サンデーサラブレッドクラブ全頭斬り2021 171-180
171.ワンミリオンスの20(ドレフォン)★★
ダートで活躍したワンミリオンスの初仔。ドレフォン×ゴールドアリュールという超ダート血統の牝馬です。
初仔でサイズ的には平均よりちょっと小さいぐらいではありますが、馬体に厚みがあり、胸前やトモもしっかりとしています。
しかし、動きは一言で硬いですね。ダートでこそとはいえ、今の時点でこれだとちょっと心配です。
172.アンブロワーズの20(ドレフォン)★★★
相変わらず産駒の勝ち上がり率が良いアンブロワーズですが、この馬は18歳時の仔と相当ベテランの域にかかってきました。
4月生まれということもあり、まだ幼さは残るもののフレームはしっかりとしており、鍛えていけばヘンなことにはならないかなと思いますが、
現時点では筋肉量が足りずメリハリのない馬体に見えますね。
踏込や脚捌きに癖がなく、真っすぐと脚を出せているところはいいですね。
173.メチャコルタの20(サトノダイヤモンド)★★★★★★★
中間発表を見て乾いた笑いが出るほどの大人気でした。本当に素晴らしい馬だと思います。
社台スタリオンが高く評価するサトノダイヤモンド産駒の中でも、非常にバランスが良く、父に似たオーラを感じます。
筋肉量、骨量ともに十分ですし、背中の緊張感も良く、バネを感じる柔らかい歩きができています。
現時点では文句なし。あとは、母のポテンシャルさえあればまず活躍するでしょう。
174.プロクリスの20(サトノダイヤモンド)★★
一方こちらは1月生まれということを考慮するとちょっと成長が遅いように感じます。
フレームはしっかりしていて、体重もあるのですが、腰回りがやや弱く、また曲飛気味であまりディープ系の良さを感じません。
フサイチエアデールの牝系は募集時にこういったトモの馬でも走る馬が出るので、極端に評価を落とす必要はないと思うのですが…。
175.レディオブヴェニスの20(サトノダイヤモンド)★★
白老の良心レディオブヴェニス。産駒は丈夫で活躍もするけど、
それほど高額にはならないというありがたい存在ですが、さすがに高齢になってきました。
産駒はそもそも小さめで募集されることが多く測尺はあまり気にしなくてもいいかもしれませんが、やや膝が硬く捌きが硬めに映ります。
176.シャルマントの20(ミッキーアイル)★★★★
無事にデビューしていればかなりの出世が見込まれた母は出資馬でキャロットで出てこればアワブラッドなのですが、
初仔から違うクラブで出てしまい、三世代連続出資はいよいよ望み薄です。
馬体は初仔の4月生まれではありますが、頼りなさは全く感じません。
ミッキーアイルの仔らしく前進気勢にあふれ、厚みもあり体幹も強そうです。
緩さを感じない馬体の造りもエンパイアメーカーが良い味を出していそうな気がしますね。
177.マザーウェルの20(リアルスティール)★★★★★★
初仔リミットブレイクがシルクで募集された以降、6頭連続でセレクトセールの取引とされたマザーウェルの仔。
久々のクラブ募集は期待のリアルスティール牡馬でした。
これも現時点での完成度は非常に高く、胴に伸びがあり安定感のあるスムーズな歩様を見せることができています。
やや繋ぎが長めでもあり、兄が2400mで活躍しているタイセイトレイル。
リアルスティール産駒の中でも、長めの距離が向いているかもしれません。
兄姉との比較が難しく、大柄に育つ可能性がありそれがリアルスティールの良さとリンクするか不明瞭ではありますが、
現時点での馬の出来は文句なしですね。
178.リッスンの20(リアルスティール)★★★★
リアルスティール牝馬の中でも超良血の一頭。
すでに父ディープインパクトとは相性が良いことを証明済みですので、新種牡馬の中でも安心感があります。
馬体は首回りや胸、肩あたりの筋肉が目立ち前輪駆動な感じはありますが、
トモのボリュームをあまり重視しなくても、柔軟性の良さが目立つのでディープ系と考えれば、これはOKではないでしょうか。
脚元は球節周り、特に後ろの種子骨の部分がモリッとしています。球節も種子骨もある程度のサイズがあればよいとされますが、
