キャロットクラブ全頭斬り2022 31-40
31.アイヴィベルの21(レイデオロ)★★
レイクヴィラファーム生産ですが、セレクトセールを経由してキャロットクラブ募集。
レイデオロの牡馬としてはかなり取引価格が安く、下から3番目の取引価格。
その割に上乗せ額がなかなかでちょっとお得感は薄いかもしれません。
馬体はめちゃくちゃ筋肉質でかなり重い感じがあります。
また、肩が立ち過ぎでトモは曲飛であまりバランスが良いとは言えません。
ただし、それだけでダメと決めつけるのが難しいのが新種牡馬の難しいところ。
同じキンカメ父のルーラーシップのようにデカい=正義の可能性も秘めているとは思います。
32.マリアライトの21(レイデオロ)★★★★
オーソクレースとカルセドニーで対照的な結果となったマリアライトの仔。
キャロットクラブを象徴するカップリングで、Kingmamboとウインドインハーヘアをともに4×3で持つ
挑戦的な配合と言えるのではないでしょうか。
2月中旬生まれということを考慮するとサイズとしてはやや小さいですが、
カルセドニーほど極端ではなく、他の尺を見てもギリギリ許容範囲かなといったところ。
脚周りはまずまず正確で、前肢のストライドの伸びがよくスムーズに歩くことができています。
トモの容積も若干足らないかなと思わせますが、まだキ甲の抜けも甘く十分成長余地を残しているはず。
母と同じゆったりとした成長曲線で化ける可能性はありそうです。
33.スプリングゲイルの21(ミッキーアイル)★★★
母スプリングゲイルは1勝止まりですが、その1勝が物凄いパフォーマンスを見せました。
基本的にメンタルがおかしかった馬で大成しなかったのですが、基本的なスピード能力は折り紙付きかと思います。
血統の組み合わせとしては父も母父もサンデー系。
これはとことん相性が悪く、ミッキーアイル産駒の賞金トップ40に1頭もいないです。
馬体は容積抜群のトモに目がいくパワフルな造り。相当な迫力は感じますが、ちょっと皮膚が厚ぼったい感じはあります。
脚捌きはとてもパワフルで可動域は水準程度ですが、
短距離馬とはっきりわかっているので、柔らかすぎなくてもいいでしょう。
34.コナブリュワーズの21(ミッキーアイル)募集取り下げ
35.ミセスワタナベの21(オルフェーヴル)★★★★
母は輸入馬として華々しく新馬勝ちしましたが、結局それが最後の勝利となってしまいました。
とはいえ、TapitやCrafty Prospectorなど母系に入って良さが出そうな血を多く抱えており、
本当のお仕事はここからというタイプでしょう。
めっきり減ったノーザンファーム産のオルフェーヴル産駒。
代表産駒のラッキーライラックやエポカドーロは母母父がナスルーラ系であり、
母父Tapitでサラスも出していることから決して相性は悪くないかなと思わせます。
馬体は父譲りの鮮やかな栗毛。ちょうど良い測尺で、胴伸びが良く、可動域十分に歩くことができています。
歩様に癖もないのですが、右前が若干内向気味に見えます。これだけが気になります。
36.エンプレスティアラの21(シュヴァルグラン)★★★
初年度となるシュヴァルグラン産駒。
サンデーの募集から形は良さそうな馬が多いですが、ステイヤーらしい馬体をしている馬が多く、
母系からスピードを注入したいところです。
母のエンプレスティアラはもうベテランの域ですが、
父次第で適性が変わるので、この馬の場合やはり長めになりそうですね。
馬体は標準サイズであるものの、ちょっとトモの容積が足りないかなといった感じ。
返しもあまりなく力感にはちょっと乏しい印象。
とはいえ、その分ストライドがかなり伸びるのでトータルの動きは悪くないと思います。
栗毛のわりに目の周りはかなり黒く、健康面はちょっとどうかなという気もしますね。
37.ジンジャーパンチの21(スワーヴリチャード)★★★
ポタジェが大阪杯を制し、ついにGⅠに手が届いたジンジャーパンチの産駒。
とはいえ、母はかなり高齢の域に来ており、10番仔で18歳の時の仔と言われるとちょっと狙いづらいです。
3歳馬が勝ち上がっているだけでも、勢いがなくなったわけではないでしょうけど。
そんなジンジャーパンチで唯一未出走に終わった馬の父がハーツクライで、今回はハーツクライの孫。
リベンジの意味もあるかもしれませんね。
