Thoroughbred World -42ページ目

社台サラブレッドクラブ全頭斬り2022 81-87

81.カタマチボタンの21(ストロングリターン)★★

 

こちらも桜花賞で3着に入ったカタマチボタンの仔。

母としてはベテランの域ですが、産駒成績はイマイチであまり強気にはなれません。

ストロングリターンが安い種牡馬とはいえ、この値段にも納得といったところ。

馬体はやはりサイズが一番の懸念になります。

3月生まれで344kg。筋肉量が乏しいですし、毛ヅヤなどもイマイチです。

歩様も外孤気味で、肩の捌きもちょっと硬め。トモがペタッとしていますし、もう少し腰にも力が付いてほしいですね。

 

 

82.オレンジティアラの21(ヴィクトワールピサ)★★★★

 

超早熟血統のオレンジティアラですが、特徴は産駒にも受け継がれているようで、

ポメランチェは相当早い段階から活躍しました。

スピードタイプであり、ヴィクトワールピサとのカップリングがどのような路線に向かわせるのかは

やや未知数なところがあります。

馬体は4月生まれを感じさせない重厚なもので、牝馬ながら管囲21cmと逞しさが目立ちます。

黒光りして毛ヅヤは抜群で柔らかい歩様を見せており、背中も長めになっているので、母や姉よりも距離は持ちそう。

マイルぐらいを中心に早い時期からの活躍を期待したいですね。

 

 

83.カラフルデイズの21(カリフォルニアクローム)★★★★

 

ダートで堅実なアピーリングストーリーの牝系で重賞を制したカラフルデイズの仔。

産駒はややズブイところを見せながらもまずまず活躍しており、

父とのカップリングでもう少し硬さとスピードを注入したいところです。

2月生まれにしてはそれほど完成度が高いわけではないですが、

前後のバランスもまずまず取れており、測尺的にもバランスよく成長できています。

また、歩きはパワフルさが目立つ一方で、前肢がしっかりと踏み込めており、いかにもダートで戦えそうな雰囲気。

やや飛節の折れが深いところもパワーの要るダート競馬なら悪くは作用しないでしょう。

 

 

84.スタセリタの21(Frankel)★★★★

 

再びマル外になったスタセリタは再びFrankelとのカップリング。

わざわざ再輸出しているからにはどうしても結果が欲しいところです。

近親馬から牝馬2冠馬が出ましたし、改めての期待とはいえ1.2億円の募集とはなかなか強気です。

動画はなかなか見づらいタイプの動画ですが、返しが良く踏込の良さは伝わってきます。

馬体重も十分ありますし、体高は膝下の長さから芝の長距離を主戦に長く活躍できそうです。

気になるのは若干膝が硬いところでしょうか。

これだけフレームがしっかりして脚長の体型であれば、もう少し優雅に歩いてもいいのではと思ってしまいます。

 

 

85.インフレイムドの21(Uncle Mo)★★★

 

昨年度は東サラで募集されたインフレイムドの仔。

関東馬のところでも書きましたが、

父のUncle Moの仔が募集価格の5000万を稼ぎ切った馬がいないところはやはり気掛かりです。

日本の代表産駒になってようやくスタートラインという感じですから、なかなか厳しいです。

馬体は生まれを考えれば十分すぎるほどの筋肉量で力強い立ち姿が特徴です。

若干捌きに硬さがありますので、ストライドは伸びないのですが、

ダートの短距離馬ということを考えると悪くはないでしょう。

また、かなりの直飛なので、これが極端になりすぎないといいなというのはありますね。

 

 

86.インディアマントゥアナの21(Palace Malice)★★★

 

父のPalace MaliceはベルモントSの勝ち馬。弟にホープフルS2着のジャスティンパレスがいます。

母も重賞勝ちは芝の11Fで両親ともにスタミナタイプ。

日本で戦うにはスピードや瞬発力が必要となるので、そこは課題になりそうな血統構成です。

血統のわりにサイズがやや小さめの馬体ではありますが、

前後ともにバランスが良く、可動域や柔らかさ等日本の中距離以上で戦うことができる下地はそろっているように見えます。

ただし、膝が若干被り気味に見えて脚先までしっかり力が伝わっていないように見えるところもありますね。

 

 

87.ヴァイプランスの21(Mendelssohn)

 

