社台サラブレッドクラブ全頭斬り2022 51-60
51.ケンホープの21(キズナ)★★★
デビューした2頭プールヴィルとスーパーホープはともに短い距離を中心に重賞戦線で活躍を果たす一方、
未デビュー馬もおり、2歳のアズワンウイッシュの体質への指摘コメントもあるなど、
やや当たりハズレの大きいタイプのように見えます。
この馬もまた走っている兄姉と同じように背中が短めで短距離が合いそうな雰囲気があり、
踏込は浅いですがピッチの早い歩き方をしています。
ほんのちょっと右前脚が内向していますし、歩幅が一定ではない不安定な面がありますので、
体質も含め悪い方に出なければ、スピードを武器にしっかり活躍してくれそうです。
52.カウアイレーンの21(キズナ)★★
今年はステイフーリッシュがサウジアラビア、UAEで重賞制覇、
ラリュエルもクイーンC4着、マラキナイア新馬勝ちと絶好調だったカウアイレーンの産駒。
再び矢作厩舎に戻るということもあって、おそらく人気になるでしょう。
馬体は腹袋がしっかりしているものの、背中が短くコンパクトな造り。
胸の深さやトモの容積も及第点であり、4月生まれながらもしっかりしています。
ただし、右前脚の出し方にかなり癖があり、内向気味に見えますし、
肩の可動域にも左右差があるように感じられるので、そのあたりが気になります。
53.グランディフローラの21(ドゥラメンテ)★★
アンティックオークションの牝系で勝ち上がり率はまずまずだったのですが、ここ最近はあまり勢いがありません。
初仔で姉にあたるフォーランマリアはカタログが届く直前の勝ち上がり。
とはいえ、他の馬たちも多くて2勝止まりです。それとなんといってもドゥラメンテ産駒なんですよね。
この価格はあまりにも安いと思います。
馬体は生まれを反映してか薄っぺらい感じであまり目立ちません。トモの容積が足りなくて全体的に非力な印象です。
また、両前の球節あたりの毛がモヤモヤして見づらいですが、あまりスッキリしてないような感じがしますね。
54.リメインサイレントの21(ドゥラメンテ)★★
続いてもドゥラメンテ産駒ながら異様に募集価格が安い一頭。
この馬のようにサンデーサイレンスを3×3で持っている馬は37頭もいますが、
中央での2勝馬が1頭だけとかなり厳しい状況です。
馬体は母父ホワイトマズルとは思えぬほど細身の造りでドゥラメンテの影響が強いかもしれません。
歩かせると右前が少し内に入ってくるのが気がかりです。トモの容積もやや足りておらず少し迫力に欠く印象ですね。
55.ハーエミネンシーの21(ダイワメジャー)★★★★
2年連続のダイワメジャー牝馬の募集になりますね。募集価格も200万円だけ値上げされています。
全姉と比べて一回りサイズが大きくなり、より力感のあるダイワメジャー産駒らしい馬体をしています。
トモの容積や筋肉量ともに十分で踏込もパワフルですね。
カタログには芝中距離重賞と書かれていますが、
脚元の繋ぎの感じを見るともうちょっと距離適性は短いのではないかと思います。
56.プレイプリティーの21(ダイワメジャー)★★★
祖母からのブラックタイプがびっしりと並ぶ血統構成ですが、日本への適性という意味では未知数でしょうか。
ひとつ上のサトノミスチーフが早々にデビューしたように仕上がりは早そうで、
この馬もまた骨格の造りは進んでいるように思います。
ダイワメジャー産駒の中では背中にゆとりがあり、すっきりとした造りですが、
少し硬めの歩様なので、もう少し関節の可動域があれば中距離まで守備範囲の馬に成長していきそうです。
57.ダイワダッチェスの21(ダイワメジャー)★★★★
両親ダイワの組み合わせですね。
母は仕上がりが早く2歳初週デビューから3歳秋まで9戦全て複勝圏と堅実な走りを披露していました。
1600mが限界といった感じの母にダイワメジャーなので、基本的にはスプリンターとみておきたいです。
4月後半の生まれで腰が高く成長途上の馬体ですが、筋肉量が豊富で、トモの容積もしっかりあります。
返しが強く踏込も今の時点でトモが入るのは好感が持てます。
短い距離で走る馬の要素をしっかり持ち合わせていますし、
体が出来上がってしまえばそこからは早そうなので、狙いやすい一頭かと思います。
58.ロイヤルネックレスの21(ドレフォン)★★★
やや古めかしい血統で最近の勢いはあまりないようです。
また、シンボリクリスエスとの配合となるとどうしてもダートを意識しなければならないのですが、
牝馬だとちょっとどうかなというのもあるし、ドレフォン産駒の牝馬が初年度案外だったのでそのあたりも気掛かりです。