馬体は胸が深くしっかりはしていますが、背中の緊張感が足りずやや踏込に硬さを感じます。
キ甲の抜けが浅いので、これから成長とともに背中が付いてくるようになると動きはスムーズになるはずですが、
どう成長してくるかは賭けなところもあるかもしれません。
38.トップライナーⅡの21(スワーヴリチャード)★★★
輸入後なかなか活躍馬を輩出できていないトップライナーⅡですが、
3歳馬のトップキャストは早期に勝ち上がり、札幌2歳Sでも果敢に逃げて5着。
ただし、ここまでの成績を見ると古馬まで活躍というのはなかなか難しい印象です。
父がスワーヴリチャードに替わり、生まれが遅いながらも骨格はなかなか立派。
しかし、筋肉量はやや乏しくもう少しパンプアップが欲しいところです。
カタログに記載の通り、おそらく短距離タイプに見えますので、
本来はマイナス評価になりやすい短い繋ぎもあまり気にしなくていいかなと思います。
39.アンフィトリテⅡの21(ダイワメジャー)★★★★
国内実績のない母にダイワメジャー牡馬で5,000万円と相当強気な価格設定に見えます。
母はアワブラではない方のアンフィトリテⅡですが、アワブラのアンフィトリテと生まれ年まで同じですから、
なかなかややこしいですね。
馬体は背中に伸びのあるダイワメジャー産駒には珍しい骨格の持ち主。
ルーラーシップやハービンジャー産駒のような雰囲気があります。
胸前が発達しすぎてしまい肩の可動域こそちょっと足らず硬めに見えますが、
脚の出し方がキレイで、安定感のある歩様ができています。
首も上手く使えて歩けていますので、推進力もありそうですね。
キ甲が抜けていないわけではないですが、マイラータイプとなればもう一段グイっと成長が
あるかもしれませんので、そうなるとデカすぎのリスクはありそうです。
40.シンギングメリリーの21(ダイワメジャー)★★★★
祖母マザーロシアはシルク、サンデーで連続未勝利だったので、あまりイメージは良くないかもしれません。
母系はダート一辺倒でありますが、一方でダートで活躍するダイワメジャー産駒は非常に少なく、
ブルドッグボス、リーゼントロック、レシプロケイトなど頭数のわりに地味な印象は拭えません。
馬体は毛色も相まって非常にダイワメジャー産駒らしい造りをしているように思います。
腹袋がしっかりして、胸も深い、背中が短めで、トモの容積もある。
また、歩様にも勢いがあってキビキビ歩けているところは良いですね。
あとは大きくなりすぎないかというのが懸念でしょうか。
こちらもキ甲の感じからするとまだ余地は残しているように見えます。
キャロットクラブ全頭斬り2022 21-30
21.スペクトロライトの21(ニューイヤーズデイ)★★
1頭目からライトウォーリアを輩出したスペクトロライトですが、そこからはあまり走る馬を出せていません。
ダート系種牡馬のマジェスティックウォリアーで結果を出していますので、ニューイヤーズデイは合うかもしれませんね。
馬体は1月生まれなので、もうちょっと完成度が高いと良いのですが、現時点では少し足りないように見えます。
トモの容積が少し足らずちょっと斜尻気味。また、前から見ると左前脚の肢軸がブレているように見えます。
ここはややリスクが高いかなと思います。
22.アンジュシャルマンの21(ニューイヤーズデイ)★★★★
祖母のシーズアンからはなかなか活躍馬を輩出することができませんでしたが、
孫の代ではシーズンズギフトが重賞戦線で活躍。
ただし、芝馬が多く、ニューイヤーズデイとのカップリングは未知数です。
母のアンジュシャルマンは早々に勝ち上がったものの、新潟2歳Sの骨折で長期休養となり、わずか4戦で引退。
兄のロジドレフォンもデビュー戦惨敗とやや狙いづらいです。
馬体はまとまりのある骨格にちょうど良いレベルの筋肉量。
マイルぐらいの距離適性で良さそうな機敏さと可動域の広い歩きをすることができています。
トモの入りも良いですね。課題は前肢の置き方に安定感がないことで、
特に右前は現状目立たないまでも最終的に内に向いてきそうな雰囲気を感じますし、
母のキャリアを考えるとリスクは高めの一頭かなと感じます。
23.エスティタートの21(ブリックスアンドモルタル)★★★
スキッフル牝系で私もフラガラッハ、クロミナンスとお世話になっている大好きな一族です。
