Thoroughbred World -883ページ目

福島記念(GⅢ)-回顧

01. マンハッタンスカイ
02.◎マイネルキッツ
03. グラスボンバー
04. フサイチアソート
05. シャドウゲイト
07.△サクラオリオン
08.▲フィールドベアー
10.○タスカータソルテ

~得意の2000m戦で見事復活、GⅠ馬をねじ伏せた春の実力はホンモノ、マンハッタンスカイ~

マンハッタンスカイがハナを奪うかに見えたが、内からレオマイスターが上がっていって単騎先頭。
単騎2番手マンハッタンスカイ、3番手にキャッチータイトルとフィールドベアー。
シャドウゲイトが掛かって好位追走、内からフサイチアソート、マイネカンナ、ここまでが前の集団。
中団グループはマイネルキッツ、センカク、サクラオリオンがバラけ気味に追走し、
その後ろにホッコーソレソレー、スウィフトカレント、タスカータソルテが追走。
グラスボンバーとブレーヴハートは後方でじっくり。

3コーナーから手綱が激しく動く、福島らしい泥仕合。
レオマイスターの脱落を見たマンハッタンスカイが内を差して先頭に変わったところで4コーナーをカーブ。
外からはマイネカンナ、叩いてマイネルキッツも上がってきた。
逃げるマンハッタンスカイにインを立ち回ったグラスボンバーとフサイチアソートが迫る。
外からはシャドウゲイトも食い下がる、一方でフィールドベアーは下がっていく。
タスカータソルテ、スウィフトカレントなど後方勢も不発。
もっともいい脚で上がってきたのはマイネルキッツ、逃げるマンハッタンスカイとの差をグングン詰める。
が、クビ差迫ったところがゴール。勝ったのはマンハッタンスカイ、重賞初制覇だ。
2着にマイネルキッツ、3着は内を差した人気薄グラスボンバー、人気馬フィールドベアー、タスカータソルテは不発。
いかにも、福島らしい結末だった。

本命馬2着も、相手が違ってハズレ。
まぁ、福島なんてこんなもの、だって東京の裏開催で馬場状態さえわかんないんだもん。


勝ったのは、マンハッタンスカイ。

まず、ハナを切ってくれたレオマイスターが4コーナー手前でどうぞといわんばかりに道を空けてくれたこと。
これが大きかったようだ、道中はスムーズに単騎で望みどおりのレースで勝つときはこんなものだろう。

もともと2000mで良績をあげている馬で、金鯱賞を見ても小回り+2000mは最も合っている舞台だった。
好調だった春シーズンからずっと使われて調子を落としていたのでどうかと思ったが、見事復活。
う~ん、こういう馬を当てにするのは難しいなぁ・・・。


2着、マイネルキッツ

この馬のいいところは手応えが悪くなっても、あきらめず伸びてくる勝負根性にあると思う。
キレる脚はあまり使えないかもしれないが、3コーナーから仕掛けてジワジワ脚を使わされるような展開になれば、
この馬の持ち味が最大限発揮されるように思う。
また、この馬の成績を見ても、あきらめずに走る勝負根性は一目瞭然。
ワイド、馬連の軸にはなかなか向いているタイプだと思うが、相手を選べなかった・・・、すまんキッツ。



3着、グラスボンバー

また、こういう馬が復活してくるのが、ローカル開催の意味不明なところ。
今回はいつになくやる気(パドックで入れ込んでいた)だったし、馬体のハリは老人を感じさせないもの(笑)
レースではヴィクトリーロードである内をうまくすくって善戦、ただこういう馬は買いづらい・・・。



4着、フサイチアソート

こちらのほうはまだ納得ができる。
夏の新潟記念ではいいところを見せていたし、もともと体が小さくて体調管理が難しい馬。
相手さえ弱くて、走れる状態にあればいつでもこれくらいは走れて当然というくらい力はある馬。

