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【牧場見学】社台サンデー募集馬検討

グランデッツァの牧場見学の帰り際、すかさず取り出す募集馬リスト。
OFFICEに着くまでのわずかな時間を使い、今年の募集馬について聞こうとすると、
「事務所で相談に乗りますよ!」と心強い一言。

いつもは立ち話で聞いていたのですが、今年はなんだか待遇が違う(笑)


グランデッツァ効果か?とうきうきしながら事務所で開くわ開くカタログ。
たまたまセレクトセールの下見に来ていた藤原英師、的場師と挨拶を交わし、いざ。


今年は補償問題もあり高額馬に突っ込むことは考えていないということで、
一口100万いかないぐらいで楽しませてもらいたいというスタンスでした。

牝馬が全然いない状況でもあり社台でもそろそろ牝馬で良い馬を持ちたい。
なんてことを伝えたうえでのオススメを聞いてみました。




まずは、気になっていたウォートルベリーの10。
すぐ上の兄ストローハットが金子氏に高額で落札され、
今後確実に伸びてくるファミリーと踏んでいるので、かなり期待している馬。
ウォーエンブレムらしくやや細身で腰に甘さがみられるのかなという不安もある馬ですが…。


「見た目も美しい馬ですが、良くも悪くもウォーエンブレムらしさが目立っている馬ですね。牧場での動きを見ているととても俊敏な動きをしますし、脚元もノートラブルです。らしさというのはとにかく気性です。自分が一番でないと納得がいかない性格のようで、集団に入っても先頭を譲らないですね。それゆえ神経質なところがあって馬体もあまり大きくなってこない可能性はあると思います。440kgぐらいでデビューできれば良い方でしょうね。」


う~ん、一発の魅力を秘めた馬ですが、やや気性面の脆さを内包している感じですね。
ただし、この馬体、血統も魅力的。今後一口65万で出資できるチャンスはないかもしれません。
当たればオープンクラスも期待できる良駒。リスクを天秤にかけてもこれは魅力的です。





牝馬でクラシックを狙うなら…、先方から名前が真っ先に上がったのがブッシュファイヤーの10。
母はGⅠ3勝という血統馬で09産の兄に社台で募集されたフィーバーウェイブを持つ2番仔。
兄はフジキセキらしさが出ていることもありあまりPOGなどで注目はされていませんが、
この2番仔、パンフを見てもDVDを見てもバランス、ハリ、ツヤなどどれをとっても一級品。


「牝馬で一口100万円というのはかなり強気な価格設定に見えるかもしれませんが、これは牧場としても本当に期待している馬です。どこかで間違いなく重賞級が出るという確信がありますし、自信を持って推奨できる馬。ちょっと気性の勝ったところがあって、馬体も小ぶりですが、やっぱりクラシックを目指すのであればこの馬。良いところまで…と思ってます。」


確かに帰ってきてからDVDを見返してみてもとにかく文句の付けどころがないという感じで良い馬でした。
あとは馬体がどこまで大きくなってくるかというところと関東馬の牝馬というのをどう取るかでしょう。
まだ結果の出ていない牝系ですが、順調に行けばかなりの確率で走ってくる馬だと思います。





胴長でスラッとした印象のあるジョリーノエルの10。
母系もそこそこしっかりしている印象で、やや細身ですが骨量があって面白いかなと思っている馬ですが…。

「見ての通り現時点では全体的に良い意味での緩さを持った馬体ですね。これぐらい余裕があったほうがこの先の成長にもいい影響を与えてくれそうです。ただし、ここからしっかりと成長していくとなればやはりダートが主戦場となるでしょう。」



思った通りの回答。人気のなさそうなところから狙ってみましたが、ダートでうまく勝ち上がってから長く楽しませてくれそうな印象ですね。金額的にも十分狙う価値のありそうな馬だと思いますが…。





それ以外の中で先方より名前が挙がったのが、
エミーズスマイルの10とペディクラリスの10の2頭。


エミーズスマイルの10については、
「メイショウサムソン産駒というのがおそらくみなさんの頭を悩ませるところだと思いますが、こちらとしても驚くぐらい血統から来る重さを感じさせない馬が多いですね。特にこのエミーズスマイルの仔は体の柔らかさと足腰の強さが特徴的で理想的なメイショウサムソン産駒と言えると思います。」