馬体は背中が短めで胸が深いパワフルな馬に育っていきそうな雰囲気がありますが、
歩かせるとキビキビとした雰囲気の中にも柔らかさを感じさせる良いものがあります。
体高や管囲を考えると大幅な成長には期待できなそうなので、
ホームランはなかなか厳しいかなと思いますが、1,2勝してコツコツ頑張るということであれば可能性ありかと思います。
59.ビジューミニョンの21(モーリス)★★
母系のサクラサクⅡは元出資馬に立ちはだかったライバルのエイジアンウインズ等を輩出。
孫の代もまずまず走っており、中堅クラスの繁殖牝馬と言っていいでしょう。
モーリス×ダイワメジャーはいかにも重そうではありますが、3勝馬のタイソウを輩出しています。
馬体は5月中旬ということもあり、まだまだ完成度が低い状況でありながら、
すでにちょっと緩いような感じがしています。
また、繋ぎの短さもあって少しクッションが利いていないような歩き方にもなっているように見えますので、
やや狙いづらいかなという印象です。
60.ルフォールの21(モーリス)★★
白老のゴールデンサッシュ牝系。
レクレドールからも連続して活躍馬が出ていますし、活力は十分ですが、
この牝系は気性が危うく突然走らない方向に気持ちが向いてしまう馬も含まれているので判断が難しいところです。
馬体は5月生まれということもあって成長途上なのだろうとは思うのですが、
首の位置がかなり高く、右膝は被り気味、直飛気味な立ち方とやや怪しさを感じます。
管囲も18.1cmしかなく、歩かせても可動域があるわけでもないと不安だらけなのですが、
独特のバネ感を感じさせるのが不思議な感じでどういう成長を見せるのか楽しみですね。
いきなり中内田厩舎というのもなかなか驚きです。
社台サラブレッドクラブ全頭斬り2022 41-50
41. ペイドメルヴェイユの21(ロードカナロア)★★
ホワイトウォーターアフェアの牝系出身。
祖母ミスティックリバーから社台サラブレッドクラブに募集された4頭は3頭未勝利、1頭取下げ。
オーナーズでは走っているので、単純に相性が悪かっただけでしょうか。
馬体はやはり初仔ということもあってかなり小さめの造りになっています。
また、この体重でも繋ぎが緩めで短めです。肩の出があまり良くなく脚捌きにもやや硬さが残っています。
また、生まれやキ甲の感じから、ここから劇的に変わってくる要素も薄いかなと感じています。
42.クイーンズリングの21(ロードカナロア)取り下げ
43.ジュエラーの21(ロードカナロア)★★★
桜花賞馬ジュエラーの仔。初仔のキタサンブラック産駒ヴェールランスは新馬勝ちし、
その後メンバーのそろったエリカ賞を2着。骨折もあり休養していますが、3歳世代の社台では間違いなく上位の一頭です。
妹にあたる本馬は牝馬ということもあり、兄程の迫力は感じません。
4月生まれということもあって、まだまだ子供っぽいですが、背中が短めで短距離馬らしいフレームはしています。
歩様はやや硬めですが、キビキビ歩けているので問題ないでしょう。
バルドウィナ母系で成長も見込めるでしょうし、変わってくる可能性は高いと思います。
44.エスキモーキセスの21(ハーツクライ)★★★★★
祖母ウイニングカラーズから日本ではおなじみの血統。
ドウデュースと同じハーツクライ×ナスルーラ系の配合で、
友道厩舎でこの価格ですからいかにもクラシックを狙ってくださいという意図を感じます。
馬体も成長が早く素晴らしいですね。非常にバランスが良く背中のラインがキレイな中距離馬です。
前後ともにしっかりとした筋肉量で現時点での完成度が高いです。
立ち姿では脚が真っすぐなのですが、歩かせると少し外孤歩様気味ですので、気になる材料はこれぐらいでしょうか。
―ツアーチェック―
かなりの大型馬。ちょっと緩いかも。
45.マジェスティッククオリティの21(ハーツクライ)★★★
3歳世代の兄メジャークオリティはダート替わりできっちり勝ち上がり、
募集時からパワフルながらも馬体のバランスの良さを見せていただけに当然の結果だったでしょうか。
父がハーツクライに替わって本馬もまた大柄で前後ともにしっかり筋肉の付いた良い馬体をしています。
兄と違って管囲がやや細いところはありますし、
少し動きが硬いのでそのあたりもう少し改善されてこればいいかなといったところでしょうか。
46.メルヴェイユドールの21(エピファネイア)★★★★★
ゴールデンサッシュ牝系でなかなか大物を出せていないメルヴェイユドールの仔。
今年はエピファネイア産駒でグッと募集価格も上がりましたし、とにかく結果を出したいところ。