種子骨の部分だけ目立つのはどうでしょう。
179.ベルスリーブの20(リアルスティール)★★
重賞勝ち馬ベルラップだけでなく、3歳で2勝を挙げているベルヴォーグや2歳のグーデンドラークも前評判が高く、
また厩舎も含め例年に比べ注目度が高いように思います。
4月生まれでまだまだ成長途上ということを考えれば測尺からはちょうど良いように思うのですが、
シンボリクリスエスらしく直飛で容積が足りない感じのトモと柔軟性のあまりない両前の繋ぎの動きからはやや怖さを感じます。
これまでと比べてお値段も下がり過ぎではないでしょうか。
180.グローリアスデイズの20(マインドユアビスケッツ)★★★★
母19歳の時の仔になり、これがラストクロップだそうですが、
一つ上の出資馬スノーグレースも同様で馬がしっかりしていて前進気勢がうかがえるところが良いですね。
返しに鋭さがあってパワフル、胸も深く良いエンジンを秘めていそうです。
この父を考えると基本的にはダートでこそというタイプになりそうで、馬体そのものもそうなのですが、
繋ぎだけが緩めで芝っぽいんですよね。そのアンバランスさだけが気がかり。
マインドユアビスケッツを評価し、青田買いするならこの馬でしょう。
サンデーサラブレッドクラブ全頭斬り2021 161-170
161.マラムデールの20(モーリス)★★★
若干小ぶりではありますが、骨格はしっかりしておりモーリス産駒らしさも持っています。
立ち姿ではまだ頭が高く、もう少し全体的に筋力が付いてきてほしいところではありますが、
歩様はトモの入りがよくまずまずといったところ。
両前脚の傷はなんでしょうかね。放牧地では喧嘩っぽいタイプなのでしょうか。
162.グルヴェイグの20(モーリス)★★
グルヴェイグの仔ももうワンパンチ欲しいところで、なかなか突き抜けた馬が出てこないですね。
モーリス×ディープインパクトはお決まり配合でかなり数は多いですが、
ルークズネストは出しているものの総じてアベレージが高いと言えるレベルではありません。
馬体は生まれを考えるとサイズ感は悪くないですが、もうちょっとトモに力が欲しいように思います。
尻尾が短くやや歩様にも不安定さを感じます。
163.クロノロジストの20(モーリス)★★
連続して活躍馬を輩出し、募集価格も一気に上がってきましたね。
この母も最初から期待されていたというよりは中堅どころから一気にスターダムに駆けあがった感じなので、
兄姉も参考にしづらい種牡馬がついていたりするのが悩ましいです。
馬体の評価もなかなか悩ましいです。立ち姿にモーリスらしさゼロでヒョロっとした造りに見えるんですよね。
前の繋ぎもやや怖い感じもしますし、募集時ではあまり高い評価はできないですね。きっと変わってくるんでしょうけど。
164.ランプフィーバーの20(ハービンジャー)★★★
ハービンジャー×Deputy Minister系の相性は良く、BMSクロフネのノームコアなどが走っていますが、
全くサンデーを持たないということになるとちょっと話が変わってきます。
そもそも数が少ないのでしょうが、当たりと呼べる馬はいないように思います。
馬体はぱっと見で父に似た良いパワーを持っているように感じます。踏込が深く活気もあります。
ただし、トモ高で体高もないことから、ここからさらに変わってきそうです。
キ甲が抜けて成長した後、最終的に大柄な馬になる可能性が高いですが、
サンデーを持っていない分ギアチェンジに苦労するタイプにならないか心配です。
165.ファシネートダイアの20(ハービンジャー)★★★
2番仔が重賞3着、3番仔が2戦2勝と母としての活力を感じさせる最近の活躍ぶりです。
ファシネートダイアは現役時、タキオン産駒としてはかなり細身でありながら、体質の弱さと戦い続け、地方出戻りで勝利を挙げた馬です。
それを思うと、この馬はずいぶん馬格に恵まれた馬に見えますね。
踏込の力強さ、肩の可動域もしっかりあって中距離馬として活躍が期待できそうです。
懸念はサイズで大きくなりすぎるとタキオン肌だけにやや心配です。