ペディクラリスの10について、
「ホワイトマズルは会員さんの中でも好き嫌いがはっきりと分かれるタイプの種牡馬だと思います。この産駒は見た目は厚ぼったく、重く映る馬が多いのですが、サンデーサイレンスとの相性が非常に良く大物も出る血統です。母は社台で募集してそこそこ活躍した良血馬ですし、走ってもおかしくない馬だと思います。」



パンフレットを見て思ったことですが、
確かにエミーズスマイルの仔を初めて見たときはこれがサムソン産駒?と目を疑いました。
血統的には芝ダート兼用でそこそこ活躍なんて思っていましたけど、これは確かに良駒かも。


ペディクラリスのほうは血統的には嫌いではないのですが、
やや前脚の繋ぎに緩さを感じたところがありパスにしました。厚みのある良い馬だとは思いますが…。




まだまだいくらでも来いという感じだったので、新種牡馬についても聞いてみました。
当然話題はチチカステナンゴ。

「この馬はすでに海外で結果を出してきてから輸入していますからね。母のスマラの産駒も日本で走っていますし、これまでの結果が出ていない馬を連れてきて種牡馬として失敗するパターンとは全く違うわけですから、当然結果が出るとは思っていますし、産駒の扱いについてもイメージはできています。」



そう熱く語るチチカステナンゴ産駒のオススメは意外にもサンクスアロットの10。
思い出の母系からオススメが出てきてしまいました。

「かっちりした感じでかなり恵まれた骨とバランスの良さを感じます。もちろんこちらに入ってからまだ結果が出ていない産駒ですから価格は抑えてますけど、これからはしっかりと結果が出てくる産駒ですから…。この馬は狙い目ですね。」






西でクラシックを狙うならと名前が挙がったのがマンハッタンセレブの10。
近親からズバズバと活躍馬が登場しているところですが、肝心の母の仔は今のところ微妙です。


「これは良い馬体になってきましたね。生まれが早いということで目立っていますが、しっかりした馬体で牝馬らしからぬといった感じです。やや大きめなところが気になるかもしれませんが、血統的にもバシバシ鍛えていきたい馬ですからね。」


確かにもう完成の域に掛かっているんじゃないかと錯覚しそうなぐらい成長の早いこの馬。
不安の少ない馬ですが、やはり結果の出ていない兄弟の存在が気がかりです。
馬のデキは良いと思いますので、若手の厩舎でジックリ育てていけば面白そう。




こちらから話題を振って聞いてみたかったのがシャトゥーシュの10。
英国オークス馬の仔ですが、結果が出ていないこともあり、お手頃な価格での募集でしたね。

「良いところつきますね。やっぱりロブロイの仔は牝馬を狙ったほうがアベレージが高い気がしますね。この馬も派手さはないですが、自分のペースでしっかり育ってきている印象です。長く楽しめるタイプの牝馬になりそうですね。」





あとは1位指名ではないところで狙いたい穴馬どころ。


やっぱり気になったのがアグネスショコラの10。

「これまた良いところを。母系からしたらこの額でさらに馬体も良いですからね。もうちょっと値を上げても良かったと思いますが、マヤノトップガンですからね…。そんなにふっかけるわけにはいかんでしょうということでこの金額になりました。」

ダートが主戦場になりそうな気がしますが、長く活躍して1000万クラスか準オープンぐらいまで狙えそうです。
募集代金ぐらいは簡単にペイしそうな気がします。



最後に費用対効果ならということで名前が挙がったのがトップサンキストの10。

「長く楽しめて、かつ費用対効果の高さならこの馬だと思います。この値段のクラスの馬のなかではなかなかだと思います。良いスピードを持っていて短距離ならかなりのところまで安定して持っていけそうです。」


こちらも募集代金も余裕で稼いでしまいそうですね。
短距離路線確定の血統ですけど、芝ダート兼用で安定して勝ち鞍を挙げてくれそうですね。




長々と語った募集馬話もこれでラスト。
最後に「桜花賞出してみたいです。」と言ったところ、
「今出た牝馬はみんな出るんじゃないですか?」と100点の解答をいただいたところで今回はおしまい。

