避けては通れない現実問題....






はい,
就活ですショック!







どこいこぉあせる





アパレル,コスメ,
商社,建設業....






でも,やっぱり私は





「Gがいい!!」






って言ってくれる会社に
ノリと勢いで
決めてしまおうと思っています(笑)




みんなどうやって
働く会社って決めたんだろうはてなマーク



誰か,教えてください!!
マッキーの店を手伝うようになってから,
ますます私達はすれ違うようになった.


今までは夜には終わっていた仕事も,
今は夜中.
私は,朝から夜まで学校...


完全眠る時間が,
幸人の空いてる時間だった.




「仕方ない.仕事だから.」

そう,言い聞かせてる私に,
冷静な美奈は,

「ちょっと,幸人君のこと
甘やかしすぎなんじゃない?
夜中に来る樹里,
当たり前になってるじゃん.
昼間,何にもしてないなら別だよ??
学校行ってバイトして,
あんた倒れるまでそんな生活
続けたいつもり?!」


「そんなことないけど..
でも,やっぱ,
自由利くのは学生のほうだから...」


「バカ!!!
今の生活,
普通の社会人のほうが,
よっぽど時間あるって.
樹里が学校行かなかった日なんて
何ヶ月前よ??
5時に帰れた日なんて,
記憶にさえないくせに.」



確かに美奈の言うとおりだった.
このことには
コースケにも怒られた.


「甘やかしたお前が悪い.
いつの間にか当然になるってもんだよ.」


「うん.」


「まあ,お前が
好きでやってるハチ公なら,
俺は文句言わないけどさ.
恋愛っていいもんだし,
一杯悩んだほうが,
女は綺麗になるしね♪」


さすがはお兄ちゃん.
返す言葉がなかった.



でも,私は幸せだったし.
幸人が当たり前にしてるようには見えなかったから.


なれない仕事.
私が支えてあげたかった.



それに,
甘えてわがままになっているのは
私のほうだった...


いつからか,
その周りの言葉に,
私が甘やかしている.
私が合わせてあげてる.
私が気を使ってる.

私が...


私が....





そして,
気を使って言いたいことも言えない.


それでもそばにいたい.
そんな想いがあふれてしまった.




風邪具合の悪い幸人.
次の日は早く帰るからと,
その言葉を信じ,
料理を作って待っていた.



夜中になっても連絡は来ない.


着信を残しても
返事は来ない.




連絡が来たのは朝方.


いつでもいけるように
きっちりオシャレして,
リピートし続けた
加藤ミリヤのアルバム...
眠ることもできない私は,
もう,頭の中がぐちゃぐちゃだった.


何で,私の気持ち,
わかってくれないの?


何で,歩みよろうとしてくれないの??


何で,一緒に居れないの???




何で,



何で....





「もう,いいよ...」




出てきた言葉はそれだった.
作った料理をキッチンに投げつけ,
大声で泣いた.



トゥーリングに
アンクレット.
ブレスレットに
指輪.
ネックレスに
ピアス.




全部,
全部幸人のため.


行き場をなくした,
私を着飾っていたもの.
全部,
投げつけた.



いつも
精一杯の
笑顔になるように
願いをこめて見つめ続けた
お気に入りのMACの鏡が
音を立てて割れた.





幸人の気持ち,
考える余裕なんて
なくなってた.


冷静になれば
わかることばかり.
年末のお店なんて忙しくて当然.
なれない仕事に一杯一杯.
次の仕事も探さなきゃいけない.
それに,上からの私.




ハチ公パワーだって
余裕のなさに,

あっさり負けてしまった.




次の日は期待していた
大晦日だったのに.
大事な人として
紹介してもらえるはずだったのに.



「お姉ちゃん,かえっておいで.」



そう,妹の優しい言葉に
大晦日の約束を交わす前に,
年末家族が過ごす別荘に向かった.
早く,早く幸人に会いたかった.



帰ってくるのを心待ちにして
つらい研究も,
進まない論文も,
教授のプレッシャーも
なんでも我慢できた.



毎日の電話.




「俺が帰ってくるまで
ちゃんといい子にしててね(笑)」




幸人はそう言った.





もちろん,ですとも.




忠誠を誓ったハチ公の
ご主人様は一人だけ.



「帰ってきた最初のご飯は何にしよう?」



そればかり,考えていた.


クリスマスのお祝いもしなきゃだし,
私の大学院が決まったお祝いもしてくれる
って言ってた.



今年も,もう,
終わる.

年末には
私の事,誘ってくれるのかな?
大事な人を連れて集まる,
年越しに....