4月生まれで胴長の体型。それでいて背中の緊張感も良く、また可動域が大きく柔軟性を感じる歩様です。
体幹が強く軸がブレないというのもいいですね。
体型や父母の距離適性から長めが良さそうで、狙い通りの造りですからクラシック路線になんとか乗せたい馬ですね。
―ツアーチェック―
馬体のバランスが良く、周回展示の踏込が目立っていました。
47.ザレマの21(エピファネイア)★★★
優秀な牝系で自身も活躍馬だったザレマの仔。
産駒は一時期クラブ募集でなくセールに出されたりもしましたが、
デビュー戦で競走中止など最近はあまり元気がありません。
馬体は生まれが遅いこともあって、まだまだ幼く毛ヅヤなどもあまり良くありませんが、
骨格の造りは中距離馬らしく胴伸びがあって背中の感じは悪くありません。
まだ、全体的に筋肉が付ききっていないながらも、管囲もあって、
骨太な造りをしているので、これからの成長には期待できると思います。
48.イチオクノホシの21(エピファネイア)★★
母は惜しくも重賞制覇はならなかったものの、クラシック路線を走り抜けた活躍馬。
しかし、産駒成績がここまで上がっておらず一頭も中央競馬で勝ち鞍を挙げられていません。
馬体も姉のミルヒシュトラーゼと同様にサイズはあるものの、ちょっと完成度が低いというところがあって、
まだ腰が高く成長途上です。
それと全体的に繋ぎが立ち気味で歩きにも柔軟性がないように見えますので、現時点では評価しづらい一頭ですね。
49.カンビーナの21(キズナ)★★
ここまで連続してディープインパクトを付けられてきた期待の繁殖ですが、
しっかりと結果を出し、オープン馬含む4頭が複数勝ちと素晴らしいスタートを切っています。
今年はディープとの相性を意識してかキズナとの配合となりましたが、
思っていたよりも随分安い募集価格でちょっと疑いたくなりますね。
馬体はかなり毛が伸びておりあまり見栄えがしません。
とはいえ、脚は真っすぐですし、フレームは悪くないと思います。
脚元は後ろの繋ぎが短めなこともあり少しアンバランスで、歩かせると前の捌きもちょっと硬めに見えます。
肩回りの可動域はしっかりあるのですが、膝関節が少し硬い気がしますね。
50.フォルトの21(キズナ)★★★★★
母はダートGⅠ馬。キズナ産駒でGⅠ馬を2頭輩出したロベルト系のシンボリクリスエスも
ダートで行ける産駒を輩出していることもあり、相性は良さそうですね。
5月の遅生まれでありながら、骨量が豊富なタイプで重厚感のある骨格がすでに出来上がっています。
まだ、筋肉が付ききっていないので、やや幼さは残していますが、成長とともに逞しい馬体に成長するでしょう。
このような馬体の馬は動きが重くなったりしがちなのですが、
この馬はそんなこともなくしっかりスムーズに踏み込むことができています。
やや左前脚は外向気味ですが、繋ぎの長さや柔軟性もちょうどいいですし、
高いアベレージで活躍できそうな雰囲気を持っています。
―ツアーチェック―
周回展示で暴れており、危うく噛みつかれそうになりました。気性が課題かも。
社台サラブレッドクラブ全頭斬り2022 31-40
31.トレラピッドの21(リアルインパクト)★★
社台のクラブ募集としては昨年に続き2頭目。
2005年まれのベテラン繁殖牝馬ではありますが、繁殖キャリアの途中から輸入しているということもあり、
それほど目立っているわけではありません。
父はディープ産駒の中でもがっしり系のリアルインパクト。
胸の深さ、トモの大きさは十分で、すでにサイズがありそうに見える馬体ですが、意外と体重がない感じですね。
また、前脚の繋ぎの柔軟性が乏しいですし、歩かせてもあまり沈まないところがありますので、この点が心配。
右脚が特に立ち気味で、左右差があるのもあまり良くないように思います。
32.ヴェルメンティーノの21(ロゴタイプ)★★
今年もやってきた社台ファームお馴染みのサンデーサイレンス3×3配合です。
これもまた、ブラックタイプという意味ではちょっと日本での実績が足りない血統構成で、あまり惹かれないですね。
ロゴタイプ×ダイワメジャーも2頭いて中央では勝ち上がっていません。
馬体も3月生まれにしては測尺が足りていないように見えます。
脚捌きは可動域もあって、トモが少し流れてしまうところ以外は問題ないですが、
馬体面では特に秀でている点も見つけづらいです。腰が少し甘く入りづらいところはあるかもしれませんね。
33.アンナミルトの21(ヴィクトワールピサ)★★
勢いがあるわけではないですが、堅実な牝系の出身です。