母のエスティタートも募集時好馬体で★5評価をしたように動きの良い馬が多いのが特徴です。
また、スキッフルの仔たちは成長力を見せて募集時から大きく変わる馬もいました。
馬体は、ブリックスアンドモルタルを付けたとしてもさすがに小さいですね。
体高が低くてかなり子供っぽさが目立っています。
ただし、腰高で成長の余地は存分に残していますし、
牝系の成長力を武器にサイズアップできるのではないかという期待は持たせます。
歩きもややパワフルさを欠きますが、可動域という意味では及第点といったところでしょうか。
24.パルティトゥーラの21(ブリックスアンドモルタル)★★
曾祖母キョウエイフォルテから続くキャロット血統ですが、ブラックタイプは乏しく、
中央で複数勝ちを目指すアベレージヒッタータイプの繁殖牝馬だと思います。
出資馬のアコルドエールも同じファミリーでそういうタイプでしょうか。
こちらもブリックスアンドモルタル産駒であることを考えるとちょっと成長が遅めに見えます。
脚元は比較的真っすぐですが、ちょっと刺し毛がちょっと気になることと、
左後ろ脚の爪の感じがあまり見たことがなくて、ただの模様なのか、何かあるのかちょっとわかりません。
25.フレジェールの21(ブリックスアンドモルタル)★★★
ブリックスアンドモルタルは照哉さんマターなのだから、
社台ファームを買えという声がいろいろなところから聞こえてきます。
確かに社台サラブレッドクラブでは物凄い繁殖牝馬のメンバーが交配されていて、
「これだダメだと苦しいな…」というぐらいのラインナップ。
そして、キャロットにも同じ条件の馬が募集されました。
馬体はいくら4月下旬生まれとはいえ、小ぶりでここからどれだけ成長できるかがカギになりそうです。
一方で可動域とパワフルさはちょうど良い塩梅で勢いよく歩くことができています。
脚が短く回転の良いフットワークですから短距離路線で頑張れそうな雰囲気がありますね。
やや外孤歩様気味なので、その点はちょっとマイナスでしょうか。
26.ケイティーズハートの21(サトノクラウン)★★★★
エフフォーリアの妹にあたりますが、サトノクラウン産駒ということで、ちょっとお値段控えめ。
そこをどう捉えるかという賭けになりそうな一頭です。
とはいえ、ヴァンガーズハートも十分上のクラスで戦える素質があるように見えましたので、
評価を下げるべきではないというのが自分の考えですね。
開腹手術の影響もあるかもしれませんが、現時点では質の良い骨格に見合うだけの筋肉が付いていない印象です。
とはいえ、全体的な測尺のバランスが良く、今後大きく成長する可能性を秘めています。
柔らかくかつ鋭い踏込と、返しの強さがあり、エフフォーリアが持っている武器をこの馬も持っているように見えます。
あとは、歩かせている間に耳があちこちに動き集中できていないところがあるので、
臆病な性格だったりしなければいいかなというのはありますね。
27.プルメリアスターの21(ハービンジャー)★★★★
リリサイド牝系で自身はマイル以下で3勝。
上の3歳馬セラディーンは募集時からかなり硬い動きで心配になるレベルだったのですが、
やはり1戦で引退となってしまいました。
ただ、その一戦で4着まで来ており、素質としてはなかなかのものを持っていたのではないでしょうか。
馬体は良くも悪くもハービンジャーらしさが感じられない造りです。
すっきりとして、光沢があり薄い皮膚、背中にゆとりがありながらも緩さを感じないスムーズな脚捌きです。
成長力がある牝系ですので、さらなる良化にも期待が持てそうで、
現時点でも悪くないのですが、もう一段良い馬に変わってくる可能性が高そうな一頭です。
28.マイティースルーの21(ハービンジャー)募集取り下げ
29.ヒカルアモーレの21(リアルインパクト)★★★
今年のキャロットはレイデオロのアワブラがたくさん募集されるのかなと思いきやリアルインパクトが大量募集となりました。
価格としてはお手頃なのですが、産駒成績から強気に買えるというレベルではなくなかなか判断が難しいですね。
そしていきなり難しいのがこのヒカルアモーレでしょう。
母は高齢ながら、ここまでハイアベレージに複数勝ち馬を輩出。やや緩いタイプの種牡馬でも成果を出しています。
