キャロットクラブ全頭斬り2021 61-70
61.ラフォルジュルネの20(ドレフォン)★★
母ラフォルジュルネも活躍馬ですし、グレイトフィーヴァー牝系だけにアベレージは高そうですが、
この母の仔はちょっと結果を出せていないですね。
馬体は背中が長く完全に母の印象が出ていますね。
あまりドレフォンらしさを感じない造りなので、母だけのイメージだとスピードが足りない印象です。
また、歩きも外孤歩様気味でちょっと癖が強いかなとも思います。
62.ディアデラノビアの20(ドレフォン)★
ディアデラノビアの仔ですが、かなりヒョロヒョロではっきり言ってイメージがよろしくないですね。
前捌きもちょっと硬めでクリクリっとした目だけが唯一の魅力って感じになってしまいそうです。
63.ライジングクロスの20(リアルスティール)★★★★★
母のライジングクロスはアースライズを輩出していますが、ちょっとここに来て活躍馬を出せていません。
ちょっと血の勢いという意味では足りない状況ではありますが、馬の造りは素晴らしいですね。
馬体はトモの造りが素晴らしくリアルスティール産駒らしさを強く感じさせますし、
馬体の厚み、バランスともに申し分ないですね。
踏込も良いですし、膝の捌きが素晴らしく、芝の中距離で楽しみな存在になりそうです。
64.ラカリフォルニーの20(キタサンブラック)★★★★
母父のDutchArtは遡ると日本で相性の良いMachiavllianの血統。
スプリント色が強く、キタサンブラックとの配合で懸念になりがちなスピードを補う構成です。
実際に中央で勝ち上がっているキタサンブラック産駒の60%が母父ミスプロ系ですから狙いとしては良いでしょう。
馬体はマイルでも行けるのではないかというぐらい背中が短めでまとまりの良い造りをしています。
膝下はやや長めで歩き方に柔らかさがあり、キタサンブラックのいい意味での緩さもちょうどいい感じに調和しているように思います。
先行して長い脚を使いながらマイルぐらいで押し切る競馬が想像できる良い馬だと思いますし、
そのイメージも厩舎に合っているのではないでしょうか。
65.サンブルエミューズの20(キタサンブラック)★★
近親にマルシュロレーヌが出たことでさらに血統の価値がさらに上がってきました。
また、母のサンブルエミューズも実力馬ですし、ノヴェリストで4勝馬を輩出するなど、ポテンシャルの高さを見せています。
馬体はキタサンブラックのイメージが良く出た脚が長めで背中も長い造りなのですが、
ちょっと背中は緊張感が足りず、少しトモの容積も足りない印象が強いです。
また、長距離で活躍してほしいということを考えると、少し繋ぎが短すぎる気もします。
全体的に悪くはないのですが、キャラクターがパーツによって違う感じがしますね。
66.プラチナブロンドの20(サトノダイヤモンド)★★
アベレージの高いソニンク牝系。貴重なアドマイヤベガの血を持つ一頭です。
一目見てなかなかバランスの取れて良さそうな馬体に見えるのですが、
サトノダイヤモンド×ジャングルポケットらしく相当胴長な造りです。
それだけならまだしももう一つ気になるのが、体高の低さ。つまり脚の短さです。
長い距離で頑張ってほしい血統構成だけに、この脚の短さはちょっとイメージが合わないですね。
脚捌きもあまりイメージに合わずせかせかしているかなという印象です。
67.ピースエンブレムの20(サトノダイヤモンド)★★
元出資馬ブライトエンブレムの牝系ですね。この血統はとにかくよく見せることが多いので、判断がなかなか難しいです。
まずサトノダイヤモンドとの配合ですが、ブラックエンブレムで走っている馬の傾向のステイヤータイプでゆとりのある造り、
悪く言うと緩いタイプの種牡馬で結果を出しているので、これはサトノダイヤモンドもマッチしそうです。
馬体は測尺はちょうどいいサイズかとは思うのですが、
背中が長めで緊張感がイマイチであるところとトモが薄目でやや踏込が甘いところ、
返しが少し足りないなど大幅なマイナスはないもののちょっと狙いづらい要素が多いです。
68.エレガントマナーの20(ハービンジャー)★★★
元出資馬リーガルプレゼンスの弟。しかし、ここまで何頭も出てきては勝ち上がっているのですが、