166.パープルセイルの20(ルーラーシップ)★★
上2頭がシルクで募集されていたのですでにおなじみの繁殖です。
この馬もそうですが、サイズと体質にやや懸念があり、
特に今回は大きな馬が走る傾向にあるルーラーシップ産駒なのでそのあたりが気になります。
馬体は牡馬に変わって肩回りやトモの筋肉がしっかりした馬体になりました。
一方、背中が短く体高も高くはないので、全体的にずんぐりした体型。
ここからもう一段成長が欲しいところですね。
167.ライラックスアンドレースの20(オルフェーヴル)★★★★
全姉ラッキーライラックも最終的には牝馬としては超大柄の部類でしたが、募集時は400kgそこそこと中サイズの馬体でした。
この馬はもう一段コンパクトでスラっとした体つき。ここから鍛えて筋力がどれぐらいついてくるかでしょう。
膝下が長く、歩様はスムーズで特にトモの入りは十分ありますね。馬体<動きの良いタイプで、今後変わってくる可能性は高そうです。
168.ピースバーグの20(オルフェーヴル)★★★
ここまで連続してマル外が募集されてきましたが、今回はオルフェーヴル産駒。
白老ファーム期待の繁殖牝馬でそろそろ結果が欲しいところです。
オルフェーヴル産駒はまず母父ミスプロ系との相性が抜群ではありますが、この馬は違いますし、ちょっとスピード不足の懸念があります。
馬体は胸前の筋肉やトモの容積もまずまずよく、動きも悪くないです。
ただ、早生まれなので、もうちょっと目に見えて成長が早いと狙いたくなるのですが。
169.アイルビーバウンドの20(キタサンブラック)★★★★
藤原英昭厩舎の募集馬の中でも値段的に狙いやすく、母の実績もあるので非常に人気を集めそうな一頭です。
馬体はまだまだ成長途上という感じではありますが、前後のバランスが良く、やや長い脚をスムーズに動かすことができています。
巨体のキタサンブラックの仔ですが、その中でもしっかりとまとまっていますし、派手さはないけど堅実に活躍するタイプに見えます。
170.コナブリュワーズの20(キタサンブラック)★★
こちらはキタサンブラックらしい馬体で将来はかなり大柄な馬に成長していきそうです。
全兄も500kgを超えていますし、パワーで押していくタイプの馬に育ちそうです。
兄と違う点は繋ぎの角度で、兄はトモの寝繋ぎが気になるぐらいどちらかというと緩い馬だったのですが、
この馬は動画ではやや立ち気味に見えます。
上体が大きくなりそうなだけに、支え切れるかにはやや疑問が残ります。
サンデーサラブレッドクラブ全頭斬り2021 151-160
151.フォエヴァーダーリングの20(ハーツクライ)★★★★★★
モンファボリが2歳レコードで勝利を飾り、兄のダノンマイソウルが4億円で取引されるなど、兄弟はまだ大仕事はできていませんが、
母のポテンシャルは十分評価されています。
父がハーツクライに変わり、背中の伸びが素晴らしく中距離以上で活躍しそうなタイプの馬になりました。
サイズがかなりあるので、大きくなりすぎる懸念はありますが、馬体の厚みや筋肉のバランス、
返しの強さ、肩やトモの可動域など牝馬ではトップレベルであることは間違いありません。
152.シェアザストーリーの20(エピファネイア)★★
良質なダート馬を多数輩出しているディアブロズストーリーの母系ですが、
9頭目の仔となりますし、母はかなり高齢の域に達してきました。
また、ノーザンファーム生産のエピファネイア産駒は活躍馬を多数出しているものの、ダートの中央勝ちはわずか2勝。
母系ダートのこの馬にエピファネイアはちょっと怖いです。
馬体は繋ぎが立ち気味で飛節の折れが深く、トモの踏込がちょっと甘め。
フォルムからはダート馬っぽさを感じるだけに、どうも相性が良くない印象です。
153.ドナウブルーの20(エピファネイア)★★★★★
あっという間にサンデーサラブレッドクラブでもエース級の繁殖牝馬になったドナウブルーですが、今年も素晴らしい産駒を出してきました。
胸が深く厚みのある馬体、繋ぎのクッション性が良く、返しの良い小気味よいフットワークで歩くことができています。