しかし、馬体は現時点で大柄なうえに5月生まれで成長の余地を残しています。
脚捌きには安定感がありますし、力強さがあるのは間違いありません。
ややスケールが大きすぎる印象ですので、狙うにはちょっと勇気が要るタイプと見えます。
30.コケレールの21(リアルインパクト)★★★
コケレールも随分お高齢になってきましたが、カタログに記載の通り、
勝ち上がり馬を輩出したのは14年産駒ですから、本馬の7歳上にあたります。
勝ち上がった馬も含めて総じて脚元が弱く、あまり競馬を使えていないところが気がかりです。
父の特徴をよく出す母系だと思うのですが、この馬もそのようでリアルインパクト産駒らしいどっしりとした腹袋、
背中が短めでマイルぐらいの雰囲気があります。ちょっとトモの容積が足りない気もしますが、極端ではありません。
ストライドもまずまず伸びていますし、馬体に幅があって歩様に癖もないですね。
ただ、弱点がないように見えて思ったような結果が出ないのもまたコケレールなんですよね。
キャロットクラブ全頭斬り2022 11-20
11.アールブリュットの21(ドゥラメンテ)★
母アールブリュットも活躍馬ではありますが、いきなりパラレルヴィジョンを輩出し、繁殖牝馬としても質の高さを感じます。
国枝厩舎所属でもありますし、仔出しが良いので、さらに値段が今後上がっていくことは想定されますね。
一方今回の募集馬ですが、前肢の弓脚具合がかなり激しく、右前の繋ぎの立ち方もちょっと異常です。
立ち繋ぎ自体は父ドゥラメンテの特徴なのですが、やはりかなりリスクは高めの部類かと思います。
後肢の踏込は鋭く、トラブルがなければ大きく活躍する可能性はありそうですね。
12.フロアクラフトの21(ドゥラメンテ)★★
リッチダンサーの孫なぜか走らない問題というのがあるのですが、フロアクラフトはその中でも良い方で、1勝馬を2頭。
アレマーナは現級突破のめどがすでに立っており、他のリッチダンサー牝系よりも一歩リードといったところでしょうか。
フロアクラフトの仔は良く見せるのですが、上と比べるとちょっと足りないかなというのが現時点での感想です。
全体的に薄っぺらい印象で、またトモの容積もちょっと足りないといった感じ。
ドゥラメンテ産駒なのである程度は仕方ないですが、やはり少し硬さを感じます。
13.マイハッピーフェイスの21(ドゥラメンテ)★★★
姉のレディエンフェイスも募集時は大柄で見栄えはするものの、やや緩い印象があった馬でしたが、
ここに来て評価が上がってきているようです。
父がドゥラメンテに変わった本馬もまた成長余地を残しており、先々は変わってくる可能性がありそうですね。
現時点でもバランスの良さがあり、測尺的にもちょうど良いところ。
トモはサイズもしっかりしていて、踏込も及第点ですが、それと比べると前肢は少しだけ窮屈に映ります。
肢軸にブレがないですし、脚の出し方も悪くないですので、今後の成長に期待ですね。
14.ブルーメンブラットの21(モーリス)★★★★
アワブラッドもこれが何頭目かいよいよ分からなくなってきました。
今年はようやく最初のブラックタイプであるフォラブリューテを輩出。
同じロベルト系ではありますが、似て非なるタイプですし、
全兄のブルメンダールの募集時とも全く違うタイプに出ています。
早生まれとはいえ、馬体重が示す通り相当の大型馬。
すでに成長としては止まってきているかとは思いますが、
すでに相当なサイズなのでピンパーなタイプと考えていいかもしれません。
やや曲飛気味なので競馬で使うとなるといかにも不器用そうな印象はありますが、
重さがありながらも鋭い返しがあり、手先まで神経が通っているという感じはあります。
15.リカビトスの21(モーリス)★★
母リカビトスは410kgという小ぶりなサイズでデビューしたものの、
鋭い切れ味を武器に3連勝を挙げるなど計4勝を挙げましたし、
引退時には444kgと馬体重を増やしながらキャリアを追えたので産駒にもそういうところが伝わってほしいです。
引退後にすぐに種付けされた産駒ということで、どうしても現時点でのサイズは厳しいものがあります。
2月生まれの牡馬でモーリス産駒なのに418kgですからね。
前肢の捌きがやや甘く、サイズに比例してあっておかしくない歩様に軽さがあまり感じられません。