父はBCジュベナイルターフを勝ち、母はBCジュベナイルフィリーズを3着。

いかにも早熟で早いうちからどうぞという血統構成です。

ということであれば、募集の時点からそれなりの完成度であってほしいところですが、

体高が低くまだまだ子供っぽいですね。

また、前捌きが極端に硬く、右前脚の繋ぎは歩かせても微動だにしないほどに硬いです。

社台サラブレッドクラブ全頭斬り2022 71-80

71.ザッハーマインの21(ニューイヤーズデイ)★★★★

 

ダート戦線で活躍した母にニューイヤーズデイをカップリング。

母自身ミスプロの4×4持ちだったので、父との間にもクロスが発生することになります。

馬体は非常に大柄で立派なものになりました。

非常にパワフルで、背中にゆとりがあり、胸も深く、

トモの容積もまずまずとダート馬としての素質を十分に兼ね備えているように見えます。

早いうちから戦えるダート馬として計算が立ちやすく、お値段とのバランスも良い一頭になるかと思います。

 

―ツアーチェック―

力感十分。仕上がりが早く、早いうちから始動できそう。

 

 

72.ザウェイアイアムの21(ミッキーアイル)★★★

 

晩成の傾向が見えてきているミッキーアイル産駒ですが、比較的体高が高めの馬が走っている傾向にあるようです。

本馬は145cmとかなり低くこの辺りがネックになってくるのではないでしょうか。

馬体は少し背中が甘いところはあるものの、踏込の深さや全体的な筋肉のハリの良さなどは感じられます。

まだトモ高でもありますので、成長次第で弱点を克服すれば一気に見栄えする馬に変わってくるかもしれません。

 

―ツアーチェック―

動画のイメージ通り。まだ背中が少し足りないのと、やや小ぶり。柔らかそうな筋肉は良い感じがしました。

 

 

73.メンディドの21(スワーヴリチャード)★★

 

Unbridledを4×(3×4)で持つという珍しいクロスを持った馬です。

母はサンタマルガリータSというGⅠを2着。その時の勝ち馬フォルトも社台ファームに入り募集されています。

母の活躍がダート9Fでベストリザルト等やや長めなところがスワーヴリチャードとの

カップリングでスピード不足にならないかは疑問が残ります。

馬体は上体の重さに対して、管囲が18.5cmでさらにかなり繋ぎが立ち気味なところが気になります。

可動域が乏しく着地時の柔軟性も乏しいので脚元はなかなか危ういように見えます。

 

 

74.スカーレルの21(マインドユアビスケッツ)★★★★

 

母系は近年なかなか大物を出せていませんが、堅実にダート馬を輩出しています。

ゴールドアリュールの肌にマインドユアビスケッツの配合で純度の高いダート馬に成長していきそうです。

馬体は大きなフレームが目立ちます。トモの容積もまずまずでしっかりL字のラインが浮き上がっていますね。

背中が少し長めなので中距離のダート路線でしょうか。

繋ぎの短さはダート寄りですが、少し緩い感じがするのと、

歩様もやや内に入りながら歩いているところはちょっと気になります。

 

 

75.ララベルの21(マインドユアビスケッツ)★★

 

ララベルの仔は今年も中央で募集。初の共有馬グレイテストワークも一応FAMILYに書かれているのが嬉しいですね。

こちらも同じくゴールドアリュール肌のマインドユアビスケッツ。ダート一本は間違いないでしょう。

馬体は5月生まれということを差し引いてもちょっと完成度が低いです。

かなり毛ヅヤが悪いですし、体高や馬体重の割には小ぢんまり見せています。

トモの容積ちょっと足りないですし、頭が高く腰に力が付ききっていないように見えます。

 

 

76.メジャーマジックの21(マインドユアビスケッツ)★★★

 

勢いのあるソーマジックの牝系。

その中ではちょっと成績は一歩劣りますし、脚元は丈夫でしたが、

割と早いうちにメンタル面が原因のスランプに陥ってしまったようです。

本馬は初仔になりますが、大型馬だった母の影響も残っているのか、及第点のサイズに恵まれました。

腹回りがコロンとしたこの母系の特徴をしっかり受け継いだ馬体で、前肢が良く伸びる活発な歩様を見せてくれています。

繋ぎはやや緩めで短め。これがどのように作用するか。

この馬もまた毛ヅヤに問題があり体質面の不安は少し残りますが、

勢いのある血の力を借りて、まずまずの活躍を見せてくれる可能性はありそうです。

 

 

77.プライマリーコードの21(ジャスタウェイ)★★

 