ただし、この馬もヴィクトリーロードの内をうまくすくったタイプで、過大評価は禁物というところか。



5着、シャドウゲイト

こちらは外を周ってものすごい積極的な競馬だった。
もともとこんなところで走っていては困るくらいの勲章をお持ちのはずだが、中央開催ではうまく脚を生かしきれない。
こういう泥仕合的な要素を持ったレースでしか力を発揮できないし、そもそも海外GⅠを制したあのころの力はない。



7着、サクラオリオン

こちらはついて周っただけの残念な競馬。
4コーナーの手前で前が狭くなり、中団につけていたにもかかわらず、ズルズルと後退し後方で4コーナーをカーブ。
これではどうしようもなく、このレースは参考外ということでひとつ。



8着、フィールドベアー

夏に力を発揮した福島巧者も今回はズルズルと失速。
わざわざ福島まで来て・・・、なにやってんだ?

夏競馬にフル参戦して、毎日王冠を使っていい加減疲れてきたところだったのだろう。
そこらへんの判断は調教師含め関係者がもっとしっかりすべきだった。

あと、やはり北海道巧者という印象のほうが強い馬。
もう一度、夏にローカル重賞で出てくるようなら北海道限定で買ってみよう。
こんなに惨敗するような馬ではないはず。



10着、タスカータソルテ

まぁ、少し考えればこんな泥仕合になるような福島記念なんかこの馬に合うはずがないわな・・・。
せっかくマツリダゴッホを倒したということで、評価が上がったはずなのに、こんなところで走っていては・・・。
少なくとも中央の重賞で走っていなければならない馬、今回はなんと言ってもかわいそう。
能力をまったく出し切れなかった。

マイルチャンピオンシップ(GⅠ)-回顧

01.◎ブルーメンブラット
02. スーパーホーネット
03. ファイングレイン
04.△カンパニー
05. ローレルゲレイロ
06.△マルカシェンク
14.▲サイレントプライド
16.○エイシンドーバー

~夢にまで見たGⅠ初制覇、最後に咲いた大輪の花、有終の美でブルーメンブラット~

エイシンドーバーが好スタート、ジョリーダンスがスタート後遅れる。
先行争いはそれほど激化せず、コンゴウリキシオーが控えて、ローレルゲレイロとマイネルレーニアがハナ争い。
結局、マイネルレーニアが前。直後にサイレントプライドも積極策、外からエイシンドーバー、間スマイルジャック。
ラーイズアトーニーも楽に好位、中団にはショウナンアルバ、内ファイングレイン、外リザーブカード。
1馬身遅れてキストゥヘヴン、その後ろブルーメンブラット。
後方馬群、追っ付けてカンパニー、アドマイヤスバル、スズカフェニックス、
スーパーホーネットはその後ろで後方3番手、マルカシェンクが続き、殿に単騎でジョリーダンス。

前のほうが徐々に固まって半マイルを通過、しびれる手応えでGoサインを最初に出したのはスーパーホーネットだった。
「行くぜ、ホーちゃん」、スーパーホーネットがス~っと馬群の外を上がっていく。
対称的に内で我慢するファイングレイン、ブルーメンブラット。

直線向いてマイネルレーニアが先頭、内からローレルゲレイロ、外サイレントプライド。
その後ろにファイングレインがいて、外からスーパーホーネット、ブルーメンブラットは内で我慢。
外からスーパーホーネットがすごい脚であと100mで先頭に立つ、内からブルーメンブラット、間ファイングレイン。
その後ろから追い込んでくるカンパニーやらマルカシェンクが論外。
3頭の叩き合いからファイングレインが脱落する、内ブルーメンブラット、外スーパーホーネット。
先に脚色が鈍ったのはスーパーホーネットだった。
内からブルーメンブラットが抜けて1着、悲願のGⅠ初制覇、2着は昨年に引き続きスーパーホーネット。
3着に復活を果たしたファイングレイン、道中から行き脚が悪かったカンパニーは4着という結果になった。



