早く,早く幸人に会いたかった.
帰ってくるのを心待ちにして
つらい研究も,
進まない論文も,
教授のプレッシャーも
なんでも我慢できた.
毎日の電話.
「俺が帰ってくるまで
ちゃんといい子にしててね(笑)」
幸人はそう言った.
もちろん,ですとも.
忠誠を誓ったハチ公の
ご主人様は一人だけ.
「帰ってきた最初のご飯は何にしよう?」
そればかり,考えていた.
クリスマスのお祝いもしなきゃだし,
私の大学院が決まったお祝いもしてくれる
って言ってた.
今年も,もう,
終わる.
年末には
私の事,誘ってくれるのかな?
大事な人を連れて集まる,
年越しに....
もし,
そうなったら,
何着ていこう?
新しい服も,
買わなきゃな.
その前に,
髪型変えようかな?
そんな事を考えていると,優衣からの
最近では定番の泣きコール.
「祐介と,別れた...」
「はぁ?!」
もちろん,優衣の家に直行した.
彼女こそ,本物の一人では居れない
ウサギだから.
「だって,もう,
ずっとけんかばかり.
なんか,一緒に居る意味,
見失った.」
このカップルは本当に
くっついたり離れたり,
繰り返してたから
この別れと呼ばれるものに
驚きはしなかった.
「ヒゲちゃんにするってこと??」
「いいや.」
その答えのほうに驚いた.
「ヒゲちゃんには
彼氏に,戻るって言った.」
「意味ワカンナイんだけど!!!」
「好きだからだよ.
私にもプライド,あるから.
気持ちないのに,
そばにいるなんて,
つらすぎて,悲しすぎる.
最高に惚れた男だから.
惚れられないのに,
そばにいたくないよ.」
「そっか.」
優衣に何にも言ってあげられなかった.
「落ち着いたら,
とりあえず,祐介君と,話しなよ.
きっといつものけんかだから.
祐介君が
優衣を本気で手放そうなんて
思ってないよ.」
「なんか樹里に言われると
説得力ある.
あんた達ハチ公は本当に,
似てるからね.」
そう,祐介君も,
優衣のハチ公.
「まあね.
ヒゲちゃんとは
機会あったら,私が話すから.」
「お願い...」
私にできることはそのくらいだった.
「今日幸人君帰ってくるんでしょ?」
「うん!!!」
「じゃあ,早く帰って
ご飯の準備しなきゃだね.」
「そうなの.」
「私には最近
樹里のしっぽが見えるようになってきたよ.」
そういって泣きながらも笑ってくれた.
スーパーで買い物を済ませ,
早速キッチンに立ったときだった.
幸人からの電話が鳴った.
「お帰り!!!」
「樹里ちゃん?
ただいまぁ.
急だけど,
今日からしばらくマッキーの店
手伝うことになって...」
「そっか,
頑張ってね.」
「きっとそんな遅くならないから
また,連絡するね.」
仕方ない.
そう,思うことにしなきゃ.
学生とは違う.
仕事がなきゃ,生活できない.
つなぎの仕事でも,
見つかったなら,
良かった.
マッキーは,
カフェバーを経営してる.
「遅くなっても会えるならいいや.」
そう気持ちを切り替えて
料理を続けた.
もう,
定番になった,
2人分の料理.
今日は時間もできたから
ケーキも作った.
1日2回のメイクも,
もう,慣れてきた.
アニマル柄の
コートも用意して.
12時になっても連絡は来ない.
1時になっても.
「ごめん,今終わった.寝てた??」
「ううん.まだ起きてたよ.」
それから,仕事が終わると聞き,
幸人の家に向かった.
どんな時間の連絡にも,
嬉しくて,
駆け引きなんてできなくて.
すぐに駆けつけてしまう.
そう,やっぱり,
幸人より家に着くのも早く....
たくさんの荷物を抱えて...
「樹里~.
今何してんの??
遊ぼうぜ~!!」
そう,コースケから連絡来た.
「今は無理.
幸人待ってるから.」
「お前,またハチ公かよ~(笑)
早く首輪外してこいよ!!」
「その時は,
コースケに一番に連絡するから(笑)」
「おう!!!
とりあえず,近いうち,
遊ぼうぜ.
それにしても,
この寒空の中,こんな夜中に,
お前も頑張るな.」
そう言われて,
電話は切れた.
こんな待ってる時間も,
本当は好きだった.
どんな顔を見れるんだろ?
初めて会ってから
私は完全に
重症.
白い息とともに,
Every little thingの
恋をしているがこぼれた.
「遅くなってごめんね.
待ったでしょ??」
「ううん.お帰り.」
また,嘘をついた.
なれない仕事で
幸人は疲れ果てていた.
それでも,おいしそうにご飯を食べてくれて,
私のケーキを喜んでくれた.
おいしいワインと
キャンドルの光をプレゼントしてくれたなかで.
ちゃんとした話は,
今度でいいや.
疲れて眠ってしまった
幸人の顔を見たら,
そう思えてしまった.
それにしても,
大人のオトコの仕事って,
かなり面倒...
これから,
もっと大変なことに
なるだろうことは
ハッピーな中の私でさえも,
うすうす気付いていた.
