ノルマンディーオーナーズクラブ2022年度1次募集予定馬全頭斬り11-20
11.ブレイズガールの21(キズナ)★★★
母系に今が旬のキングヘイローを持ち、注目度の高いキズナ産駒。
母も中央2勝で特別勝ちがありますし、勢い・実績ともに狙いたくなる一頭ではないでしょうか。
キズナ産駒は短距離やダートで活躍した馬との配合で結果を出しているところも好材料です。
ただし、本馬が初仔ということもあって、500kg近い馬体重で走っていた母と比較しても
かなり小ぶりであることは間違いないでしょうね。
トモの容積がしっかりしているものの、どこかが特に発達したというわけではないので、全体的なバランスは良好です。
前後ともに脚も真っすぐですし、クッション性もちょうど良い繋ぎからしても健康面は期待できそうですね。
あとは成長力に期待できるなら…といったところですね。
12.フローラルダンサーの21(サトノクラウン)★★★
母は市場取引価格105万円という格安ながら中央で2勝。中央抹消後も地方競馬で14戦とかなり使い込まれており、
繁殖牝馬としてお釣りが残っているかという点についてはやや疑問が残ります。
サトノクラウンは上々のスタートで、確かに母父ファスリエフで勝ち馬を出したものの、
基本的にはサンデー系とのカップリングのほうが相性良さそうですね。
馬体は背中が短めでコンパクトな造りですが、腹袋はしっかり。中サイズに成長はしており、まずまずの雰囲気です。
ただし、歩かせると背中が弱いのか、かなり頭が高くそこまで推進力があるようには見えません。
一方、トモは容積があって、後肢の踏込もなかなか良く、この点だけで活躍の可能性はあるかなと思わせます。
13.ホクセーメジャーの21(モーニン)★★★★
産駒は未デビューですが、産駒の種付け価格以上に高い評価を受けていて、
社台オーナーズの地方募集馬では一番高額募集だったのがこのモーニンの産駒。
産駒頭数も多いことから活躍馬が出る可能性も高そうで、評判の良さから今後募集価格も上がっていきそうです。
一方、母のホクセーメジャーは繁殖牝馬としては中堅にかかってきていますが、産駒成績はなかなか厳しいものがありますね。
馬体はかなり大柄で、バランスもなかなか良く母父のダイワメジャーの良いところが出ているように見えます。
背中に適度な伸びがあり、パワー一辺倒じゃないところもいいですね。
歩様には勢いこそないものの、可動域は十分。
脚の出し方にも癖がなく、極端に重くならなければ計算が立つ一頭ではないでしょうか。
14.リルティングインクの21(スノードラゴン)★★
母のリルティングインクは新馬勝ちから、フィリーズレビュー6着。その後も長く競馬に使うことができた丈夫な馬でした。
一方、初仔のラナヴェットはなかなかデビューの目途が立たないということもあって、
まだ信頼を置きづらいところはありますね。
スノードラゴン産駒は中央デビューが2頭しかおらずまだ判断は難しいですが、
現役時代の成績からすると晩成タイプの可能性も高そうです。
中サイズの馬体はまずまずバランスが良く、背中の伸びがあるものの、膝下が短く回転力で勝負するタイプにはなりそう。
返しの鋭さこそあるものの、トモが硬く入りが甘い部分がありますので、この点は課題になりそうです。
15.ルスナイプリンセスの21(シニスターミニスター)★★
母の産駒は競走年齢に達した3頭がなかなか厳しい結果ではあるものの、
同じ母系からは中央競馬で活躍できているようにきっかけ一つで活躍馬が出そうな雰囲気のある母系。
種牡馬の数が多く戦国時代のダート界でも存在感を示している父の産駒だけに注目したいです。
こちらもセレクトセール出身ですが、さすがにそこでは高い評価は出ず取引価格は990万円止まりでした。
馬体は大きな腹袋と筋肉量が豊富な前肢に目が行きますが、それと比べるとやや後ろが甘く見えます。
また、上体が重く背中の緊張感が足りないようにも見受けられます。
動きももっさり感があって緩さを感じますので、もう少し絞ってから見たいところですね。
16.レアドロップの21(リオンディーズ)★★★★★
母のレアドロップは岡田牧雄氏名義で3勝。勝ったレースの他にも入着歴が多く、5000万円近い賞金額を稼ぎました。
また、初仔のレアジーニアスも新馬戦で3着とまずまずのスタートを切っていますので、
2番仔でリオンディーズの牡馬なら期待が高まります。
馬体は2月下旬生まれですでにかなりの大柄ではありますが、かなり腹袋がしっかりしており、
トレーニングを重ねていけばちょうど良いサイズに収まりそう。胸が深く、箱型の体型で前後のバランスもまずまずです。