ラスティックベル、インディスユニゾンの血統。

ノーザンファーム産でいったん放出し、社台ファーム繫養という面白いタイプです。

馬体はジャスタウェイ産駒らしい腹袋がしっかりしたタイプ。トモの容積や胸の深さも特徴的です。

歩きは外孤歩様気味で着地点も安定せずフラフラしているように見えます。

前肢の可動域も左前と右前でちょっと異なっているように見えるので、負担のかかり方は心配になりますね。

 

―ツアーチェック―

フラフラ歩くのは解消されていましたが、やはり前肢の左右差は感じました。

 

 

78.ダイワミランダの21(イスラボニータ)★★★

 

姉のディナトセレーネは社台募集ながら85票の第一希望を集めるなど非常に人気になりました。

確かに姉は見栄えする馬体である程度票を集めるだろうなとは思っていましたが、

姉ほどではないまでも今年も悪くない雰囲気なので人気するかもしれません。

がっちりとして背中の長い馬体ではありますが、胸の深さやトモの容積も十分あります。

やや飛節の折れが深くスパっと切れるタイプにはならなそうではありますね。

 

 

79.ラビットランの21(イスラボニータ)★★★

 

ダートから芝に転向後、鮮やかに勝ち切ったローズSや秋華賞での善戦が記憶に新しいラビットランの初仔。

イスラボニータとのカップリングで柔らかく出てくれることを祈ったような構成です。

しかし、初仔ということもあり、かなりサイズが小さく見えます。体高が低くて、小ぢんまりといった感じ。

繋ぎが短くダートで潰しが効いてほしいタイプですが、やや非力になるのは否めず、

現時点ではちょっと高く評価することは難しいですね。

 

―ツアーチェック―

最新の馬体重は分からないながらも、大きく成長していました。

堂々とした立ち振る舞いでしたし、小ぢんまりとした印象はありませんでした。

ここに来てグッと成長したようで好感触でした。

 

 

80.アルティメイトラブの21(レッドファルクス)★★

 

ダートで上級条件馬を出しているアルティメイトラブ。

牝系で当たりハズレの差が大きいので、

ちょっと心配にはなりますがミスプロ系とのカップリングは合っているように思います。

馬体は5月生まれということを差し引いてもちょっと幼いですし、

癖のある歩様で、かなり前捌きも硬いですし、

トモの容積が足りないところはシンボリクリスエスの悪いところが出ているように思います。

可能性としては前輪駆動のダート短距離専用機として活路を見出すのが一番いいんじゃないでしょうか。

社台サラブレッドクラブ全頭斬り2022 61-70

61.ノーブルジュエリーの21(レイデオロ)★★

 

キンカメ系新種牡馬にもやってきた母父ミスプロ系。

ドゥラメンテがこれまでの常識を破ったところにまたしても新種牡馬がやってきて判断が難しいところです。

母の産駒成績ですが、ディープインパクトで3勝ずつを挙げて、

それ以外の種牡馬ではあまり勝てていないというところから、

同じ母系のレイデオロはもしかして合うのではという妄想も働きます。

馬体はかなり成長が遅く、細いですね。足先まで力が入っておらず歩かせてもかなり不安定です。

上体が軽い割には前肢も可動域が取れていないですし、成長にも時間を要するのではないかと思います。

 

 

62.アルティマブラッドの21(ブリックスアンドモルタル)★★★★★

 

3代連続のブラックタイプが示す通りエアトゥーレ牝系の本流を行くアルティマブラッドの産駒。

初仔がさっぱりでやや心配ではありますが、良血であることに変わりはありません。

とにかく大柄な馬体で力感十分の馬体。胸前の深さトモの容積も十分で規格外の大物の可能性を秘めているように思います。

また、大きくて緩い馬でも結果を出している音無厩舎の所属になるというのもマッチしていると思います。

なかなかここまでの馬体を見ることがありませんので、三振かホームランというタイプで判断が分かれる馬でしょう。

 

 

63.テラノヴァの21(ブリックスアンドモルタル)★★★★

 

アルティマブラッドと同じ牝系。エアトゥーレの晩年の仔となります。

ヴィクトワールピサの肌でもあり、初年度からサイズの心配がないというところは嬉しいですね。

馬体はまだ腰が高く、成長途上という感じの造りですが、そんな中でも歩様が窮屈にならず、

スムーズに踏み込めているのがこの馬のいいところです。

あとはもう少しトモに容積があるとより安心できるかなと思います。

 

 

64.ソウルスターリングの21(ブリックスアンドモルタル)★★★★

 