飛節の伸びもしっかりとしており、バネを感じる歩様です。飛節の折れが浅く瞬発力も秘めていそう。
同じロベルト系の父モーリスでもすでに2勝しており、父との相性という意味でも安心感がありますね。
154.ベルワトリングの20(キズナ)★★
チリの名牝であり、母の産駒は超高額で取引されていますが、
ここまで4頭(ディープ×2、ダイワメジャー、キンカメ)でわずか中央1勝と大ブレーキ。お値段もかなり下がっています。
馬体も生まれを考えるとちょっと目立ちません。前の繋ぎが硬く、掻き込むような歩様になっており、安定感もあまり感じません。
155.ラヴズオンリーミーの20(ドゥラメンテ)★★★★
今季の目玉募集馬にして、配合的にこれほど攻めた1億2000万円の募集馬はいただろうかという挑戦的な一頭です。
これまでほとんどがディープ産駒だったラヴズオンリーミーにとって、
キンカメ系のカップリングは初で、それによってKingmamboとMonevassiaに全兄妹クロス3×2が発生します。
馬の造りは素晴らしいです。体高が高く、胸が深く、動きを見ても返しも可動域も素晴らしい。
ただし、右前脚がかなり立ち気味で、相当強い外向があります。
値段が値段だけにリスクが高いような気もしますが、振り返れば父も相当怖い脚元でしたから
お金さえあれば目を瞑って突っ込むのもありかもしれません。
156.シユーマの20(ドゥラメンテ)★★
ヘリファルテ、ブレステイキング以降、スランプが続くシユーマの仔。
ではありますが、ドゥラメンテとはいえ牡馬で7,000万という募集価格はまだまだ強気です。
まず、血統的な相性としてはキンカメ系×母父ミスプロ系なので、その時点で割引ですが、
ドゥラメンテはキングストンボーイを出しているのでキンカメ系の中では、まだ良い方の可能性が高いです。
馬体はやや直飛で切れのありそうな造り。生まれを考えると成長を加味してちょうどよくなりそうな印象です。
歩様は両前がやや外向気味で、外孤歩様気味であることもちょっと気がかりです。
大幅なマイナスはないですが、お値段を考えるとちょっと怖いですね。
157.ヤンキーローズの20(ドゥラメンテ)★★★★
父キンカメ系×母父Roberto系はレイデオロ配合で、姉のロムネヤやセレクトで2.2億円という破格で取引されており、
血統的には非常に楽しみな一頭です。
立ち姿も非常によく、前後のバランスやトモの形など非常に理想的な造りをしていると思います。
ただし、歩かせると前の捌きがちょっと硬め。あまり安定感もありません。
高い素質を感じるのですが、そのあたりだけが気がかりです。
158.バラダセールの20(ドゥラメンテ)★★★
サトノレイナスも走って、さらに人気上昇となりそうなバラダセールの仔。
かつてはシルクやG1で募集された優良繁殖だったのですが、かなりお高い馬になってしまいました。
馬体は生まれを考慮してもかなりの巨体。脚も長く、キ甲も抜けきっていないので、さらに大きくなる可能性まであるかなという感じです。
大柄であってもバラダガールやダンサールは複数勝っていますので、
大きな割引にはならないですが、ドゥラメンテ産駒となるとちょっと脚元が心配です。
159.エクシードリミッツの20(ダイワメジャー)★★★
ダイワメジャー×快速牝馬のカップリングで迷いなくスプリント路線を歩めそうです。
馬体も背中が短くゴロンとした体形で、いかにもダイワメジャー産駒だなと感じさせる馬体、
完歩はそれほど大きくないものの、長めの距離を走るタイプではないのでこれで良さそうです。
この馬の弱点は繋ぎが若干緩そうなところ。バネを生むためにはもうちょっと角度が浅い方が安心できます。
160.ザズーの20(ダイワメジャー)★★★★
今年の3歳ですでに勝ち上がっているセレンゲティの全妹。お値段も同じですが、私はこちらのほうが若干好みですね。
背中が短めで腹回りがどっしりして健康そうないかにもダイワメジャー産駒といった感じ。
筋肉の付き方や歩様のバランスも悪くなく非常に丈夫そうです。
姉はやや寝繋ぎだったのですが、それと比較しても繋ぎの角度も理想的で、もう一枚上の活躍を期待できそうです。