こんにちは、こあいざわです。
今回は玄関ドアでのご相談で時々ある症状です。
ご覧ください。


元々西日が強い場所で少しずつ剥がれてきたようです。
しかし、昨年向かいのお宅が火事で全焼してしまいました。

この時の熱でドアの剥がれは更に進んでしまい、さっきの画像の様に。
経年劣化による剥がれで直したことは過去にも何度かありますが、ここまでひどい状態なのは初めてですね。
幸いドアの本体はアルミ素材で作りがしっかりしてますので、表面だけ貼り換えれば元に戻りそうです。
貼り換えに使うのは3M(スリーエム)の
「ダイノックシート」を使います。
品番はFW-677です。
まずは剥し。
これが一番大変だと思います。(貼るのもそれなりに大変ですが)
ヒートガンであぶりながら柔らかくなったシートをゆっくりと剥していきます。
剥せたらまだ糊が残ってますのでシンナーで拭きとります。
シンナーびちょびちょにしないときれいに拭き取れません。
結局1ℓ位使ったと思います。

一通り剥したら、まだ糊のベタベタが残ってますので
きれいな布に変えてもう一度シンナーで拭きとります。

一通りきれいにしたら、いよいよシートを貼っていきます。
折れ曲がる部分、接着を強くしたいところには
「プライマー」を必ず塗ります。

一枚のドアであっても、こういった凸凹のデザインのドアにはいくつか
パーツを分けて貼ります。今回は5つに分けることにしました。
きれいに貼るコツですがこのような凸凹が多いドアはヒートガンであぶりながら貼らないと、へこんだところは後で太鼓の様にピンと張ってきてしまいます。
うまくやらないと取り返しつかなくなりますけど。(笑)

二枚貼りました。

4枚貼り終わったところ。
真ん中の部分は最後に貼ります。

親子ドアですから今度は「子」の方です。
同じくシート剥し、糊剥し、シンナー拭き上げの順で行います。



「子」のドアが出来上がりました。
この後、枠も同じように貼り換えました。
で、完成です。

施工前に動作の確認しましたが、どうも動きが重い…
「開けるのにコツがいるんですよ、このドア(笑)」
と、お客様。
せっかく部品外したのですから各部品洗浄、グリスの入れ替えなど
行って調整したところ…
軽ーい力で開閉できるじゃありませんか!
これも相まって
「すごい!新品みたい!」
とお喜び頂けました。
同じ様な件でお困りの方、ご相談ください。
ではまた。