ソウルスターリングの初仔もまたブリックスアンドモルタル。

配合相手のラインナップが凄まじく社台ファームの熱意が伝わってくる募集ですね。

今年は同じ牝系から2冠馬スターズオンアースが登場し、さらにこの血の価値を高めました。

ソウルスターリング自身立派な馬体でしたが、初年度からしっかりした造りの馬を出してきました。

まだ体高が足りないですが、背中のゆとりやトモの容積など今後さらに良くなってくる要素をふんだんに残しつつ、

バランスの良さを保っています。

また、歩かせてもスムーズで一族特有のバネを感じます。

左前脚の繋ぎが少し緩く、短いところがありますが、逆に脚元の懸念はそれぐらいでしょうか。

 

―ツアーチェック―

良い馬で毛色もあって目立っていました。

が、サイズの割に緩い感じも。ヒョロヒョロの馬が多い社台ファームの中ではちょっと異質。

 

 

65.アンコールピースの21(キタサンブラック)★★★

 

ダイナアクトレス牝系ですが、トレアンサンブルは勢いがなくなってきているように見えます。

兄たちはみんな勝ち上がって頑張っていますが、コツコツと1,2勝する程度なので、大物感という意味ではどうかと思います。

馬体は5月中旬生まれということもあり、サイズが小さいということはありますが、馬体自体はしっかりとしています。

可動域も十分ありますし、脚長で膝下も長いでしょうから長距離向きのタイプに育っていきそうですね。

ただ、逆に言えばスピード不足の懸念は少し残るかなと思います。

 

 

66.フロレットアレーの21(ハービンジャー)★★★

 

プリンセスオリビアの牝系でとにかくディープインパクトを付けられている馬が多く、結果もしっかり出しています。

母もディープ産駒でしたが、1勝止まり。

デビュー戦で408kgしかなく、サイズに恵まれなかったところも大きいように思います。

ハービンジャー×ディープインパクトは比較的相性が良く、

今年の3歳世代ではプレサージュリフト、アライバル、リブーストなどを輩出。血の後押しはありますね。

馬体は4月生まれを加味しても体高が146cmしかなく小ぶり。

それでも管囲や腰高な体型を見ると伸びしろを存分に残しているように思います。

背中は短めで丸みのある体ですから、血統よりも短めの距離のイメージとはなりますが、

成長次第では楽しみになるかもしれません。

 

 

67.ヴェルダの21(オルフェーヴル)★★★

 

なんといっても5戦4勝で負けた相手はダービー1,4着馬だけという

プログノーシスの弟であることで一気に注目度が高まります。

プログノーシスも募集時小ぶりだったのですが、サイズ感はよく似ているように思います。

馬体はフレームがキレイで全体的なバランスは整っていて良いですし、トモの容積もまずまずあります。

しかし管囲が示す通り、牡馬にしては破格に脚が細いところが気になるポイント。

右前脚はやや被り気味でもありますし、それもまた気になります。

 

 

68.スペードクイーンの21(オルフェーヴル)★★

 

母父Gio Pontiはつい気になってしまうのですが、日本ではまだ全く実績のない繁殖牝馬ですね。

Unbridledも入っていますし、日本での相性は良さそうですがどうでしょうか。

やはりオルフェーヴルを付けたことによってか、

かなり馬体が幼く測尺的にも相当狙いづらいサイズ感になってしまっています。

それでいてやや繋ぎが緩く、曲飛でもありあまり反発力がない歩様になってしまっているように見えます。

また、募集動画の時点で腰高ですらないので、この先完成までには相当な時間を要しそうです。

 

 

69.ロングホットサマーの21(サトノダイヤモンド)★★★

 

ブラックタイプが多く、かつ母はスプリンターであり、

ややスピード不足の可能性があるサトノダイヤモンドは相性の良いカップリングのように思えます。

父に似て背中が長く、やや曲飛気味であることからやや長い距離を得意としそうで、

まだキ甲も抜けていないことから成長待ちなところはありますね。

すでに体高はサイズ的にはそこそこありますので、背が高く大飛びの馬に成長しそうです。

 

 

70.コンテッサトゥーレの21(ルーラーシップ)★★★

 

またしてもエアトゥーレ一族。母はやや早熟寄りで桜花賞3着の活躍馬。

ただ、オークス以降はメンタルブレイクを起こし走る気を失ってしまっていたようです。

血統的にはルーラーシップ×ディープインパクトのニックスがあり、

幼いながらも全体的なフレームやトモの容積などは十分のものがあると思います。

返しが弱かったり、どうしても体高の低さが目立つので、この辺りに成長が欲しいところ。

ルーラーシップ産駒はサイズが重要で馬体重が重いほど走るというタイプなので、もう少し大きくなってほしいですね。