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サンデーサラブレッドクラブ全頭斬り2021 141-150

141.ウィキッドアイズの20(トーセンラー)★★

 

鬼門の父×母父が両方サンデー系という配合パターン。Targetでは過去10年410頭いて、最高傑作がジョーアラビカ。

ノーザンファームですら21頭登録して5頭しか勝ち上がっていません。

母系からは元出資馬のハートレーを輩出していますが、非常に判断が難しい血統です。

馬体はすでにフォルムとしては出来上がりつつある中で体重がかなり軽いかと。

動きも決して悪くはないのですが、ハートレーのようなパターンには見えませんでした。

 

 

142.フィナリザールの20(ディープブリランテ)★★

 

初仔ということもあり、生まれを考えるとやや細めです。

また、トモがやや甘めで重心がかなり前に来ておりキ甲の抜け具合からも劇的に改善してトモの強い馬になるようには思えません。

前捌きも膝や肩がちょっと硬めに映りますし、管囲18.8cmというのも狙いが立ちづらいです。

 

 

143.レディイヴァンカの20(Frankel)★★★★★

 

1月生まれということもありますが、厚みが半端ない馬体で完成度が非常に高いです。

胸が深く、トモの容積があり、それでいて前後の可動域も文句ありません。運動神経はまず間違いなく良いと考えていいでしょう。

もう脚が速いのは間違いないので、あとは気性面。

歩様動画でこれほど野性味を感じさせる馬は少なく、前進気勢をどれだけコントロールできるかではないでしょうか。

 

 

144.シャンパンルームの20(Justify)★★

 

私が記録を取り始めてからおそらくサンデーサラブレッドクラブ史上最も体重が重い馬ではないでしょうか。

この馬の父Justifyはアメリカで無敗の3冠馬ですが、570kgと重すぎたことでデビューが大幅に遅れたと記されています。

馬体は顔もトモも肩回りもすべて規格外にでかい、このまま古馬ダートのパドックに混ざっていても遜色ありません。

ただ完成度が高いだけなら良いのですが、この馬の困ったポイントはキ甲などが抜けておらず

まだまだ成長の余地を残しているということです。

繋ぎの柔軟性がなく、歩様もアンバランスで脚元もちょっと懸念がありそうです。

 

 

145.ホームカミングクイーンの20(Saxon Warrior)★★★

 

日本生まれのディープ産駒として英2000ギニーを勝ったサクソンウォリアーの仔。

母系もかなり優秀で先々はかなり高額で取引される馬が出てきそうな繁殖牝馬の仔になります。

この馬はディープの血を引きつつも、厚みがあって、パワフルな馬体と歩様です。

トモの容積がありますが、前捌きがちょっと硬め。要するにディープ系っぽさはあまり感じません。

 

 

146.ドナブリーニの20(ロードカナロア)★★★

 

5月下旬生まれのカナロア産駒。ある程度ヒョロヒョロっと出てくるのは仕方のないところです。

もうカタログとDVDで別馬ですし、最新動画ではもっと違う印象なので、これは募集のタイミングの妙でしょう。

懸念は母高齢で、ここ最近は当初の勢いを完全に失っているというところでしょう。お値段は依然として高額なので悩ましいところです。

 

 

147.ブエナビスタの20(ロードカナロア)★★★

 

こちらもパッと見あまり見栄えのするタイプではないのですが、

カタログのコメントにあるように言われてみればブエナビスタの募集時に似ているというのは納得できます。

ブエナビスタも立ち姿の写真だけ見るとそんなにどっしりとしたトモの容積があるタイプではありませんし、

これぐらいで良いのかもしれません。

しかし、ここまでブエナビスタの仔が重賞勝ちゼロというのは完全に予想外ですね。

 

 

148.ミスエルテの20(ロードカナロア)★★★

 