もし,
そうなったら,
何着ていこう?

新しい服も,
買わなきゃな.


その前に,
髪型変えようかな?








そんな事を考えていると,優衣からの
最近では定番の泣きコール.




「祐介と,別れた...」




「はぁ?!」




もちろん,優衣の家に直行した.


彼女こそ,本物の一人では居れない
ウサギだから.



「だって,もう,
ずっとけんかばかり.
なんか,一緒に居る意味,
見失った.」




このカップルは本当に
くっついたり離れたり,
繰り返してたから
この別れと呼ばれるものに
驚きはしなかった.



「ヒゲちゃんにするってこと??」




「いいや.」




その答えのほうに驚いた.



「ヒゲちゃんには
彼氏に,戻るって言った.」


「意味ワカンナイんだけど!!!」


「好きだからだよ.
私にもプライド,あるから.
気持ちないのに,
そばにいるなんて,
つらすぎて,悲しすぎる.
最高に惚れた男だから.
惚れられないのに,
そばにいたくないよ.」






「そっか.」
優衣に何にも言ってあげられなかった.



「落ち着いたら,
とりあえず,祐介君と,話しなよ.
きっといつものけんかだから.
祐介君が
優衣を本気で手放そうなんて
思ってないよ.」



「なんか樹里に言われると
説得力ある.
あんた達ハチ公は本当に,
似てるからね.」




そう,祐介君も,
優衣のハチ公.


「まあね.
ヒゲちゃんとは
機会あったら,私が話すから.」




「お願い...」

私にできることはそのくらいだった.






「今日幸人君帰ってくるんでしょ?」




「うん!!!」


「じゃあ,早く帰って
ご飯の準備しなきゃだね.」


「そうなの.」




「私には最近
樹里のしっぽが見えるようになってきたよ.」
そういって泣きながらも笑ってくれた.




スーパーで買い物を済ませ,
早速キッチンに立ったときだった.


幸人からの電話が鳴った.




「お帰り!!!」





「樹里ちゃん?
ただいまぁ.
急だけど,
今日からしばらくマッキーの店
手伝うことになって...」



「そっか,
頑張ってね.」



「きっとそんな遅くならないから
また,連絡するね.」




仕方ない.


そう,思うことにしなきゃ.
学生とは違う.
仕事がなきゃ,生活できない.




つなぎの仕事でも,
見つかったなら,
良かった.


マッキーは,
カフェバーを経営してる.




「遅くなっても会えるならいいや.」




そう気持ちを切り替えて
料理を続けた.



もう,
定番になった,
2人分の料理.


今日は時間もできたから
ケーキも作った.




1日2回のメイクも,
もう,慣れてきた.


アニマル柄の
コートも用意して.




12時になっても連絡は来ない.

1時になっても.



「ごめん,今終わった.寝てた??」



「ううん.まだ起きてたよ.」



それから,仕事が終わると聞き,
幸人の家に向かった.




どんな時間の連絡にも,
嬉しくて,
駆け引きなんてできなくて.
すぐに駆けつけてしまう.



そう,やっぱり,
幸人より家に着くのも早く....
たくさんの荷物を抱えて...




「樹里~.
今何してんの??
遊ぼうぜ~!!」


そう,コースケから連絡来た.




「今は無理.
幸人待ってるから.」





「お前,またハチ公かよ~(笑)
早く首輪外してこいよ!!」




「その時は,
コースケに一番に連絡するから(笑)」




「おう!!!
とりあえず,近いうち,
遊ぼうぜ.
それにしても,
この寒空の中,こんな夜中に,
お前も頑張るな.」



そう言われて,
電話は切れた.



こんな待ってる時間も,
本当は好きだった.

どんな顔を見れるんだろ?










初めて会ってから








私は完全に

重症.




白い息とともに,
Every little thingの
恋をしているがこぼれた.





「遅くなってごめんね.
待ったでしょ??」



「ううん.お帰り.」


また,嘘をついた.







なれない仕事で
幸人は疲れ果てていた.




それでも,おいしそうにご飯を食べてくれて,
私のケーキを喜んでくれた.

おいしいワインと
キャンドルの光をプレゼントしてくれたなかで.







ちゃんとした話は,
今度でいいや.



疲れて眠ってしまった
幸人の顔を見たら,
そう思えてしまった.




それにしても,
大人のオトコの仕事って,

かなり面倒...



これから,
もっと大変なことに
なるだろうことは
ハッピーな中の私でさえも,
うすうす気付いていた.