この後はノーザンファームへ牧場見学へ。
強行軍の見学ツアーは後半戦。

その前に今年の応募馬を次のエントリで紹介したいと思います。

【牧場見学】グランデッツァ

この時期恒例の北海道。
昨年は予定が合わず行けませんでしたが、今年は無理をしてでも行きたい(←マイルの都合)ということで、
6月頭あたりから行けそうな日を物色…。

まず、土日は無理ということは仕方ないとはいえ、この時期は週後半もツアーが組まれておりアウト。
調教師来場を承知の上で、火曜日にねじ込んでしまいました^^

しかし、もうひとつ問題が…。
さすがに仕事の忙しい時期で2日休むわけにはいかず、日帰りを前提にしていましたが、
小松⇔新千歳間で行くとなると日帰りはどう考えても無理…。

結局、前日の夜にセントレアへ移動し、朝一の便で北海道。
ノーザンホースパーク→社台F→ノーザンF→新千歳空港。
最終便でセントレアに戻り、そのまま車で深夜の東海北陸道を爆走。
長い長い1日は深夜の2時半にやっと自宅に帰るという経験したことのない超過密日程となりました。



さて、まずは社台Fへ。

ここはグランデッツァのみ。牧場見学もそうだが今年度の募集馬についても聞かなくては…。

社台Fおなじみのvolvoでグランデッツァのもとへ。


Thoroughbred World-グランデッツァ-2011.6.14社台F


調教コースのすぐ近くの厩舎で休んでいたのですが、
まだまだコースで調教をやっていた馬がおりその馬がちょうど引き上げてくるところ。

登場したグランデッツァは、そんな馬をにらみつけ「俺も走らせろ!」と言わんばかりにイレ込み気味。
事務局のAさんが「厩舎の中に隠せ」ということでいったん落ち着くまで待たせました。

今までの経験では牧場見学は少しぐらいイレ込んでいても落ち着かせるまで待たせるなんてことはなかったですが、
グランデッツァは特別なのか、非常に大事にされている印象を受けました。

「体質が弱いわけではなく、とにかく常に走らせろというタイプで落ち着きを欠いてしまい、それで馬体の増減が大きくなってしまっている。やっぱり走らせると手綱を緩めた瞬間、反応良く併せた馬を簡単に突き放してしまうように素晴らしい素質を持っているのは明らかだが、あとはそれをどう生かしていくかを教えている段階。気性面でも最近は成長を見せているし、馬体重も大きな変化はなくなってきた。現状から早い時期から移動することは考えておらず、馬の状態を最優先に王道デビューを考えている。」とのこと。


また、姉が桜花賞を勝ったことでとにかくマスコミの取材もすごいことになっているようで、
「もともと馬体や動きが素晴らしく、姉がどうこうという以前に非常に評判が高かった馬。ただでさえ注目される存在なのに、お姉ちゃんがあんな活躍をしてしまったからね。こちらとしても走って当然というプレッシャーみたいなものはあります。タキオン産駒でも脚元に全く不安はないし、気性面の課題さえ克服すれば当然大きな舞台での活躍を期待できるでしょう。」と期待を込めている感じ。



ややイレ込んでいる印象はありましたが、それでも動きの柔らかさ、馬体の造りからいかにもキレそうな感じ。
ここからペースが上がってきて一番つらいところになるでしょうが、
体調面だけ気を付ければ、やはり素質は今までの馬たちとは違うなぁという印象すら受けました。

牡馬相手で決められるかヴェルデライト

前走は好位からグイグイ行って終いまで粘って2着。
牝馬限定とはいえ馬柱にはズラリと小さな数字が並ぶハイレベルなメンバーの中の2着は価値がありますね。

しかし、その後で牝馬限定の未勝利戦は7月の末まで一切なしという状況で、
陣営はこのまま続戦し牡馬にぶつけていくという判断になりました。

状態は確実に上向きですが、詰めて使ってきている上に今回は中1週で牡馬相手。
単走とはいえちょっと時計は出てこなかったですね…。
もともと調教走るタイプではないですが、心配な材料ではあります。


また、ジョッキーが和田騎手ということですが、これまでズブさを強引に追える騎手でカバーしてきました。
和田騎手に替わってそこをどう補っていくかがポイントになりそうです。

今回も良血馬のライバルがズラリ。
外枠から流れに乗って、今度こそ先頭で駆け抜けてもらいたいところですね。