今後増えてくるであろうBMSがフランケルという馬。サドラー系でありながら、日本への適性が高いというところが注目ですね。

母ミスエルテは強烈な末脚でファンタジーSを勝った天才少女、メンタル面がまともだったら、もっと大仕事をやってのけたことでしょう。

馬体は初仔かつ5月生まれということでサイズは仕方ないかなと思わせます。

が、要所であるトモの容積などはしっかりありますので、大きく変わってきそうな雰囲気は感じます。

血統的には早い段階で仕上がってほしいので、繁殖牝馬として脂がのってきたころで

募集時から完成度の高い馬体で出てきたときは最大の狙い目かなと感じています。

 

 

149.インダクティの20(ロードカナロア)★★★

 

全兄にケイデンスコール。ニックスのロードカナロア×ハーツクライ、しかも安田隆行厩舎と狙いたい文字列が並びます。

しかし、現時点ではやや小さめの馬体で、節々の筋肉量的にもまだまだと思わせます。

とはいえ、これはケイデンスコールの募集時でも2月生まれを思えばそんなに大差があるように感じません。

仕上がりには少し時間がかかりそうですが、先々は楽しみな存在になりそうです。

 

 

150.スウィートリーズンの20(ハーツクライ)★★★★★

 

高額募集が連続するスウィートリーズンの仔ですが、ディープからハーツの仔に変わり、よりパワフルな印象の馬体になりました。

厚みのある馬体ですが、鈍重な印象はありません。

鋭い返しや肩やトモの可動域が十分とれており、堂々とした立ち振る舞いを見せています。

あとは、大型の牡馬であまり結果を出せていない厩舎との相性が気になるポイントです。

サンデーサラブレッドクラブ全頭斬り2021 131-140

131.ポルトフィーノの20(リアルスティール)★★★

 

血統の字面を見ると本当にワクワクするような名馬が散りばめられています。

馬体はディープ系らしいといえばらしいのですが、ちょっとトモの筋肉が足りないような気がしてなりません。

そんな中でも歩様はスムーズですので、父の柔らかさが良い方向に向けば…といったところでしょうか。

サンデー系との配合をやめてしまったのも、思ったほど活躍できていない要因かもしれないので、

ディープの後継種牡馬に変わってどうかしょう。

 

 

132.ユーロシャーリーンの20(リアルスティール)★★

 

リアルスティール牝馬の中でも、かなり腹回りのどっしりとしたタイプに見えます。

歩かせると思ったほど繋ぎに柔軟性がないので、ちょっと前捌きに硬さがあるように見えてしまうかもしれません。

デインヒル系ではありますが、この牝系はポテンシャルを推し量るのがかなり難しいですね。

 

 

133.ダートムーアの20(キンシャサノキセキ)★★

 

これもダイナカール牝系でカーリーパッションを通じてダート向きなタイプに振れた枝葉になります。

この牝系自体があまり丈夫なタイプではないのですが、

ここにさらに丈夫でないキンシャサノキセキがカップリングされるとちょっとリスクが高いように思います。

馬体は立ち姿で右前の繋ぎがかなり立ち気味であるところに目が行きます。

手術情報はすべて公開されているので、心配はいらないはずですが、球節周りの差し毛もちょっと気になります。

 

 

134.レネットグルーヴの20(サトノクラウン)★★

 

サトノクラウン産駒の牝馬でかなりお安めな価格設定からも、かなり人気を集めているようですね。

ただ、私の印象ではそれほど大人気を背負う馬なのかはやや疑問です。

トモの容積がちょっと足りず、飛節の折れも深いため、いい意味での粘りが感じられない歩様です。

また、牝馬だけにあまりがっしりしたタイプに育ってもなあ…という気もします。

 

 

135.ポルケテスエーニョの20(イスラボニータ)★★★★

 

骨格が非常に雄大で、膝下が長く完歩が非常に大きな歩様で歩くことができています。

トモや肩周りの筋肉も豊富で、柔らかさ抜群の歩様ですね。父のイスラボニータは前脚の可動域が非常に広い走り方だったので、

この馬はそこを上手く引き継げている可能性もあります。一方で、四肢の繋ぎが全て緩い構造をしているのも事実。

特にトモの寝繋ぎがどう出るかという点に注目しています。

イスラボニータのように柔らかさを生かせるタイプならまた変わってくるのでしょうか。

 