帰ってくるのを心待ちにして
つらい研究も,
進まない論文も,
教授のプレッシャーも
なんでも我慢できた.
毎日の電話.
「俺が帰ってくるまで
ちゃんといい子にしててね(笑)」
幸人はそう言った.
もちろん,ですとも.
忠誠を誓ったハチ公の
ご主人様は一人だけ.
「帰ってきた最初のご飯は何にしよう?」
そればかり,考えていた.
クリスマスのお祝いもしなきゃだし,
私の大学院が決まったお祝いもしてくれる
って言ってた.
今年も,もう,
終わる.
年末には
私の事,誘ってくれるのかな?
大事な人を連れて集まる,
年越しに....
もし,
そうなったら,
何着ていこう?
新しい服も,
買わなきゃな.
その前に,
髪型変えようかな?
そんな事を考えていると,優衣からの
最近では定番の泣きコール.
「祐介と,別れた...」
「はぁ?!」
もちろん,優衣の家に直行した.
彼女こそ,本物の一人では居れない
ウサギだから.
「だって,もう,
ずっとけんかばかり.
なんか,一緒に居る意味,
見失った.」
このカップルは本当に
くっついたり離れたり,
繰り返してたから
この別れと呼ばれるものに
驚きはしなかった.
「ヒゲちゃんにするってこと??」
「いいや.」
その答えのほうに驚いた.
「ヒゲちゃんには
彼氏に,戻るって言った.」
「意味ワカンナイんだけど!!!」
「好きだからだよ.
私にもプライド,あるから.
気持ちないのに,
そばにいるなんて,
つらすぎて,悲しすぎる.
最高に惚れた男だから.
惚れられないのに,
そばにいたくないよ.」
「そっか.」
優衣に何にも言ってあげられなかった.
「落ち着いたら,
とりあえず,祐介君と,話しなよ.
きっといつものけんかだから.
祐介君が
優衣を本気で手放そうなんて
思ってないよ.」
「なんか樹里に言われると
説得力ある.
あんた達ハチ公は本当に,
似てるからね.」
そう,祐介君も,
優衣のハチ公.
「まあね.
ヒゲちゃんとは
機会あったら,私が話すから.」
「お願い...」
私にできることはそのくらいだった.
「今日幸人君帰ってくるんでしょ?」
「うん!!!」
「じゃあ,早く帰って
ご飯の準備しなきゃだね.」
「そうなの.」
「私には最近
樹里のしっぽが見えるようになってきたよ.」
そういって泣きながらも笑ってくれた.
スーパーで買い物を済ませ,
早速キッチンに立ったときだった.
幸人からの電話が鳴った.
「お帰り!!!」
「樹里ちゃん?
ただいまぁ.
急だけど,
今日からしばらくマッキーの店
手伝うことになって...」
「そっか,
頑張ってね.」
「きっとそんな遅くならないから
また,連絡するね.」
仕方ない.
そう,思うことにしなきゃ.
学生とは違う.
仕事がなきゃ,生活できない.
つなぎの仕事でも,
見つかったなら,
良かった.
マッキーは,
カフェバーを経営してる.
「遅くなっても会えるならいいや.」
そう気持ちを切り替えて
料理を続けた.
もう,
定番になった,
2人分の料理.
今日は時間もできたから
ケーキも作った.
1日2回のメイクも,
もう,慣れてきた.
アニマル柄の
コートも用意して.
12時になっても連絡は来ない.
1時になっても.
「ごめん,今終わった.寝てた??」
「ううん.まだ起きてたよ.」
それから,仕事が終わると聞き,
幸人の家に向かった.
どんな時間の連絡にも,
嬉しくて,
駆け引きなんてできなくて.
すぐに駆けつけてしまう.
そう,やっぱり,
幸人より家に着くのも早く....
たくさんの荷物を抱えて...
「樹里~.
今何してんの??
遊ぼうぜ~!!」
そう,コースケから連絡来た.
「今は無理.
幸人待ってるから.」
「お前,またハチ公かよ~(笑)
早く首輪外してこいよ!!」
「その時は,
コースケに一番に連絡するから(笑)」
「おう!!!
とりあえず,近いうち,
遊ぼうぜ.
それにしても,
この寒空の中,こんな夜中に,
お前も頑張るな.」
そう言われて,
電話は切れた.
こんな待ってる時間も,
本当は好きだった.
どんな顔を見れるんだろ?
初めて会ってから
私は完全に
重症.
白い息とともに,
Every little thingの
恋をしているがこぼれた.
「遅くなってごめんね.
待ったでしょ??」
「ううん.お帰り.」
また,嘘をついた.
なれない仕事で
幸人は疲れ果てていた.
それでも,おいしそうにご飯を食べてくれて,
私のケーキを喜んでくれた.
おいしいワインと
キャンドルの光をプレゼントしてくれたなかで.
ちゃんとした話は,
今度でいいや.
疲れて眠ってしまった
幸人の顔を見たら,
そう思えてしまった.
それにしても,
大人のオトコの仕事って,
かなり面倒...
これから,
もっと大変なことに
なるだろうことは
ハッピーな中の私でさえも,
うすうす気付いていた.