可動域は並レベルではあるものの、動きに重さがなく返しも鋭く歩くことができています。
キンシャサノキセキ肌に立ち繋ぎと脚元の懸念は払しょくできませんが、
無事ならなかなか面白い存在になるのではないでしょうか。
17.レイナソフィアの21(ミッキーロケット)★★
ノーザン血統で、本馬の兄姉は全てノーザンファーム生産。
一昨年のノーザンファーム繁殖牝馬セール600万円で落札され、本馬から岡田スタッド産になります。
母も高齢の部類にかかってきましたが、産駒成績は安定感があり1,2勝なら十分期待できる下地がありそうです。
馬体はかなり大柄で500kgを超えていますが、緩すぎるとか崩れているということはなく、全体的なバランスは良好。
むしろキ甲に余裕があり、まだ大きくなる可能性を残しているので、そちらの心配が大きいです。
脚も長め、膝下も長めでタイプとしては長距離馬。
両前はやや外向気味ではありますが、全体的には軸は真っすぐで安定感がありますね。
若干違和感があるとしたら両前の蹄でしょうか。
また、歩かせると前脚の繋ぎよりも後ろ脚の繋ぎの方が沈んでくるようにも見えますね。
18.オートクレールの21(ブリックスアンドモルタル)★★★
父ブリックスアンドモルタルは社台ファームを中心に良血が種付けされ、
今後の輸入種牡馬のフラッグシップ確実と言われています。
早いうちから一頭は持っておきたい種牡馬で岡田スタッドでもやはり期待馬に種付けされたことが良く分かりますね。
母オートクレールは豪雨の紅葉Sを圧勝するなど4勝。
初年度のブローザホーンは初仔らしく牡馬にしてはかなり小さい馬ではありましたが、しっかり勝ち上がっています。
馬体はハリツヤの美しさを感じさますが、立派なフレームに対して筋肉が付いてきていない印象です。
脚が長めで膝下も長いのでプロポーションが良いですね。歩様も良く、返しもスムーズです。
それでもやはり力感に欠くのは事実。器は良いのであとは中身がしっかりしてくるかでしょう。
19.オルレアンローズの21(イスラボニータ)★★★★
ノルマンディーの黎明期を支えた世代が繁殖牝馬となって募集馬に名を連ねるようになってきました。
オルレアンローズもクラブ所属馬として4勝。繁殖牝馬としても近親にマイネルホウオウがいることからも楽しみな存在です。
こちらも初仔ということもあってサイズ的にはやや物足りないところがありますが、まとまりの良い造りで、安定感があります。トモのサイズが十分で、歩様にも勢いがあり、緩さや硬さもなくちょうど良い塩梅といった感じです。
若干外孤歩様気味ですが、ひどいということはなく、十分及第点。もう一段階成長があればなおよしといったところでしょうか。
20.クイックメールの21(イスラボニータ)★★★
ノルマンお馴染み血統のクイックメール。
父がイスラボニータに変わったとはいえ、ずいぶん値上げしてきたなというのが第一印象で、2割ぐらい高い感じがします。
この母は高齢にかかってきたとはいえ、産駒は筋肉量豊富で募集時良く見せる傾向にあるので注意したいところです。
本馬もやはり傾向通り、この牧場の牝馬にしては筋肉量豊富で見栄えがします。
また、骨格的にも胸の深さやトモの容積など良い要素を多く持っています。
動きも若干緩い感じはするものの、可動域が十分取れていて踏込も深い部類だと思います。
とはいえ、兄姉たちと同じような傾向と言えばそうなので、取捨の判断が難しい一頭ですね。
ノルマンディーオーナーズクラブ2022年度第1次全頭斬り 1-10
1.イルジオーネの21(アルアイン)★★
曾祖母マンファスという良血馬でノーザンファーム血統。母はキャロットクラブで募集されて2勝を挙げました。
期待値の高い血統で父が初年度でかなりの人気を誇るアルアインですから、募集時から注目を集める一頭だと思います。
馬体は初仔でサイズの懸念があるかと思いきやむしろ大きすぎの部類。
母も大柄な牝馬ではありましたが、さらに大きくなりそうで、もうそれほど成長しそうにはないもののややリスクが高そうです。
馬体は腹袋がしっかりしていて、パーツはビッグサイズではあるものの、それと比べるとトモの容積がちょっと足りない印象。
そして、やはり大きい分、馬体の緩さと動きにも少し硬さを感じます。
調教を進めて絞れてこれば変わってくる可能性は感じつつも、なかなか時間がかかりそうだなと思わせる一頭です。
2.エメラインの21(ビッグアーサー)★★★★
母は全く中央競馬で通用しなかったものの、産駒からは全姉のイルザが勝ち上がり、1勝クラスで3着となかなかの滑り出し。