 

136.ロカの20(ジャスタウェイ)

 

募集停止に伴い割愛。

 

 

137.ロックディスタウンの20(ジャスタウェイ)

 

5月生まれの初仔とはいえ、ジャスタウェイを付けてこのサイズは正直驚きです。毛ヅヤも悪く、前脚の可動域も取れていない。

要するに小さいのに硬い馬という印象です。

ただ、メロディーレーンのような規格外に小さい馬でも走らせてしまうのが、ステイゴールドの血なんですよね。

私はその確率は低いとは思いますが、あっと驚く活躍もあるかもしれません。

 

 

138.トリプライトの20(ヘニーヒューズ)★★★★★

 

深い胸と肩回りとトモの筋肉にもハリがあって、歩様も非常に力強いです。

背中が短くて馬体のまとまりも良く、現時点での完成度の高さはトップレベルと言っていいでしょう。

厩舎的にもダートでこそというタイプに育ちそうで、マイルぐらいまでを中心に、

結構な確率でオープンクラスまで行けそうな雰囲気を感じます。

血統のわりにかなりお値段が高いですが、その価値はありそうですね。

 

 

139.カービングパスの20(リオンディーズ)★★★

 

飛節の折れが浅くいかにも切れ味勝負に強そうな立ち姿はハッピーパスの牝系では非常に多く見られます。

リオンディーズ譲りの黒鹿毛とがっしりとした胸前で現時点での見栄えはなかなかです。

懸念点は前の繋ぎの硬さと歩かせたときの柔軟性。

キンカメ系では割とこういう繋ぎでも関係なく走る馬もいるので、大きくマイナスにはできないですが若干心配です。

 

 

140.フラーテイシャスミスの20(リアルインパクト)★★

 

5月生まれということもあり、現時点ではまだ幼さが目立つ馬体ではありますが、

フレームはしっかりとしており、最終的にはサイズ面の心配はなくなってくるでしょう。

両前脚の球節付近はもうちょっとメリハリがつくともっと安心できそうだなと思います。

歩かせても後ろ脚は柔軟性があるのですが、前が若干硬い気がするんですよね。

サンデーサラブレッドクラブ全頭斬り2021 121-130

121.タッチングスピーチの20(ルーラーシップ)★★★★★

 

非常にアベレージの高いリッスンの牝系ですが、この馬と同じ孫世代の活躍が目立つようになってきました。

初仔のクロンマクノイズはやや成長に手間取るところはありましたが、この馬は募集時点ですでに背中の緊張感もありますし、

ルーラーシップ産駒らしい厚みがあるように思います。可動域がしっかり取れており、歩きにも不安がありません。

ルーラーシップ×ディープインパクトもニックスです。

唯一不安があるとすれば、父と母のキャラクターがステイヤーに寄りすぎていることだけでしょうか。

 

 

122.メジャーラプソディの20(ルーラーシップ)★★★

 

キャッチータイトルの牝系にルーラーシップなので、3歳のプレミアエンブレムに似た血統背景になります。

ただ、初仔の分、若干サイズには不安な面が残り、ルーラーシップ産駒は生まれ関係なく募集時にサイズが小さいと

打率が下がるというデータが気がかりです。

一方で、馬体は4月生まれを思えば十分と言っていいレベルにありますし、柔軟性のある繋ぎから柔らかく歩くことができています。

 

 

123.アスコルティの20(キタサンブラック)★★★★

 

トモが大きく踏込がしっかりとした歩様が魅力的な一頭。

生まれを考えても完成度が高く、兄同様2歳から活躍が期待できそうなタイプに見えます。

気になるのはアスコルターレを除いてステイヤー寄りの血統にキタサンブラックの牝馬というところで、

スピードが足らないタイプにならないかというところでしょうか。

いずれにしても兄活躍&ソングラインの活躍で期待度の高まる厩舎を含め、今が旬という印象は否めません。

 

 

124.エクセレンスⅡの20(キタサンブラック)★★★

 

