当にその辺の店を答える。
歩きながら話してると、彼女と喧嘩して別れたからビールを飲みたいらしい。
だから一緒に飲もうぜと誘われる。
俺ももうちょっと飲みたい気分だったので軽い気持ちで二つ返事で答える。
近くにセブンイレブンがあり、奢るからビールを買ってきてくれと頼まれる。
適当に道端に座り飲んだ。
彼は自称マレーシア人でオーストラリアの銀行で働いているらしい。
一週間程度の休暇でタイに遊びに来たそうだ。
俺はいつもより英語をよく聞き取れ、思ったこともスラスラ話せていたし、ビールを飲んでいたせいかいつのまにか気分が良くなっていた。
話も盛り上がり、もう少し飲もうということになる。
カオサン通り周辺は観光客向けの価格で高いから、ちょっと外れたところで飲もう!と言われ、歩いてカオサン通りから離れて行く。
歩きながら旅について聞かれる。
どれくらいの期間旅してるんだ?
どれくらいの予算で旅してるんだ?
お金はどういう風に持ち歩いてるんだ?カード?現金?
必要以上にお金について追求してきた。
初対面の他人に話すことでもないので、適当にはぐらかす。
露店で二本目のビールを買う。これも奢り。やたらと俺はお金があるんだぜ!とアピールしてくる。
リッチだから心配するなと。
ちなみにタイのビールは日本よりも少しアルコール度数が高い。
けっこう遠くまで歩いた。20分くらいは歩いたはずだ。
あらゆるリスクを考え、一応位置関係等は頭に入れている。
俺はサッカーを見たいからそろそろカオサンに戻りたいと伝える。
そしたらおっさんは大きいテレビでサッカーを見れる店を知ってるから、そこにタクシーで行こうと言う。(後々考えれば、おっさんが本当に一週間程度の旅行で来てるなら大きいテレビがある店とか詳しいことは短期間ではわからないはず。)
いや、俺はカオサンで欧米人たちと観たいんだと強く言う。
わかったとおっさんは了解する。
歩いて戻ろうと提案するも、疲れたからタクシーでカオサンまで戻ろうとおっさんは言う。
歩いて戻ろうと強く言ったが、結局なんともなしにタクシーに乗り込んでいた。
これが悲劇の始まりだとは知らずに・・・
続く
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