すぐに頭打ちになってしまいますし、また体質面でも強くないのか出走回数を稼げている馬も少ないのが現状です。
馬体は骨格はこの血統らしくフレームに伸びがあってよいですが、肩回りもトモも筋肉量が足りません。
生まれとのバランスで見ても相当サイズが小さくて、あまり成長してきそうな雰囲気がないんですよね。
脚捌きは硬めで繋ぎの感じもダートの方がよさそうなところだけに、どうしてもガサが足りないのは気がかりです。
69.アウェイクの20(ハービンジャー)★★
初仔のウェイクアップが募集時から見栄えしていたのですが、
ハービンジャーに変わって2番仔になったこちらは現時点の見栄えという意味では一歩劣る印象です。
測尺的にはそれほど目立って小さくはないのですが、馬体の完成度が低く、
筋肉量が足りていないところと頭が高く歩様が硬めなところがちょっと評価しづらいですね。
ゴスホークケンやステラヴェローチェのように早くから活躍馬を出すファミリーだけに、
もうちょっと募集時からの見栄えが良いほうが安心できるかなと思います。
70.ローズノーブルの20(ルーラーシップ)★★★
募集再開のジュビリーヘッドも3勝目。近親の出資馬シュヴァリエローズは萩Sを勝ち皐月賞にも出走しました。
はっきり言って派手さや大物感がある血統ではないのですが、
募集時に見栄えしなくても案外何とかなるのがこの母系の特徴かもしれません。
この馬もまたルーラーシップで3月生まれにも拘らず、体重は平均以下ですし、トモの筋肉量が薄く、
首の位置が安定しない歩様になっています。
それでも前後ともに良く関節の可動域が取れていますし、芝の中距離でそこそこやれそうなオーラは持っています。
現時点では高い評価は難しいですが、傾向的にも成長力に期待するという手ならありかもしれません。
キャロットクラブ全頭斬り2021 51-60
51.クルミナルの20(エピファネイア)★★★★★★
ククナ、アライバルと重賞には手が届いていないまでも活躍馬を連続で輩出したクルミナルの4番仔。
厩舎が藤原先生に替わりどう考えても本気度が違います。お値段通りの一番馬じゃないでしょうか。
また、馬体も黒光りするので良くは見えるのですが、それを除いても素晴らしいですね。
踏込の鋭さ、深さ、返しの強さも十分で歩様にも隙がありません。
サイズがちょっと小さいかなぐらいで、ほとんど減点材料のない馬だと思います。
52.エールデュレーヴの20(エピファネイア)★★
ステイヤータイプを多く輩出する血統ではありますが、根本的にややスピード不足の馬が多い印象です。
エピファネイア×ディープインパクトもステイヤー指向があるので、そのあたりを気にかけておきたいですね。
そういった視点でこの馬を見ると、どうしても背中が長いですし緩さが際立ちます。
かなりインに切れ込む歩様でもありますし、芝の長い距離でというところを考えると繋ぎが短めなのもちょっとミスマッチではないでしょうか。
53.レイリオンの20(エピファネイア)★★★★★
リリサイド牝系の初仔。ダイワメジャーの肌なので、大柄には出る可能性が高いかもしれませんが、
それにしてもしっかりとした造りの仔が出てきましたね。
造りはほぼダイワメジャーですね。背中が短めで胸が深く、トモの容積も十分です。やや硬めですが脚捌きが力強くパワーを感じます。
懸念はサイズのわりに管囲が細いところでしょうか。脚元も正確そうなので、そこまでリスクは高くないと判断できるかと思いますが。
54.トータルヒートの20(ドゥラメンテ)★★
先週の新馬戦でキャンデセントが勝ち上がり、ついに産駒初勝利を挙げたトータルヒートの仔。
これもまた藤原先生なので、期待度の高い一頭かなと思います。
背中が長めのステイヤータイプの造りではありますが、管囲21cmでなかなか力強い雰囲気を感じる馬体です。
しかし、前肢の可動域が足りず、膝の使い方がちょっと下手な感じの歩様です。
ドゥラメンテでは結果を出している母父ミスプロ系とのカップリングですが、脚元のリスクは少し高いかもしれません。
55.リーチングの20(ドゥラメンテ)★★
このデインヒル系にドゥラメンテというのはノーザンファームが非常に多く種付けしていてかなり人気しました。