また、脚元の毛色もありますが、どうしても内向気味に見えてしまいます。
トモの可動域や返しの良さは感じますので、サイズがもうちょっと大きくなって、
前脚に不安が出なければといったところでしょうか。
16.シャイントレイルの21(モーリス)★★★
こちらも初仔。アベレージの高いファビラスラフィン牝系で母はヴィクトワールピサ産駒でありながら、
しかも吉田直弘厩舎で3勝を挙げました。
モーリス×ヴィクトワールピサはいかにも重い配合の印象を受けますが、
そこは初仔なのでサイズ的にはむしろやや物足りないぐらいの成長曲線です。
馬体は骨格のバランスが良く、まだ筋肉量は足りていませんが、
成長に合わせて見合った筋肉が付けば非常に見栄えのする馬になりそうです。
現時点で足りない点としては、斜尻気味であるトモの丸さ。ここが成長して張ってくるようになると良いですね。
横から見る限り可動域も十分でスムーズさとモーリスらしからぬ軽さがありますが、
前から見ると右前肢がほんのわずかにズレている印象もあります。
17.ピュアブリーゼの21(モーリス)★★
初仔で軽いモーリス産駒が続いた後ですが、牝馬に変わっていかにもモーリス産駒らしい造りの馬ですね。
母のピュアブリーゼはオークス2着。産駒もかなりスタミナ寄りで緩いタイプが多く、
アベレージは決して高くはありませんが、そういった産駒の中でも募集時では最も大きな馬体になります。
馬体は胸が深く、腹袋がしっかりしたやや鈍重っぽい造り。
ただし、上体が重い分、左前はかなり弓脚気味です。一方で、脚捌きに癖はなく、可動域も水準レベルです。
弓脚気味の馬にありがちな外向や内向といった軸のブレも感じられません。
18.タイムハンドラーの21(モーリス)★★
ジョリーザザ牝系ですから、いかにもダートで潰しが効きそうなタイプですね。
測尺を見た瞬間に管囲で斬りと言いたくなるところではありますが、
実はタイムトラベリングの産駒からすでに管囲が細い馬が多く、
2勝を挙げている3歳馬タイムオブフライトは募集時の管囲が18.8cm。
妹のオールザタイムも募集時18.9cmですから、
一般的な管囲のイメージよりもこの牝系は細めであることを予め認識しておいたほうがいいかもしれません。
ただし、この馬に関しては初仔ということもあり、それ以外の測尺も総じて小さく、現時点でまとまりがあります。
小さいながら腹袋はしっかりしていますし、キ甲は抜けていないまでも、
それほど腰が高いというわけでもありませんので、上積みはあまり期待できないかもしれません。
また、歩きにも少し癖があって、外孤歩様というよりは繋ぎから
下だけ真っすぐ蹴る歩きができていないといった感じでしょうか。
鋭いスナップを真っすぐ蹴ることができていれば、ダートでの潰しが効くタイプにも見えたのですが。
19.ヴィータアレグリアの21(ニューイヤーズデイ)★★★★★
初年度となるニューイヤーズデイ産駒ですが、そのフラッグシップになることができる存在ではないでしょうか。
ここまで社台サンデー、シルク、キャロットとみてきましたが、この父の産駒では一番好きな造りです。
4月生まれということもあり、尺は目立ちませんが、バランスの良い立ち姿。
内から張り出すような馬体の雰囲気がありダートで戦うパワーにも満ち溢れています。
重心が低く、地を這うような脚捌きや目つきの怪しさも含めて
母父のネオユニヴァースのキャラクターも引き継いでいるのではないでしょうか。
気になるのはここまでのヴィータアレグリアの産駒の成績がかなり辛いところ。
少なくとも脚元の面においては、姉たちより安心できる造りのように思えます。
20.チアズメッセージの21(ニューイヤーズデイ)★★★★
ここまでハイアベレージな勝ち上がり率を出してきたチアズメッセージの産駒ですが、
さすがにここ最近は大物感がなくなってきました。
本馬は母21歳時の産駒となり、なかなか狙いづらい高齢出産であることは間違いありません。
しかし、馬体はまた今年もなかなか良くて、明るい栗毛の馬体は5月生まれと思えば十分な筋肉量を誇っています。
脚捌きはスムーズさと力強さがいい塩梅で返しも鋭く癖がありません。
ただし、立たせるとどうしても首の位置が高くなってしまっており、
歩かせてもそれは治ることがないので、腰回りはちょっと力が付ききっていないのかなとも思わせます。