初仔のストレートリターンが勝ち、本馬は3番仔。母も若く、ちょうど走り頃のプロフィールではありますね。
まだ、5月生まれではありますが、ヴィクトワールピサの仔らしく、
立派な骨格をしておりサイズに苦労することはなさそうです。
しかし、外孤歩様で脚の出し方もキレイではないですし、膝が被り気味で特に左前脚はあまり真っすぐではないですね。
前後ともに可動域もイマイチですし、動きの面でレベルアップは必要かと思います。
34.ブライトリビングの21(パイロ)★★★
白老でも勢いのあるダート血統、アピーリングストーリーの牝系。
祖母アイヴォリーカラーの産駒も非常に堅実で、募集価格分をペイした馬が5頭中4頭と素晴らしいですね。
そして、本馬もまたダート一本の血統で低価格の募集と魅力的です。
馬体はまとまりがあってスプリンター寄りで血統通り、捌きも少し硬めでピッチ気味ですし、
繋ぎも短めでこれも傾向に合っています。
肩が立ち気味なので余計そう見えるのかもしれないですが、少し背垂れ気味なのが気がかり。
ここが整ってくれば楽しみですね。
35.サルヴェーションの21(Le Havre)★★
Blushing Groom系のLe Havreは最近社台ファームが特に気に入っている血統のようで、
ラクレソニエールやアヴニールセルタンなど超活躍馬を輸入。
社台ファームからはデゼル、追分ファームからはセリフォスを輩出しています。
しかし、姉のワンダフルトゥナイトも超長距離馬ですし、日本のスピード競馬に対応できるかは未知数ですね。
馬体は膝下が長くスケール感はありますが、大味な造りに見えます。
全体的に少し硬めにあるいているところもあるので、ややリスクが高いかなと思います。
36.デインドリームの21(Le Havre)★★★★
凱旋門賞馬デインドリームの仔では、産駒成績はイマイチで、社台でも悲劇的な募集がありました。
2020年になってようやく日本に輸入されたようで、本馬は持ち込み馬としての募集となります。
馬体は5月下旬生まれということを考えれば及第点の造り。
毛ヅヤが良く健康そうで、前後の筋肉量が豊富で目立っています。
ややのっそり歩いていますが、これもあまり気にしなくていいと思います。
ただし、管囲18cmというのは気になりますね…。
日本で走ってきた馬たちも数使えなかったので、トラブルが心配です。
―ツアーチェック―
激しく暴れており幼い感じがしました。
37.ライラヌールの21(Uncle Mo)★★★
Uncle Moの産駒は日本への輸入実績が多く、2017年産ぐらいがピークでした。
勝ち上がり率は悪くないのですが、どうしてもJRAの番組体系だと頭打ちになってしまう馬が多く、
5,000万円以上稼ぐことができた馬がいません。
勝ち鞍の80%以上がダートなのですが、この馬は一見芝馬のようなスラリとした体型。
バランスは悪くないですし、骨格の造りもまずまずです。
歩きもスムーズでいいと思いますが、これから輸入してきてと考えると少し小さいように感じます。
お値段もここまで張ると狙いづらいですね。
38.ダンスウィズキトゥンの21(Yoshida)★★★★
輸入繁殖牝馬としてこれまであまり日本に馴染みのない種牡馬を配合されてきましたが、
ついにサンデー系との配合が実現しましたね。
芝馬らしい胴の伸びと柔らかい歩様を見せており、現時点での完成度の高さを感じます。
左前脚が少し外向気味ですが、キ甲の抜けも良く、それほどビッグサイズにはならないと予想しています。
順調なら早い時期から始動できるのではないでしょうか。
39.インフレキシビリティの21(ロードカナロア)★★
母はアメリカ芝の中距離馬。自身がミスプロを(3×5)×5で持っており、
さらにカナロアでミスプロを注入した濃いめの血統構成です。
早期から行けるようなスピード血統の仕上がっており、1月生まれということもあるので、
馬体の完成度は非常に高く、動きも悪くない、
さらに西村厩舎を予定しているとあって早い時期から始動できそうです。
しかし、一方で左前脚がかなりの弓脚気味。
筋肉量が豊富なタイプだけにかなり負担がかかるのではないでしょうか。
40.ダイワスカーレットの21(ロードカナロア)★★★★★
ついに牡馬が生まれたダイワスカーレット。
父、母父ともに超大物はさておき基本的に牡馬のほうが走る傾向にあるだけに大歓迎です。
4月下旬の生まれながら成長が早く、幅のある男らしい造り。
肩回りの筋肉やトモの容積、筋肉量ともに素晴らしく、毛ヅヤ以外は非常に良いですね。
前後ともに可動域が広く踏込も良いです。あとは勢いのないカナロア産駒に8000万というお値段との相談ですね。