ただ、リバースレーやディアマンテールなど前評判がめちゃくちゃ高かった割には
活躍馬をアスコルターレしか出せなかったので少し懐疑的に見ています。
馬体は4月下旬生まれということを考慮してもちょっと頼りないです。
トモが薄めで脚捌きも大して柔らかさが出ていないというのは気がかりですね。
56.コルコバードの20(モーリス)★★★
ステイゴールド肌の初仔。母は芝中距離で5勝を挙げたコルコバードで、これは母優先の出資者がいかにも集まりそうな一頭です。
馬体はやや薄手ではありますが、まとまりの良い素晴らしいバランスを披露しています。
返しも鋭いし、歩きは悪くないのですが、前の捌きだけがどうしても気になります。
モーリスで小柄というのもちょっと傾向には合わないかもしれません。
57.ディオジェーヌの20(モーリス)★★★★
黒々と光り非常に良く見せる馬が多いフォーシンズの牝系。
兄のリブーストが新馬戦を破天荒な勝ち方でしたし、注目度が上がってきそうな一頭です。
こちらはモーリスらしい力強い立ち姿。前から見ると意外と薄めではあるので、最終的にサイズがそれほどまでとはならないでしょう。
繋ぎの柔らかい歩きで芝でこそというタイプでしょうか。
大物感があるわけではないですが、堅実に良いところまで行く可能性が高そうです。
58.スペクトロライトの20(モーリス)★★
こちらもモーリス×ディープインパクトの配合。
兄のライトウォーリアなどダート寄りの配合が多かったので、モーリスに変わってどういうタイプになるでしょうか。
馬体は胸囲が示す通り厚みが素晴らしくモーリスらしさを感じさせるものです。
ただ、繋ぎがかなり硬い分、前の捌きが悪くなっており、また左前脚が内向気味なので、
脚元がちょっと不安になってくる可能性があるかなと思います。
59.グランデアモーレの20(モーリス)★★★★
脚元にやや不安を残すものの、強烈なスピードを持った馬を輩出しているグランデアモーレの仔たち。
末脚の持続力が魅力の馬が多く、モーリスとのカップリングで長所が生かされることに期待したいです。
こちらもまた牝馬ながらモーリスらしさを感じさせる厚みのある馬体です。
どうしても緩さが出てしまいそうなカップリングではありますが、脚捌きには軽さがあり、
繋ぎが緩い分を差し引いても柔らかさを感じさせます。
あとは腰回りに力がさらについてくると首の位置が低くなりさらに推進力が上がってくるのではないでしょうか。
60. リリカルホワイトの20(ドレフォン)★★
大型馬を大量輩出するリリウムの母系ですが、この馬は普通ぐらいのサイズで収まりそうです。
しかし、かなりの立ち繋ぎで左前脚がやや弓脚気味な感じになってしまっています。
また、トモがちょっと薄く、腰も甘めで全体的に前掛かりになっていますので、
脚元のリスクがそこそこ高いんじゃないかなと思います。
キャロットクラブ全頭斬り2021 41-50
41.アドヴェントスの20(ミッキーアイル)★★
かなり濃いクロスが多いカップリング。母は勝ち鞍が1800~2000mなので、
スピードを補強するという意味では悪くないかなと思います。
馬体は背中が短く、首が太いといういかにも短距離寄りの造りです。
前後ともに踏込もあまり入らないので、ちょっと硬さがあるように感じます。
サイズ的にもやや厳しいので、平坦専門のスプリンターといったところでしょうか。
42.フォトコールの20(Quality Road)★★★★
今シーズン最大の謎馬と言えるQuality Roadの仔2連発。
フォトコールは3億弱で導入していることもあり、いきなりめちゃくちゃ強気な値付けでしたね。
4月生まれということもあり、完成度という意味ではイマイチですが、この先の伸びしろを十分感じさせます。
いい意味で緩い造りをしているので、鍛えていくことで締まってくればかなり見栄えのする馬体に変貌しそうです。
43.ウィープノーモアの20(Quality Road)★★
こちらもQuality Roadですね。母はアメリカのGⅠ馬で日本でも活躍馬はいないものの、
評価が高いMine Shaftの血統はアワブラッドと考えても非常に可能性を感じます。
馬体はとにかく巨大なフレームが目立ちます。