優勝はブルーメンブラット。

まず、パドックの迫力がいつにも増してすごかった。
この馬はバランスが良くて外をスムーズに歩くタイプなのだが、今回は+10kg。
貫禄と自信に満ち溢れているようだった。
ハリが抜群、筋肉量も春とは比較にならないぐらいで5歳の夏にまたグッと良くなっていたようだ。
自分で言うのもなんだが恐ろしい馬である。

レースはすべてがうまくいった結果がこれだったと思う。
作戦といい、内という進路選択といい、石坂師と吉田豊が完璧に練った作戦が功を奏した。
「道中は牡馬のようにデンと構えて、直線では牝馬のようにキレる」ほんといい馬だったなぁ。



2着、スーパーホーネット

いくぜホーちゃんのタイミングはさすがにちょっと早かったか。
残り100mで完全に先頭に立っていたが、そこからほんの少し末脚が鈍った。
最後は本当にガス欠、仕方ないとはいえジョッキーは枠順の不利や展開を跳ね除ける騎乗ができなかったということ。
GⅠになるとワンパンチ足りないというのは、その辺の甘さ。
もう少し前につけるという選択肢もできたはずだし、工夫が一つでもできていればこの馬が戴冠していただろう。


3着、ファイングレイン

重い斤量から開放されるとやっぱりいいところがあるんですね。
1600mという距離に関しては何も心配していなかったが、近走のデキからまずないなと思ってしまった。

それでも、パドックを見る限り、本当にハリがあって気合もあっていい状態。
道中もしっかり流れに乗り、内でロスなく回って真ん中まで出すという好判断だった。
最後、置いていかれたのはキレ味の差。これは仕方ない、完全に能力を出し切っての3着。



4着、カンパニー

こちらが重症。
スタートはそんなに悪くなかったが、道中は追っ付けどおし。
この秋2走で再び前にいけなくなってしまったのか?
これは厳しい、漁夫の利を狙って追い込みにかけたが、マイルCSでそれはめったに起こらない。



5着、ローレルゲレイロ

道中はマイネルレーニアを行かせて虎視眈々の構え。
4コーナーを周って、スッとラチを頼って加速すると、これは・・・という脚を見せたが、
最後は差し馬のキレ味に屈した形だった。

そもそも京都のマイルではちょっとつらそう。
直線の短いコースで。



6着、マルカシェンク

2日連続でこんなような競馬。
それでは相当強い馬でもあっさりと星を落としてしまうだろう。
とにかく消極的過ぎる。ラストはバテた馬をスイープして6着まで、この騎手は学習能力がなさそう。



14着、サイレントプライド

GⅠ初挑戦の重圧か、まったくいいところなし。
まぁ、マイネルレーニアもローレルゲレイロも負けているし仕方ないところだが、
それにしても先頭に立って交わされてから失速ぶりはひどいものがあった。
この馬、たぶん交わされると一気にやる気がなくなる。



16着、エイシンドーバー

なんというか、チャレンジした形がうまくいかなかったのだろうか。
最初に10完歩だけテレビに映って、それで終了。
よそ行きの競馬をしたのも確かながら、このようなレースになったら伸びてこなければいけない馬。
もしかして・・・、終わった?

東京スポーツ杯2歳ステークス(GⅢ)-回顧

01. ナカヤマフェスタ
02.◎ブレイクランアウト
03.▲サンカルロ
04.○ダノンカモン
05. スズカワグナー
13.△ピサノシンボル

~父譲りの勝負根性でクラシックへ殴りこみ、ここ一番でお祭り騒ぎナカヤマフェスタ~

ほぼそろったスタートもダノンカモンが行き脚つかず後方から。
フレンドケント、ヒラボクエクセル、スズカケの3頭が前へ、どれも折り合いがつかず四苦八苦。
直後にナカヤマフェスタ、スズカワグナー、ピサノシンボルが追走、前とは違い涼しい顔で追走する。
中団には追っ付けてメイショウドンタク、ラインブラッド、サンカルロ。
その1馬身後ろにブレイクランアウト、セイクリッドバレー、後方にダノンカモン、バックハウス。
殿からマッハヴェロシティが追走して、平均ペースからやや遅め。