ややスピード不足の母系ですので、短距離種牡馬とのカップリングで弱点をカバーした配合は良かったのではないかと思います。
本馬はセレクションセールで2,310万円という高額取引されたように、馬体レベルは高いものを感じる一頭です。
3月生まれで中サイズではありますが、非常にバランスが良く、
胸前の筋肉やトモの発達が目立つ短距離からマイルで良い雰囲気を感じる造りです。
キビキビ歩けており、前肢の可動域もまずまずで柔らかく歩くことができていますので、欠点の少ないタイプですね。
セール価格が高かったこともあって、問題はお値段とのバランスというところになるでしょうか。
3.カネショウメロンの21(ドゥラメンテ)★★★
こちらもセール出身馬。
ドゥラメンテ産駒ということもあり、サマーセールで2,585万円ということで当然かなりの高額募集となりました。
ただし、母も高齢の部類にかかってきましたし、ここ最近の繁殖成績がかなり厳しいということもあるので、
なかなか強気にはなれないんじゃないかなと思います。
馬体は背中が長めですっきりとした造りですから、ドゥラメンテの特徴を十分受け継いでいるように見えます。
生まれやキ甲などを考慮するとさらに成長の余地を残していそうで、なかなか立派な造りになりそうです。
前肢の可動域、トモの踏込の良さ、返しの強さなど動きはなかなか良いので、
血統的な難しさのリスクを背負えるなら狙ってみてもいいかもしれません。
4.サマーロコガールの21(ロージズインメイ)★★
ノルマンディーお馴染みのサマーロコガール。
お値段が張らないところは良いのですが、かなり当たりハズレが大きく、難しい印象がありますね。
父がロージズインメイに戻り、バンクオブクラウズの全弟になりますので、まだ確率としては良くなった方でしょうか。
馬体は5月生まれらしく、まだまだ幼い印象。馬体に芯が入っておらず、まだぐにゃぐにゃした動きをしています。
芦毛ということもあって輪郭がぼんやり映りますし、現時点ではなかなか評価が難しいなとは思いますが、
サマーロコガールの仔はこういう傾向があるように思えます。
歩様もトモが流れ気味。後ろから見るとトモの着地時に飛節がかなりインにブレますね。
バンクオブクラウズは3次募集だったこともあり、比較も難しいです。
5.ジュエリーストームの21(エスポワールシチー)★★★
欧州系の母系×エスポワールシチーではありますが、こちらも全兄が2勝を挙げており、計算が立ちやすいカップリングです。
サマーセールで取引価格は935万円。
まだ成長途上ということもあってサイズ面は真ん中ぐらいではありますが、馬体の造りは明らかなダート馬。
腹袋がしっかりしていて力強い造りをしています。
踏込は軽快でキビキビ歩くことができていますが、一方で重心が高めでやや硬めでもあります。
ここをダート馬だからOKと目を瞑るかが判断のポイントになりそうですね。
6.ディアバビアナの21(ビーチパトロール)★★
母は中央1勝で本馬が初仔。セプテンバーセールで取引価格は572万円でした。
父ビーチパトロールは本年が初年度ですでに4頭が勝ち上がり。
2勝馬のシーウィザードも輩出しており、牧雄氏は力を入れている種牡馬と言えるでしょう。
馬体は初仔らしくやや小ぶりに見えます。
母のディアバビアナもダートでスピードを生かしたいタイプで馬格もそこそこあったことからも
もうちょっと成長が欲しいところ。トモの容積が足りないところも見受けられます。
歩様はスムーズで可動域は及第点。
馬体のバランスそのものは悪くないので、全体的にパワーアップができればよいとは思うのですが。
7.デンコウブルーの21(デクラレーションオブウォー)★
クラブ募集では珍しい九州産馬。狙いは明確で2歳夏の小倉開催から限定レースということになるでしょう。
デクラレーションオブウォーも輸入後では初の世代となった2歳馬たちが上々の滑り出しをしており、
父同様に早熟性が高いことも本馬の狙いとして良さそうです。
馬体は馬格がしっかりあって良いものの、まだトモ高でキ甲が抜けていないことから伸びしろを残していそうに見えます。
前肢の繋ぎがやや立ち気味でやや弓脚っぽくなっており、
それほどひどくはないもののやや負担が掛かりそうな造りではありますね。
歩様も前肢付近がガクッとしたに落ちるような動きであまり見たことがありません。
前肢の肢軸も膝が内に入っていてあまりきれいには見えませんでした。
8.ビスカリアの21(スクリーンヒーロー)★★
ノルマンディー所属馬でTCK女王杯を制したビスカリアの初仔。
母系からはダート馬で良績を残していますが、スクリーンヒーローは芝馬のほうが明らかに当たりは多いので、