まだ筋肉がもりもりというわけではなく、さらに大きく成長していきそうなので、最終的にはかなりの大型牝馬に育っていきそうです。
繋ぎの柔軟性に乏しいので、ややリスクありそうです。
44.アヴェンチュラの20(ロードカナロア)★★★★
期待され高額募集が続くアヴェンチュラの仔。ただし、脚元の不安が付きまといここまでは活躍馬を輩出できていません。
ロードカナロア産駒になって、まずこの馬は脚元がしっかりしているところがいいですね。
繋ぎの柔軟性もちょうどいいですし、返しも強いです。前からの歩様も真っすぐ出ているので不安は少ないと思います。
ただ、現時点では馬体がかなり薄くこれからしっかりと筋肉が付いていくのかなという感じです。
そうなると、現在の馬体重からさらに増えていきそうですよね。
結局、重くなっちゃうとカナロアの良さも生きないので、そのあたりがどうでしょうか。
45.アディクティドの20(ロードカナロア)★★★★
キンカメとの配合でクルーガーとサクセッションを輩出。ロードカナロアの牝馬と思うとかなりしっかりとした造りをしています。
トモの容積が大きく、背中の緊張感もまずまずあります。力強い脚捌きで、脚も真っすぐ出るところに好感が持てます。
気になるのは返しのパワーがちょっと足りないところと、さらにキ甲の抜け具合からもう少し大きくなる可能性があるところでしょうか。
46.フロアクラフトの20(ロードカナロア)★★★★
リッチダンサーの牝系ですが、その孫世代はここまでちょっと苦戦気味です。
フロアクラフトの仔もここまでやはり苦戦気味で、しかも募集時に非常に良く見える分そのギャップに首を捻りたくなります。
この馬はさらに厩舎が中内田厩舎とさらに狙いたくなる要素にあふれていますね。
馬体は黒光りする美しいライン。背中が短めで胸も深く、距離に限界はありそうではあるものの、
スピード能力には優れていそうなカナロア産駒らしさもあります。
懸念は繋ぎの柔軟性があまりないところと左前だけ外向とという左右差でしょうか。
47.ワイの20(ロードカナロア)★★★★
今年度唯一の追分提供馬。G1で3頭募集されて結果はイマイチだったのですが、
その後もセレクトセールで高額募集されるなど期待を集めている繁殖ではあるんですよね。
馬体は5月中旬生まれであることを考慮すると成長が早く、他のカナロア産駒と比較しても遜色ない出来です。
厚み十分な肩回りもトモの容積も十分あります。踏込の鋭さも及第点です。
ただし、前肢の間が狭く内に突き刺すような歩き方をしているのはちょっと気になります。
48.ホットスウェルの20(ハーツクライ)★★
アイオイファームの生産馬。母はかなりベテランの域ですが、
ノーザンファームの生産馬たちと比べると繁殖成績はイマイチで、やや狙いが立ちづらいです。
また、馬体の面でも牡馬で管囲18.5cmというのはかなり厳しいです。
成長の遅さを考慮するとこの後大きく変わってくるかもしれませんが、リスクの方が高そうです。
49.ハヴユーゴーンアウェイの20(ハーツクライ)★★
ハーツクライと相性の良いナスルーラ系とのカップリングです。
ただし、この母父Congratsは、ハートレーとモンファボリぐらいで期待度の割に厳しい結果が続いています。
同じカップリングだった3歳馬アンドルディースも未勝利で終わってしまいました。
この馬サイズやフレームは素晴らしいものがあります。
胸の深さや背中の強さを感じさせる造りですし、やや固めながらキビキビ動けています。
しかし、どうもトモの容積や脛当たりの筋肉量が足りないように感じます。
また、トモの返しもあまり強くないところがちょっと気掛かりです。
50. インナーレルムの20(ハーツクライ)★★★★★
上は1.2億円でサンデーRで募集のかかった期待の繁殖牝馬。ハーツクライでこの値段であれば、お値段的には納得といったところです。
背中のラインが美しく、胴に伸びがあり、筋肉も付きすぎておらず絶妙なバランスを保てています。
繋ぎの柔軟性もいいですし、柔らかい歩様で歩くことができています。
やや距離適性が長いところをどう判断するかというのがこの馬の課題です。
そして、すべての馬を短距離志向に変えてしまうこの調教師とは明らかなミスマッチでしょうね。
ここじゃなければなあ…。