3連続ディープインパクトからキタサンブラック。兄のレクセランスも長めの距離で良い印象だったので、

キタサンブラックで牝馬となるとちょっとスピード不足な気がしないでもない血統背景です。

しかし、馬体は飛節の折れが浅く、長く良い脚を使うというよりは瞬発力もありそうなイメージ。

どちらに出るかは分かりませんが、アベレージは悪くなく、まともなら1,2勝は確実にというタイプに見えます。

 

 

125.デグラーティアの20(ドレフォン)★★★★

 

男らしく逞しいといった感じの馬体です。管囲が21.6cmと太く、馬体重もかなりありますが、馬体はキ甲が抜けかかっており、

常識外に大きくなりすぎることはないかなと思います。

歩きもダイナミックではありますが、膝の出し方がちょっと硬い印象もあります。

ドレフォン産駒でもあり、ダートや短距離で活躍するタイプかもしれません。

一方で、募集時出来が良く大柄だったオーラクルムが故障がちだったようにあまり体質が強くない兄弟が多いので、

リスクはほかの馬と比べるとやや高めかもしれません。

 

 

126.ボージェストの20(ドレフォン)★★★★★

 

産駒のボーデンで早くも素質の片りんを見せているボージェストの仔ですが、ここも連続していい馬を出してきていると思います。

さすがダイナカール牝系ですね。

L字のラインがくっきり出るほど逞しく成長したトモからは、蹴りの強い歩様で歩くことができていますし、

キビキビとパワフルな歩様で歩くこともできています。

気になるのはトモの繋ぎの硬さでしょうか。歩いても柔軟性があまりないので、これさえ悪さしなければ、走る可能性は高いと思います。

 

 

127.アゼリの20(ドレフォン)★★

 

超高齢になった母もいよいよ最後の一頭になりました。

ダートの歴史的名牝であるアゼリにひたすらディープをつけ、重賞を勝てなかった反省か一気に最後に真逆のドレフォンを付けてきました。

これが走ったら今まで何だったんだと思っちゃいますけどね。

4月生まれでサイズは問題ないかと思うものの、どうも筋肉量が足りない、

内から湧き上がるようなハリ感がもうちょっと出てきてほしいなというのが本音です。

ダート一本で勝負してほしいぐらいの馬だけに牝馬に出たというのもちょっと痛いですね。

 

 

128.ルフォールの20(ドレフォン)★★★

 

5月生まれのドレフォン産駒。今回の募集馬の中でも、トモ高で成長途上と最も思えるのがこの馬ではないでしょうか。

そんな中でもトモの容積は大きく、歩きにも特に不満と思えるようなところはありません。

ダートも走ってほしい血統背景だけに管囲が細く、体重も増えそうにないのが気がかりではありますが、

ある程度成長しきってサイズが足りない馬よりは、ガラッと変わってくる可能性が高いので、

未知の魅力に賭けたいということであれば十分狙いは立ちそうです。

 

 

129.アメリの20(サトノダイヤモンド)★★

 

5月生まれで仕方ない部分はあるのでしょうが、完成度という意味ではちょっと一歩劣るかなという感じです。

馬体は、背中がゆったりと作られていて、トモの容積も大きく、これから変わってきそうな雰囲気があるのですが、

歩かせると肩の可動域や繋ぎの柔軟性に乏しいのではないかと思わせます。

抜群の見栄えだったプライムフェイズもまだ2勝クラスと、もうちょっと爆発力が欲しいところですね。

 

 

130.バランセラの20(リアルスティール)★★★

 

大柄なリアルスティール産駒。母は高齢の域に掛かっているだけに、体質面の不安が残りそうで、

実際に3歳のバラーシュは5,000万円で募集されたにもかかわらず未出走引退です。

馬体はカタログで見ると非常に肩の造りががっしりとパワフルで、

前後のバランスが良いリアルスティールらしい馬だなと思っていたのですが、動画では繋ぎが全く沈まず、

前脚は立ち気味でリスクが高そうかなというジャッジです。リスクある馬の萩原厩舎は使ってくれないからな…。