前のほうだけ固まって4コーナーをカーブ、ブレイクランアウトはジワ~っと外へ。
直線に入り、ヒラボクエクセルが単騎抜け出す形になるが、外からナカヤマフェスタ、直後からブレイクランアウト。
その内からサンカルロも顔を出して大混戦。
ナカヤマフェスタとブレイクランアウトの差は半馬身、捕らえそうで捕らえきれず、
ナカヤマフェスタがクビ差先着、デビュー2連勝でGⅢ制覇、2着ブレイクランアウト、
3着サンカルロ、ダノンカモンは追撃体勢に入るも4着までだった。


勝ったのはナカヤマフェスタ。

道中はやりあった3頭のすぐ後ろで折り合う形。
2歳戦で人気薄の馬が来るパターンって、毎回こうなんだよな。
運がいいとしか言いようがない、あのポジション取りが今回のベストポジションで、
そのままロスなく周り、併せ馬で父譲りの勝負根性を発揮したという感じだった。

能力的に派手にアピールできるところはないものの、並んでから抜かせないのは父ステイゴールドのそれ。
産駒でもマイネレーツェルなどのように、追い比べ+末脚勝負になると無類の力を発揮する。

ただ、この馬も父同様小柄な部類。
使われて上昇するタイプには見えず、休み明けのトライアル戦などで狙いたい馬。
器がそれほど大きいようには現時点では感じなかった。



2着、ブレイクランアウト

レース上がりが34.3で好位から抜け出した馬に上手にやられてしまったという印象が強い。
いい手ごたえで4コーナー周ってきて、33.4の脚でクビ差まで追いやっているのだから、能力はありそうだが、
レース後の武豊のコメントで「まだ余力がありそうだったのに」という発言は気がかり。
クラシック路線で活躍するには全力を出し切らないと困る。

とはいえ、今回が初めてビッシリ併せる形でのレースになったので、この1戦で変わってくる可能性は十分にある。



3着、サンカルロ

インコースから抜けて上位2頭に迫ろうとするも逆に離されてゴール。
勝負どころで前にいたのがナカヤマフェスタで自ら動くことができずかわいそうなレースだったが、
追われてからの反応は良かった。・・・が、その反応がホントに一瞬でこの馬は長くいい脚を使えない可能性がある。

おそらく府中などの長い直線には適正なし。
内から抜けてこられる器用さと一瞬のキレで勝負するなら、中山でどうぞ。


4着、ダノンカモン

今回は出負けがすべて。
上がりの時計が速すぎて、あの時計ではどうしようもない。
ただ、4コーナー周ったところの位置取りが悪すぎ、あの時点で着狙いじゃないの?
と、思ってしまうほどポジショニングの悪さが目立った。

ちゃんと流れに乗れればこんなことはないはず。
今回は参考外でよさそうだ。


5着、スズカワグナー

こちらも上位陣が壁になって二度も頭を上げる致命的な不利を受けていた。
結果的に仕掛けが遅れる形になったので仕方ないところ。
ただ、他の馬と比べるといい位置取りにいたはずなので、
勝負どころで行かなかったのか?行けなかったのか?

答えは行けなかったみたいだ。
「スッと反応できないところがある。勝負どころで離されてしまって・・・。」
というアンカツの発言もあり、もう少し時間がかかりそうだ。


13着、ピサノシンボル

ハミ受けが敏感で些細なことが大きく響く馬。
そういった馬が不利を受けてしまった(外から寄られた)のは残念なところ。
「接触で惨敗。」2歳戦にはよくあることだけど・・・。