やや判断が難しいです。それでも、母の実績や父の種付け料などを考慮すると割安に見えますね。
馬体はやはり初仔らしいという感想になります。
ロベルト系のスクリーンヒーローはある程度腹袋がしっかりして、どっしりと構えている馬が多い中では、
ちょっと薄っぺらくて目立たないですかね。
また、歩様も肩や膝の出し方が甘く、ストライドが伸びないようにも見えます。
頭も高く、甘えるようにして歩いているところもやや精神的に敏感なタイプかなとは思わせます。
9.ピッツネイルの21(スワーヴリチャード)★★★
ノルマンディーの募集馬の中では、アベレージが高く募集価格も安いという良心的な募集が多いピッツネイルの仔。
比較的長距離系の種牡馬でホワイトターフ、オルノアと来てスワーヴリチャード産駒でこの価格なら
今年も十分前向きに検討できそうですね。
馬体は4月下旬生まれと思えばかなりしっかりとしていて、早生まれの馬たちと比較しても見栄えがします。
全体的なバランスから言えば、飛節の折れが深くやや流れ気味に立っているので、その点は上とは違う特徴でしょうか。
また、動きの面でもややもっさりとしたところは見られます。
可動域や踏込のスピードという意味でもちょっと落ちるかなとは思います。
繋ぎ短めかつ背中も短めなので、父の産駒の中では短めの距離も行けそうなタイプだけに、
もうちょっとキビキビ歩いてくれると安心できますね。
10.フジインザスカイの21(ヘニーヒューズ)★★★
今年特に多いセール出身馬のなかでも、この馬はセレクトセール出身というプロフィール。
母系も古風ながら祖母や母の現役成績も良いですし、産駒もアジアエクスプレスで2勝、
さらに母もまだ年齢的にちょうど良いところと買い材料の多い募集馬かと思います。
5月1日生まれながらもすでに中サイズに成長しており、キ甲の感じからももう少し余地を残していそう。
また、ヘニーヒューズは背垂れ馬が多いですが、その中でもまずまずなレベルに収まっています。
一方、歩きは案外で両前が外孤歩様気味。
返しも弱めですから、もう少し力感が出てきて、キビキビ歩くことができれば、かなり見栄えする馬になるかと思います。
【現地観戦】福島遠征~リヴィア~
2022/11/12 福島8レース 3歳以上1勝クラス(芝2600m) リヴィア 斎藤新騎手 7着
続いて同じ土曜日の8レースにはリヴィアが出走。
未勝利のまま現役続行となりましたが、春夏あたりに2着を連発しており、
重めの馬場なら巻き返しが期待されるところではありました。
距離はグッと伸びて2600m。未勝利だけに2000m前後は使えないのは仕方ありません。
パドックは前走の小倉以来。
間を空けたこともあって、全体的にふっくらと見えるようになりました。
ずっと身が入っていない華奢な造りだったのですが、
ようやくお腹周りを中心にしっかりしてきたという印象を持ちました。
紅葉をバックに返し馬。暴れることもなく淡々とこなすことができていました。
小倉といい、福島といい、遠征しながらもしっかりとメンタルを保てていて良かったですね。
レースでは、素晴らしいスタートを切ったものの、そこから下げて好位。
折り合いもまずまずだったのですが、どうしても外側に一頭いてなかなか出せない状況でレースが進みます。
3コーナーに入ると包まれながらも促されるとしっかりと反応し、
4コーナーを回ると射程圏ではありましたが、この日伸び辛い内に入ってしまいました。
それでもしっかりと反応して伸びかけようとしたところで、リッチブラックが内側に斜行。
これで外に切り替えざるを得なくなりました。
それでも諦めずにしっかりと脚は伸ばしますが、僅差ながらも交わされて0.2秒差の7着。
着順以上に内容のある競馬だったと思いますし、切り替えてからも伸びているので、最初から外目に出せていれば、
かなりいいところまで行ったのではないかと思えるような内容。
私はこの時点で負けはしたものの、特殊な条件で勝ち負けに近いところまで持っていけるポテンシャルを感じました。
これなら次も期待できるかなと月曜の更新を楽しみにしていたのですが、
結果はなんと引退ということでした。
確かに掲示板に載れていないことは事実ではありますし、
繁殖牝馬としての価値が成績以上に高いことは分かるのですが…。
更新に書かれていないところで不安を抱えているのかもしれませんし、
これもシルクの宿命として受け入れざるを得ないですかね。
中京でディーンズリスターを捕まえきれなかったのが、ここまで響くとは思いませんでした。
繁殖に上がってからが本番というタイプではありますので、
活躍を遠くから見守りたいと思います。




